表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/13

全知全能の私 共通①


「はあ……私達いつになったら、卒業できるんだろう」


魔法学園プリマジェールに中等部から入り続け、高等部の三年までは普通に進級した。

それから卒業だと思っていたら留年して四年生になった。


「私なんにも悪いことしてないよ」

「思いっきりしただろう!」


飛んできた凶器を吸い込みながら振り向く。


「あ、誰だっけクランベリイさん?」

「クランだ!」


なんかキレ芸みたいな人。彼はハーヤーマール神の使いで私を追いかけてきてきた。


「そう毎日付きまとわれても、しかたないじゃんどうにもならないよ」


私は卒業間近の前日、ブラックホールの魔法を暴発させてしまった。

そしてその真上に居る天上神ハーヤマールから全知全能の力を吸い込んでしまった。

まさか物理や魔法のみならず神力まで吸えるとは驚きだった。


「お前ずいぶん楽天的だな。少しは自分のやったことを反省しろ」

「そんなこと言われてもブラックホールで吸ったものは還らないしね」


過ぎたことは忘れ、後悔せず常に今を楽しみ、先のことを待つ。



「また来たんですか」

「クラルモンさん」


学園の講師で学者のシェガン=クラルモンが、クランにうんざりした様子でいる。

彼は本業もあり、たまにくるのに来た時にクランが必ずいるのでしかたがないだろう。


「365日かかさず毎日きているからな」

「休日までか、それはもう入学してはどうだ」


この学園は学費はタダで誰でも入れる。毎日来るなんて皆勤賞を取れるレベルだ。


「そんなことはどうでもいい。力をハーヤーマール神へお返ししろ」

「そうしたいのは山々だけど、さっきも言った通り無理なんだってば」


私と対になるホワイトホールの魔法を使う人でない限りは取り込まれた神の力を探すのは無理だろう。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ