前へ目次 次へ 13/31 転んでも、ただでは起きない 姑が高い位置にあるエアコンのプラグを抜こうと奮闘していた。 「言ってくれれば私がやるのに」 そう言ったら姑が済まなそうに言った。 「あんたはいつもこんな大変なことを日頃からしとったんやね」 こんな時ばかり偽善をしている自分が情けなくて言えなかった、と。 「若い私にこの程度がしんどい訳ないでしょ」 わざと笑い飛ばして言うと姑もつられて笑ってくれた。 私達は転んでもただでは起きない強い心を持っている。そう信じたい。