自国流のアレンジ
アメリカ以外にも軍事的に参考になる国は多い。例えば、アメリカの盟友てあるイギリスも、その1つである。
日本と同じ島国であり、優れた技術力と大航海時代よりの伝統を持つ海軍力を基板に、優秀な部隊と兵器を保持し、核兵器の保有国でもある。人口は少なめだが、効率の良い兵器の運用で事足りる。日本もイギリスから学ぶ国防能力は多い。
お隣の韓国も、はずせない。北朝鮮という仮想敵国を持つ為、陸軍力にウェイトが大きいが、陸海空そして海軍の中に海兵隊を保有しており、非常にバランスが良い事で定評がある。兵器の大部分は、アメリカから購入又は供与されたものだが、国産兵器も積極的に開発しており、対北朝鮮包囲網を形成している。核兵器は保有していないが、イージス艦や軽空母を保有するなど、日本程ではないがレベルは高い。
他にはドイツやフランス、オーストラリアなども特徴のある軍隊で、日本にとっては参考になるだろう。どうやら、軍隊にもお国柄というモノがある様だ。
日本の自衛隊は現行の法体系が維持される中で、能力の大幅な向上を図るとすれば、それはもう他国軍隊に学び、兵力を増強するしかない。そっくりそのまま完コピするのでは芸がないから、自国流にアレンジを加えるとウィットに富んでいるだろう。後は、兵器のquality(質)をあげる事だ。
現代戦争は兵力ではなく兵器で決まる。その為、高い士気のある軍隊を保有していても、核ミサイル一発で、おじゃんという事もあるだろう。兵器の差がそのまま勝敗に直結してしまう。それを回避する為には、他国に負けない兵器を保持し、優秀な兵器を作り出す事が必要だ。他国の兵器は確かに質は高い。だが、他国兵器ばかりを真似し続けていると、国産兵器のquality(質)は上がらない。国産兵器の技術力の高低も兵器開発には大きく影響して来る。
日本は、幸いにして高い技術力を保有している。それはつまり、高性能な兵器を作り出す基礎体力を持っていると言える。