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うらみごと

作者: 朝焼 悠

絶望の中にいた僕は

絶望に沈みきって

絶望の声を聞いて

救われてきた

そしてその声を道しるべにして

真っ暗な泥水の底を

どうにか

足掻いてもがいて

今日を生き延びてきた


でもいつもそうなんだ

そんな場所で僕らがアイコンへと掲げた旗頭は

みんな決まって

自分だけ先に希望に見出だされて

僕らを出し抜きながら

明日を手に入れる


そして決まって そうやって旅立った

キレイで明るい場所からこっちを見下して笑うんだ


いつまでもそんなところにいないで

お前らもさっさとこっちへ来いよって


あんなに互いの傷を認め合おうって

僕らの真ん中に立ちながら

みんな同じなんだって

散々言っていたくせに

勝手に希望に魅入られて

僕らを踏み台にしていく


キレイ事じゃないんだ

こんな暗闇の中でも

腐らずに清く正しく生きようとしているやつは沢山いる。

それでも

報われる事なんてほとんどないんだよ

ずっと沈められたままなんだよ


どうすればいいんだよって

僕は何度もぬかるみに拳を打ち付けて

一つだけ決めたんだ

僕はどこにもいかない

ここで、この場所で

認められたいって

ここで輝いて見せるって

そうじゃなきゃ 意味がないって


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