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俺は乙女ゲーのヒロインになって復讐する  作者: るびぃいろ
~Episode of Club~
6/9

【ゴールデンウィーク合宿 3日目】


誠「玲華ちゃん起きて」

誠「玲華ちゃん」


誠に揺さぶられて俺は目を覚ました。


玲「あれなんで誠が?」

翼「なんでって昨日いきなりお茶会しよーって俺らの部屋来て、そのまま寝落ちしたからだろ」

玲「あーそういえばそうだったね」

翼「そうだったねっておい」

誠「まぁまぁ。でも危ないから気を付けてね」

玲「はーい」


翼はまだ言いたげだったけど誠の一言で黙った。

まぁ翼は意外とピュアっ子だから仕方ないよな。


玲「じゃあ着替えに部屋戻るね」


俺はそう言って部屋に戻ろうと布団から這い出ると誠が顔を真っ赤にさせて顔を手で覆った。


誠「玲華ちゃん!服!服!」

玲「へ?」


俺は言われたとおりに自分の姿を見るために下を見ると思いっきり寝間着であった浴衣がはだけていて下着が丸見えだった。


玲「あっ。まぁでも面積的には水着みたいなものだから大丈夫」

翼「何が大丈夫だよ!少しは慎みを持て!」


翼が持っていたタオルを俺に向かって思いっきりぶん投げた。

とりあえず浴衣を直し、俺は誠と翼の部屋から出た。

予期せぬラブハプニングだったが、まぁ目的は達成出来た。

反応いる限り大分俺の事を女として意識し始めているだろう。

ヒロイン補正マジで便利だな。

そう思いながら部屋に向かって歩いていると何かにぶつかり倒れた。

倒れた割に痛くないと思い目を開けると湊の顔があった。


玲「湊君!?」

湊「玲華ちゃん大丈夫?」

玲「うん。ごめん。前見てなかった」

湊「僕の方こそごめんね。あとこの状態を誰かに見られると不味いから…」

玲「!?」


俺は慌てて湊の上から退いた。


玲「重かったよね。ごめん」

湊「そんなことはないよ」


まさかここでラブハプニングを起こすとは。

ヒロイン補正効きすぎだろ。


湊「それはそうと、どうしてここ歩いてたの?確か玲華ちゃんの部屋はひとつ上の階だよね?」

玲「それは…」


これはまずいぞ。

どう言い訳すればいいんだ。


玲「自動販売機に飲み物買いに来た」

湊「はい嘘。怒らないから本当の事言おうね」


口調は優しいが湊の目が怖すぎて俺は仕方なく白状した。

湊の目はまだ怖いが、誠と翼への信頼はあるらしく注意だけで終わった。

そもそもそれを言ったらこの間湊の部屋にも泊ったしな。

雑魚寝だったけど。その点ちゃんと布団敷いて運んでくれた誠と翼の方が誠実だぞ。

まぁ瑛士が俺に抱き着いてて運べなかったというのもあるかもしれんが。

とりあえず俺は逃げるように部屋へ戻った。


今日は合宿最終日の為、朝食を食べ終えると衣装に着替えてステージの順番を待つ。

ちなみに発表順はClub→Diamond→Heart→Spadeとなっている。

抽選の結果俺らはClubの中で最後の発表となった。

最後のリハとして軽くフォーメーションの確認をする。

今朝の一軒で空気感は大丈夫かなと思ったが、案外平気だった。

ただ俺の衣装が回転するとスカートの広がりが凄い為、翼にパンツが見えないようきちんとスパッツを履いているか聞かれた。

履いている証拠を見せる為にスカートを持ち上げようとしたら「誰が見せろと言った!」とわりかしマジギレされて少しへこんだ。


誠「翼本番まで近いんだから怒らない」

翼「だってコイツが」

誠「玲華ちゃん、そういうのしたらダメだよ」

玲「はい」

翼「本当にお前といると調子狂う」

玲「別に悪気があったわけでは…」

誠「玲華ちゃんは女子校長いみたいだから、適切な距離感がわかんないだけだよ」

翼「今回はそういうのことにしておくけど、わざとだったら許さないからな」

玲「本当にわざとじゃない!こう見えても少しへこんでるんだから」

誠「玲華ちゃんも反省してるんだし、それぐらいにして2人とも気持ちを切り替えよ」

翼「わかってる」


誠のおかげでなんとか仲直りし、最終確認していると呼ばれてステージの袖に向かった。


誠「じゃあ俺らの初ステージ楽しもう」

翼「あぁ」

玲「うん!がんばろう」


1つ前のグループが発表し終えると暗転し、入れ替わるように俺らは定位置についた。

ステージの照明がつき、曲が流れ始める。

最初は俺のパートからスタートの為、ここで間違うわけにはいかない。

とりあえずイントロ部分のダンスは問題なく出来た。

よし行けるぞ。


玲「魔法の言葉はキミへの愛の言葉」

誠「全然意識してくれないキミへ」

翼「とびきりの魔法をかけよう」


ここまでノーミス。

再びセンターポジションに戻る。


玲「Three」

誠・翼「そばにいて」

誠「Two」

玲・翼「離さない」

翼「One」

玲・誠「愛してる」


昨日散々練習したここもなんとか平気だった。

躓きそうになったけど、とっさに誠が支えてくれて大きなミスは無く、傍から見たら元々こういう演出だと思われるだろう。

あとはサビを歌えば終わりだ。


全「キミへの愛の言葉は魔法の言葉」

全「いつまでも解けない魔法をかけて」

全「永遠にキミとの幸せが続きますように」


歌い終えると3人で背中合わせになるように後ろの方へ少しずつ下がり、伸ばした手を胸に戻す。

曲が止まり俺たちの番は終わった。

結果発表は全グループの発表が終わってからの為、俺たちは他のグループを見学する為に客席へ向かう。


玲「誠、支えてくれてありがとう」

誠「ヒールで踊るの大変だからね。上手くサポート出来て良かった」

翼「あの感じならアクシデントには見えないから大丈夫だろ」

玲「結果発表楽しみだね」

誠「やれることはやったんだし信じよう」

翼「そうだな。今の俺たちのベストは尽くした。でも月見里はあとで反省会」

玲「えっ!?なんで!」

翼「ステップ甘いところあった」

玲「そこは元々ダンス苦手だから甘く見て欲しい」

翼「仮にもアイドル目指すならそれぐらい練習しろ」

玲「はーい」


別にアイドルは目指してないんだけどなと思いつつも、これ以上翼を刺激すると長ったらしく説教タイムに入りそうだったから大人しく返事をした。

てかむしろダンス初心者なのにここまで踊ったことを褒めてほしいぐらいだ。

席について他のグループの発表を見る事になった。

課題曲が4曲しかない為同じ曲ばっかりで正直、退屈で寝そうだったがなんとかこらえていた。

やっと全グループが発表を終えて結果発表となった。


湊「それでは結果発表をします。第3位Heart ――――」

湊「第2位Diamond ――――」

湊「そして第1位Club 一条・氷室・月見里。おめでとう君達が今回優勝だよ」

玲「やったー」

誠「翼!玲華ちゃん!」

翼「夢に一歩近づけたな」


思わず2人に抱き着いてしまったが特に文句を言われることもなく、2人はなされるがままになっている。

正直ミスコンとかで1位とかは取りなれているけど、こういったパフォーマンスで1位を取ったことはないから嬉しい。

ゲームの補正があるかもしれないが、ひとまず置いといて今は喜びを実感するほうが大切だ。

今なら美味しくビールが飲めそうだ。

まぁ未成年になったから飲めないけど。

あー久しぶりに酒飲みてぇ。

そんなことを思いながらゴールデンウィーク合宿は無事に終わった。



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