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本の海

作者: 朝馬手紙。


本屋は海なんだと思いました

何千何万の書籍、文庫、雑誌

魚にしては泳ぎが上手

人から人へ

間に古本屋を経由して

泳ぎ渡っていく姿は魚としか思えません


私は釣り竿をもって行きます

実際に、ではないです

妄想の話です

餌はいつも野口や硬貨

この海では餌をつけて垂らすだけで

ほら

魚が釣れます


時々、沢山の魚がいるから

「また今度釣ればいいか」

と、のん気に構えて後日行くと

アノ魚がいなかったりします

買っておけばよかった

あの時、糸を垂らしておけば

と何度も悔し涙を飲みました


そんな私の夢を聞いてください

この大海に一匹の魚を放ちたいんです

どこまでも泳いでほしい

ベストセラーの大量養殖?

望まない

ロングセラーの品質向上?

望まない

沢山の人でなくていい

短い一生でもいい

スイスイと泳いでほしい

私の見てきた海の青を見てほしい

空も愛してほしいのです




一人の釣り人として

ロマンチックを望みます

ハッピーエンドを望みます

文學は潤いです

古本市場は大海なのです

乾ききった紙切れなのではありません

電子では味わえない

見えない繋がりがあるのです


本は魚です

本にも鮮度があります

生態系の神秘があるのです

ブックブックと

息遣いが聞こえそうなのです…


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