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誰が犯人か? 共通①
今日は魔法学園の定期試験で、クラスの皆が集まって魔法の実力を披露する。
「ヘリス=イリシンです」
「アルベラト=ビードルです」
数名ずつ先生方の前に出て即興で魔法を発動させる。
「ライラナ=コルビパンです!」
私はヴィサナス人なので何かを溶かす酸系魔法が得意。
岩から宝石だけを綺麗にとりだせた。
「ふむ……」
「これはなかなか」
意外と先生方も好感触らしい。
「うまくいってよかった……」
「おーいライラナ!」
幼馴染のフレミエンドとラームルがかけよってきた。
「中々よかったじゃないか」
いつもは誉めてくれないフレミエンドも、珍しく笑っている。
「石勲章、貰えちゃうるかな?」
このルイル学園ではエリートが宝石の称号をもらえる。
フレミエンドは四つ、ラームルは七つも持っている。
私はまだ1つもないので、ずっとほしかった。
「これならオパールの座も得られるかもしれないな」
ラームルが自分のことのように喜んでくれてる。