前へ目次 次へ 17/31 泣きながら剣を振るう者たち 素直に違いを認めることが、いつから、そしていつの間に 「負」 「弱」 だなんて概念になってしまったのだろう。 他者のささやかな間違いに対し、存在そのものにまで糾弾の嵐が舞い乱れる。 批難という言葉の刃が切り刻む。 まるで自分が批難されることから身を守るためとばかりの必死さで。 泣きながら剣を振るう、傷だらけの少年兵のように。 本当は素直な気持ちを言の葉にのせたいほど認め合いたいのに。 それが今、という、哀しい世界。