表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カウントダウン  作者: まーにゃり
3/3

3話 謎ワード登場

火曜日

―――――――――

夜中も情報収集に気をやってたけど、眠気には勝てなかった。

普通に寝てたみたいだ。


朝6時半。普段通りの起床。

軽い朝食を取り会社へ。


こんな状態だから仕事とか始業時間とか意味も無いのだけれども、普通仕事は9時から。渋滞が嫌なのでこの時間の出勤。


駐車場へ向かう。

道路からは数台の車の走る音。


いつもよりはかなり少ない気もするけど、動いてる人は居るよね。


車に乗り込みエンジン始動。通勤という名の情報収集。

帰りは違うルートも検討してる。


走り出して2分位で昨日買い出しに行ったコンビニの前を通過。

後続も居なかったので速度をかなり落として観察する。


「あーぁ」


ちょっとした溜め息と声が出た。


入り口以外も全てガラスが割られた廃墟のようなコンビニが目に見えた。

若い男女が4・5名外をうろついてた。

中に人が居ればもっと居るか?


(食材は足りてるけど、無駄じゃなかったかな)


昨日の買い出しを振り返った。


信号は普通に作動してる。

車は少ないけど普段通りだ。

それに、こんな時でも今のとこ皆さん信号をしっかり守ってる。


10分程走ったところで再び異変。

大きな四つ角だけど、車が5台位ボロボロになってる。幸い全て路肩に停まってる。


邪魔なのは邪魔なんだけど、多分路肩に移動させたのだろう。真ん中に放置してないとこに日本人を見直した・・・・勝手な思い込みかな?


裏道で立ち往生になるのは嫌だったので少しだけルートを変えて会社に到着。

20分かかる距離を倍位かけて到着。


通勤中の結果だけ言えば、途中に見たコンビニは全滅。たまに信号待ちで見かけたけど、駐車場に停まってる車が数台ボコボコになってた。事故車も数台。

事故車の側に怪我人も居たけど俺は無視した。

絶対にソイツらの自業自得だろ。

歩いてる人は数人見かけた。

会社に近付くにつれ、車がかなり増えていたのは何かしらあるのだろう。


会社の事務所に入り椅子に腰掛ける。

工場なので普通作業着に着替えるのだけど、仕事する必要が無いから着替えもしない。


ここで詳しく説明しておこう。

情報収集、状況確認だけなら会社なんかには来ない。

会社は工場。金属の加工会社なのだ。

用があったのは

電動工具(何かしらの破壊に使えるかも)

鉄やステンレスのパイプ(護身用?)

社長の私物のクーラーボックス(保存用)


少しだけコーヒーなんか飲んでまったりした後会社のシャッターを空け早速積み込みを始める。


目ぼしい工具を入る物は大きなクーラーボックスに突っ込み、トランクと後部座席に積み込む。クーラーボックスは2個確保した。

握りやすいサイズの角パイプを1.2メートル位で5本切り、滑り止めにガムテープを巻く。


会社での作業は終わり、閉める必要があるのかシャッターを閉じてたら会社の電話が鳴った。


電話も使えるんだ・・・と、今更知ったとこで事務所で電話に出る。


「はい。川崎です。」

社長の川崎の名が会社名。川崎製作所。

仕事時の様に対応する。

電話の相手は元受け会社の社員『寺島』だった。俺の5つ位年下だったかな。


「寺島です。」

「あー。南だけど」

「南さん!会社に出てたんですね。」

「様子見だよ・・・」


軽い会話の後に謎ワードが飛んできた。


「南さんは熊本行かないんですか?」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ