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9、久しぶり、はじめまして②

前回の題名と内容が噛み合ってなかったですよね(笑)。私もさっき気付きました。

 さてさて、メリッサちゃんに連れられてやってきたのは、お父様の書斎。


「旦那様、お嬢様をお連れしました。」


「入りなさい。」


 無事、お父様の許可を得たので、メリッサちゃんに扉を開けてもらいながら入る。


 入ってまず見えたのは予想通りの人物。いや、予想よりも小さい人物だった。言わずと知れた義弟である。ただ、彼の姿は私の知る5年前の姿だ。


……きたーーーー!


 私は断じてショタコンでない。でも、将来イケメンが約束されているだけあって、可愛すぎる。


「おや、びっくりさせちゃったね。彼は、アルバートという子だよ。彼の両親は私の親友だったのだけれど、その、不慮の事故でこの子を育てることができなくなってしまってね。たから、ここで育てることにしたんだ。ちなみに君と同じ年生まれだよ。彼はまだ誕生日を迎えていないから君の義弟ということになるかな。仲良くしてくれるかな。」

 

 そう言ってお父様は私に彼、アルバートを紹介してきた。


 いけないことだとは思ったけど、つい、不慮の事故、のところでチラッとアルバートを見てしまった。

そこで見た彼は同い年とは思えないぐらい感情のない表情をしていた。私には分かる。全てを諦めたような顔だ。


 きっと、こんなことになるとは一切思っていなかったのだろう。当たり前だ。だけど、実際に起こってしまった。そんな彼になんだか同情してしまう。自分だって死んでしまうなんて思っていなかったのだから。


「はじめまして、アリア・スタンダードと言います。」


 だから、そうやって出来るだけ丁寧を心がけて私は頭を軽く下げた。

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