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ヒロイン達の女子会2

作者: 麻生弘樹

レナ、希、アリサ、カヨ、カヤ、リセラの六人は駅前で待ち合わせしていた。

今回の女子会は新しく出来たばかりの大型ショッピングモールでのショッピングだった。

事前に調べた所によると、お洒落な洋服屋、可愛い雑貨屋、誰かの大好物のスイーツの有名店とかなりのお店があるという。

「さてと、みんな揃った所だし行こうか?」

レナの言葉に皆は頷いた。

そして今回はレナとディンの子供であるミシェルも一緒だった。

「この子がミシェルちゃんですね?

初めまして。」

と希はレナに抱っこされているミシェルの頭を優しく撫でた。

「か、可愛いです......!!」

「はわわ〜!!」

カヨとカヤはミシェルにメロメロだった。

「ホントだ......!

凄く可愛い......!!」

「リセラと一緒に絵本とか読ませてあげたいです!」

と、皆はミシェルにメロメロだった。

「ふふ。

前に約束した通り、ミシェルも今回は一緒なの。」

ミシェルはきゃっきゃっと、笑っていた。

その笑顔に更に皆は癒された。

それじゃ行こうか?と、レナ達はショッピングモールへと向かった。


ショッピングモールの中に入るとかなりのお客さんで賑わっていた。

「凄い......!

 とても賑やかです!」

「なんだかワクワクしてきました!」

「ふふ。

 楽しみですね。」

「本屋さん、あるかな......?」

「順番に見てみましょうね。」

「じゃあ、まずは......」

と、レナ達が最初に向かったのは子供用の洋服売り場だった。

「さてと、ミシェルに似合うのあるかなあ〜?」

と、レナは洋服を見て回った。

「ミシェルちゃん良かったですね!

 可愛いお洋服買ってもらえて!」

「どんなのがいいんでしょう?」

「そうだなあ〜......。」

と、レナは考えた後

「じゃあさ、カヨちゃんとカヤちゃんが選んでくれない?

 2人ならきっと良いの選んでくれると思うから。」

「え?

 本当ですか?」

「いいんですか?」

それだったらと、リセラも手を挙げた。

「それ、リセラも参加したいです!!」

それを見たレナはふと微笑み、

「じゃあリセラちゃんにもお願いするね。」

と言った。

三人は嬉しそうだった。

早速、ミシェルの洋服選びが始まった。

三人はじっくりと洋服を選んでいた。

しばらくしたのち、三人はほぼ同時に洋服を一着ずつ持ってきた。

「お待たせしました!」

と、レナに洋服を差し出す。

「三人とも、ありがとね。」

レナはそれを受け取るとミシェルに合わせてみる。

ふむふむ。と、レナは頷いていた。

そして三着の洋服をミシェルに合わせ終えたレナ。

「あの、どうでしたか?」

「似合ってると、いいんですけど......」

「ドキドキします......。」

するとレナは

「うん。

 どれもミシェルにとっても似合ってたわ。

 てな訳で三着とも購入決定!!」

その言葉に三人は

「本当ですか!?」

「わーい!!」

「とっても嬉しいです!!」

と、喜びの顔を見せた。

それを見ていたミシェルも嬉しそうに笑っていた。

「皆さん、とても楽しそうですね。

 こっちまで楽しくなってきます。」

「ほんとね。

 賑やかで何よりだわ。」

その光景を見ていた希とアリサも笑う。


お会計を済ませたレナ達が次に向かったのは女性向けの洋服屋さんだった。

色とりどりのお洒落な洋服がたくさん並んでいた。

「レナ先輩っていつもどんな服着てるんですか?」

と、アリサがレナに尋ねた。

レナはうーんと少し考えた後に

「いつもは明るい系の洋服かなあ〜。

 やっぱり明るい方が元気になれるし。

 アリサちゃんは?

 タツミ君とデートする時とかどんな洋服着てるの?」

「!?

 デ、デート!!?」

そう言われた瞬間、アリサは顔を赤面させた。

「アリサさん、声大きいです......。」

リセラがボソッと注意する。

見ると周りの客がアリサを見ていた。

「あ......、すみません......。」

アリサ恥ずかしりながらもレナに言った。

「べ、別に私とタツミはそんなんじゃ......!!」

「ふーん。

 違うんだ〜?」

レナはニヤニヤとアリサを見た。

「うっ......!!」

「ま、まあ、せっかくあいつと出掛けるなら......、レナ先輩と同じ感じで......、明るい系が良いかなあと......。」

それを聞いたレナはふふと笑い、

「じゃあ、次のデート用に私がアリサちゃんに服、選んであげる!」

「だ、だからデートって訳じゃ!」

アリサはまたもや顔を赤面させた。


一方、希はカヨとカヤ、リセラに洋服を選んであげていた。

カヨとカヤ、リセラは時々会っては本を貸し借りしている。

次に会って遊ぶ時の洋服を選んでくれていたのだ。

「カヨちゃんにはこれを。

 カヤちゃんはこちらを。

 リセラちゃんはこれがいいと思いますよ?」

と希が選んでくれた洋服を受け取り三人はそれぞれ試着室へと入った。

しばらくして試着室のカーテンが開いた。

「ど、どうでしょうか......?」

三人とも、少し照れていた。

希の選んだ洋服を着た三人はとても可愛かった。

いつもより大人びいているようにも見えた。

「3人とも、素敵です。

 とてもよく似合っていますよ?」

希が微笑む。

三人は嬉しそうだった。


その後、レナ達はそれぞれ洋服を買い、お店を後にした。


「それにしても、希ちゃんのファッションセンスって凄いのね.....。」

アリサは感心していた。

「アリサちゃんもタツミ君に選んであげればいいのに〜。」

「......。」

アリサはまたもや顔を赤面させる。

「アリサさん、顔が真っ赤です!」

「大丈夫ですか?」

アリサは我に帰ると首を振った。

「だ、大丈夫だから!

 ほら、あそこにあるの本屋さんじゃない?」

と、目の前を見ると大きな本屋が見えた。

カヨとカヤ、リセラは目を輝かせた。

次の瞬間、カヨ達三人は本屋目掛けて走って行った。

「三人とも、走ったら危ないですよ?」

と、希達も後を追いかけた。

カヨ達にとって本屋は天国だった。

特に絵本コーナーではどの絵本も面白そうなのばかりだった。

「凄いです.....!!」

「どれもこれも読んでみたい本ばかりです!!」

「迷ってしまいます......!!」

そんな三人を見ていたアリサは

「そう言えば、カヨちゃん達って幾つなんだろう......?」

すると希がアリサの耳にボソボソと三人の年齢を伝えた。

「そうなんだ......。

 て言うか、リセラちゃんて......、そうだったの?」

希はふふ。と微笑み、あまり女の子の年齢を聞いたらダメですよ?と口元に人差し指を当てた。

しばらく迷った挙句、レナはカヨ、希はカヤ、アリサはリセラの絵本を一緒に選んであげることになった。


やがてカヨ達は絵本を決めレジでお会計をした。

絵本の入った袋を持つ三人はこの上なく嬉しそうだった。

「一緒に選んでくれてありがとうございました!!」

カヨ達はレナ達に笑顔でお礼を伝えた。

「どう致しまして。」

「良かったですね。

 また新しい絵本が増えて。」

「はい!

 読むのが楽しみです!!」

「早速、帰ったら読んでみたいです!!」

「絵本かあ〜。

 懐かしいなあ〜。」

「所で皆さんは本とか読まないんですか?」

と、リセラが尋ねた。

「そうねえ〜。

 最近はミシェルとディンと一緒に絵本を読んであげてたりするかな。」

「私は時々、図書館へ行って読んでます。」

「アリサさんは?」

「私は、主に雑誌系かな。

 特にファッションとかスイーツ特集は見逃せないわね。」

それを聞いた希は

「アリサさん。

 あそこにスイーツ特集の雑誌がありますよ?」

「え!?」

次の瞬間、アリサは目を輝かせた。

「あ、あの、ちょっとだけ読んできていいかな.....?」

「勿論。」

アリサは嬉しそうにその雑誌を手に取った。

それを見て皆は笑う。

「そうだ。

 せっかくだから美味しいスイーツでも食べて休憩しよっか?」

と、レナが提案した。

「そうですね。

アリサさんも喜ぶと思います。」

「カヨも食べてみたいです!」

「美味しそう〜!」

「リセラも大賛成です!」

そして皆はアリサを呼び、スイーツを食べに行くことにした。


『はあ〜!!」

ショーウィンドウに並べられたカラフルなスイーツにアリサは見惚れていた。

「あ〜!

 これ美味しそう!!

 いや、こっちも捨てがたい!!

 迷う〜!!」

アリサは目を輝かせながらスイーツを選んでいた。

「さすがはアリサちゃん......。

 スイーツに目がないわね。」

「アリサさん、物凄く幸せそうです。」

「幸せ一杯です!」

「でもこれだけあると迷ってしまいますね......。」

「どれにしようかなあ〜?」

などと悩んだ挙句、それぞれスイーツを注文した。


「これが待ちに待ったスイーツ......!!」

しばらく待った後、テーブルにスイーツが運ばれてきた。

アリサはよだれを垂らしそうな勢いだった。

「アリサちゃん、よだれが......。」

と、レナがボソッと伝える。

「は!?

 いけない!いけない!」

慌ててよだれを拭き取るアリサ。

「とても美味しそうです!」

「では、頂きましょうか?」

「わーい!」

「頂きまーす!」

スプーンでスイーツを口に運ぶ。

「!!」

「美味しーーーい!!」

皆は顔を喜ばせた。

「美味しすぎる.....!!」

「こんなに美味しいスイーツ初めてです!」

「感動です!!」

「これは蓮君にも食べさせてあげたいですね。」

「.......。」

「ん?

 アリサちゃん?」

見るとアリサは無表情だった。

「アリサさん、どうしたんですか?」

と、次の瞬間

「幸せーーー!!」

笑顔満点のアリサが声を上げた。

それを見た五人は笑った。

するとミシェルがレナのスイーツを食べたそうだった。

「はい。

 ミシェル、あーんして。」

ミシェルはあーんと口を開けた。

スイーツを初めて食べたミシェルは美味しかったのか顔を喜ばせた。

「どう?

 ミシェル、美味しい?」

「可愛い......!」

「とっても可愛いです!」

「癒されます!!」

と、かカヨ、カヤ、リセラはミシェルに見惚れていた。

「あ、あの!

 私もミシェルちゃんに、あーんしてもいいですか?」

「カヨずるい!」

「リセラもしてみたいです!」

「うん、いいわよ。

 順番にね。」

「わーい!」

と、順番にミシェルにスイーツを食べさせた。

ミシェルは誰に対しても笑顔を見せていた。

「はわわ〜!!」

カヨ達三人はミシェルにメロメロだった。

その後もレナ達はガールズトークでわいわいと盛り上がりを見せていた。


日も暮れてきた頃、そろそろ帰ろうと皆は駅に向かっていた。

「いやあ、今日は楽しかったなあ〜!」

「私もです。

 またこうして皆さんと出会える機会があって。」

「はあ〜、スイーツ美味しかった......。」

「カヨ達も新しい絵本が買えて良かったです!」

「早速帰ったら読んだみたいです!」

「リセラも今から楽しみです!」

そんな皆の嬉しそうな笑顔を見ながらレナは微笑んでいた。

「どうしたんですか?

 レナさん。」

「ううん。

 皆とこうやって会える事が出来て本当に幸せだなあって。」

「私もそう思います。

レナさん達とはいつまでもこうしていたいです。」

お互いに微笑む。

そしてレナと希は楽しさの余韻に浸っているアリサ達にこうして出会えた事に感謝をしながらそれぞれの帰路に着いた。




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