#70 ぐうたら
投稿しようとして、スマホのメモにある、デジタルの日記のようなものをいじっていたら、消えてしまって、スマホのメモだから消えるよな、とか色々思っていて、直前に占いを見て、想定外のことが起こることは知っていたのに、消してしまって、録画出来ていなかった時よりは、全然ショックじゃなかったけど、ショックだった日から、一日経った。
目覚めはいつも緊張するのだけど、緊張という漢字を、思い浮かべると、なんか堅苦しいというか、柔らかさが感じられないから、緊張したときは、これからずっと、金鳥という漢字を思い浮かべることに、しようかと思う。
目を開けると、彼女が横に寝ていて、彼女が横に寝ているなと思ったり、あと、彼女が横に寝ているなと思ったり、あと、彼女が横にお寝になっているなと思ったり、たりたりして、たりたりして、たりたりした。
最近は、早朝から奇行が多かった彼女だから、新鮮で、その日東京湾で水揚げされた魚を昼前に寿司屋で食べる、みたいな新鮮さに、似ているような感じで、今の彼女なら、新撰組風の衣装を着たアイドルグループ、新鮮組として、活動できそうな気がする。
まだ寝ていて、やっぱりカワイイと思ってしまっていて、朝、ベッドの横で寝ているのを見たのは、彼女が足をクネクネするダンスを夜な夜なしていた時期と、同じ時期だったと思うから、相当、前かもしれないと思った。
まだ寝ている、ということは、まだ今日の彼女のキャラは、確定していないということで、キャラは眠りに就いた時点で決まっているかもしれないが、まだ根付いていないだろうから、目覚めるまでの時間が短時間でも、何かを考えて、何かを実行する余地はある。
寝ている間に、何をすればいいキャラに変わるのか、どんな行動をすれば普通に近づくのか、考えたけど見つからなくて、考えれば考えるほど、過去の彼女の強烈なキャラクターが、呼び起こされて、もうどうすることも、出来なそうだった。
あることに気が付いてしまって、ある良いアイデアを思いついてしまって、それは、変なキャラの時間を減らすため、起こさずにいるというもので、起きなければ、彼女の変なキャラも、発動しない訳だから、もうそれしかないと思っていた。
ボーッとしたり、脳をフル回転させて、彼女を見つめていたが、特に彼女に変化はなく、彼女は彼女のままで、彼女の【彼】の左側が取れて、皮女になることもなく、カワオンナと呼ぶこともなく、普通の彼女がベッドにいた。
かわいさに浸れて幸せだ、かわいさに浸れて幸せだと、思ってしまっていて、かわいさに浸れて幸せだ、と思っていなくても、かわいさに浸れて幸せ的な言葉には包まれている気がして、浸ってんのか?浸ってないのか?浸ってんのか?浸ってないのか?と聞かれたら、浸っているだろう。
もう、午前の10時を過ぎていて、アナログの時計でいうと、これから三時間とか四時間は、針が両方上を向く時間が、たくさん訪れるという時間になってくるので、気分や気分や気分や気分も、上を向いたままになってほしいものである。
ふたりとも、特に予定はないからよくて、今日は特に予定がないから、こんな感じでいるのが幸せなんだよな、とか色々考えていたが、予定という言葉の【予】という漢字が、空手をする人のカタチにしか見えなくなってしまって、終わったと思った。
ぐうたらすぎる彼女は、全然飽きなくて、飽きるわけがなくて、寝返りをうっているわけではなく、特に口も動いていないのだが、微動のなかの微動というか、真剣に見ていないと気が付かないような、ゆっくりとした寝返りをらしかけているっぽかった。
強烈キャラではないのに、深くに来る、それは彼女だからなのか、分からないが、もし他の人が寝ているだけでは、何も感じないだろうし、脳内物語の枝をこれでもかこれでもかと、幾重にも伸ばしていくこともないだろうから、まあ、そういうことだろう。
これはもう、ナマケモノキャラかもしれないと感じてきて、ナマケモノキャラだよ絶対!とピンと来て、ナマケモノという言葉を頭のなかで、何度かリピートしてみたら、【名負け者】という漢字とひらがなの構成に変換されてしまい、嫌な思い出がよみがえってきた。
彼女の爪は長くて、ナマケモノには少し似ている部分があるけど、ナマケモノキャラという名称をつけてしまうと、脳内で【生獣】という漢字に変換してしまい、変になるから、ぐうたらキャラという、キャラクター名で呼ぼうと思った。




