前へ目次 次へ 24/31 遅すぎた謝罪 「好きで生まれたわけじゃねえ!」 何かと口うるさい母に高校時代の俺が吐いた言葉。 「そんなに生まれて来たくなかったんなら受精してんな、このバカ息子!」 と言い放った母を亡くした今。 「あれは可愛げのない変わった女だったからなあ。でも、気持ちは解ったんじゃねえのか?」 父に力なくそう言われ、人の親となった俺は頷いた。 「あの人なりに俺の将来を思っての説教だったんだな」 ごめん。 遅すぎる謝罪に後悔の涙が零れ落ちた。