阿呆と馬鹿は、どちらが下なのか?
「阿呆と馬鹿ってどっちが人を下に見ているのかね」
「阿呆に一票」
「いや、別に集計はとらないよ」
「なんか千人単位での集計だといいと聞いたな」
「いや、人の話聞きなよ」
「まぁ阿呆と馬鹿なら、阿呆が下だろうよ」
「そりゃまた何で?」
「阿呆阿呆しいとは言わないけど、馬鹿馬鹿しいというだろ、つまりは、阿呆は、強調するまでもなく阿呆だけで事足りるから阿呆のほうが、人をより下に思っていることの最上級だろう」
「そっか、馬鹿は死なないと治らないことを考えると、馬鹿が最上級に人を見下しているかと思っていたよ」
「馬鹿はつける薬がないけれど、治る方法がある分、阿呆に敵わないだろう、何せ阿呆は踊るくらいしか能がないからな」
「阿呆は一生どころか、なったらもう来世以降手遅れなんだね」
「阿呆なんて、早々つかわないし、聞いてて気持ちのいいものではないし」
「まぁ確かに馬鹿よりは聞かないけど、どっちも悪口ではあるから聞いていて、気持ちのいいものではないでしょ」
「可愛い女の子の声で馬鹿と阿呆だったら、阿呆より馬鹿のほうが、グッとくるものあるし、冷たい女性は馬鹿と言った方が似合う」
「いやいや、ちょいと純朴な子は馬鹿よりは阿呆と言われたいけど、そういう話じゃない」
「いやいや、言わせてもらうけど、阿呆と言われても、なんも嬉しい事ないから、言われて嬉しくない言葉の方が、阿呆の言葉は人を見下していると断言してもいいな」
「阿呆は偏見に満ちた世界で、頑張ってほしいと今思ったよ」