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老い支度

母から手紙が届いた。


『怪我をしたが、弟が駆けつけてくれて世話になったので、礼の電話を入れてほしい』

『近くに人がいるからこっちは大丈夫。自分の家族を大事に』

『老い支度しなきゃ』

『次に会うときは私の葬式の時だわ。笑』

『葬式代や土地の処分費を振り込むから』


それを読んだら手が勝手にスマホへ伸びていた。


「老い支度なんてまだ早い!」

「誰だっていつ感染してもおかしくない」


母娘で電話越しに泣きながら疫病を呪った。

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