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#58 激情型ネガティブ③

睡眠薬で、無理矢理寝かせにかかろうとして、ネットカフェに行ったときに、彼女がコーンポタージュばかり飲むくらいコンポタ好きだったから、コンポタに混ぜるかなとか思ったりしたが、あったかい飲み物に睡眠薬入れて爆発しないか?とか、爆発しなくても効力をなくしたりするかもしれないとか、思っていたら、特に何も起こせなかった、後が今だ。


コーンポタージュを熱湯と普通のお湯のあいだくらいの温度のお湯で溶いたけど、薄めすぎたのか、黄色ではなくて、黄色に限りなく近い透明みたいな、そんな感じになっていて、失敗したかもしれぬ、とため息をついつい、ついつい、ついた。


彼女は、薄いコーンポタージュが、好きではないみたいだし、こんなに薄いコーンポタージュは、誰も好きな人なんていないだろう、みたいに思ってしまっていて、でも、なんとかなりそうだから、何とかするしかないと、心に決めた。


ボーッとしていたのか、ボボボーッとしていたのか、他のコップで睡眠薬を溶いてしまっていて、コーンポタージュで溶かすことなく、水で睡眠薬を溶いていて、この二つを混ぜると、さらに薄くなるよな、という考えを脳内で巡らせるしかなかった。


少しだけ睡眠薬を薄めすぎたかもしれないが、少しだけだ、ほんの少しだけだ、袋から出して牛乳を加えて混ぜたら固まる、あのデザートが固まらなくなるような量ではなく、ギリ固まるみたいな感じの範囲内での薄めすぎだから、何とかなる。


彼女は薄いコーンポタージュも、薄い睡眠薬も、好きではないだろうし、濃ければ濃いほど、いい感じにテンションが上がる人で、恋も濃いほど、いい感じにテンションが上がる人なのだと思うから、二袋目のコーンポタージュスープ粉末を入れることにした。


会話もしていないのに、なんでこんなに、彼女を眠らせたいのか、まったく分からなくなってきてしまって、まだ、このキャラの深く深くまで知っておらず、まだ危険キャラかなんて分からないのに、ここまでする自分が分からない。


特に何も起きていないのに、警戒しすぎかもしれない、という考え方は合っていて、したをむく、と言われたら、下を向く、だと普通は思うが、舌を剥く、という場合も無くはないだろうから、常に集中して警戒していくことも大事だ、しかし、気楽が一番かもしれない。


睡眠薬を混ぜているところは見られなかったけど、睡眠薬の脱け殻は見られてしまい、これは健全な睡眠薬なわけで、健全の意味は全体の25%くらいしか分かっていないが、とにかく、ここから抜け出すための睡眠薬なわけで、用法用量は守るわけだから、いいのではないだろうか。


彼女がゲームを終えて、睡眠薬の脱け殻を見てしまった、彼女がゲームを終えて、たまたまこちらにやってきたとき、睡眠薬の脱け殻を見てしまった、そんな感じで、今は修羅場みたいな感じになっていて、今は修羅場という漢字みたいになっていて、修羅場という漢字は、密集しているのだが、[修]の右上の逆三角形にいるような感覚だ。


今までは、ネガティブ以外も漏れていたから期待していて、ネガティブキャラとはいえ、かなり前向きにゲームをしている彼女がいたから、期待していたが、今は全然前向きを見せてこず、やはり、ネガティブだなという一面が溢れてきた。


ネガティブだけ漏らしてきていて、ネガティブだけの世界が繰り広げられていて、こちらはチクチクチクチクチクチク、チクチクチクチクチクチクしていて、彼女のなかでは、ネガティブだけの世界が繰り広げられているが、僕のなかでは、心に大量の栗が広げられているみたいな感じが続いた。


殺される殺される、と何度も叫んでいて、殺しはしないけど、キャラは殺すかもしれないな、殺すのはキャラであって、彼女の個性は消えないからいいよな、とか思っていたが、本来の意味ではないにしても、殺すという言葉を何度も思ってしまって反省している。


何もしない方が平和だったかもしれないと思っていて、普通に接することが、一番の幸せへの近道だ、近道だ近道だ、近道だ近道だ近道だ近道だ近道だ、おいっおいっおいっ、ハイハイハイッ、みたいに思ってきて、かなりの後悔をした。


彼女はベッドに飛び込んで、塞ぎ込み寝込みに入ってしまっていて、僕は根が暗いのだが、彼女も根が暗いか、根がナイーブか、根がティブか、ネガティブなのだろうと思ったり、思わなかったり、少し思ってみたり、そんなことをしてみた。


まだ今日という時間は、かなり残っているが、自らベッドに吸い込まれるように、寝てくれたので、このキャラとはお別れかと思ったが、悪くはなかったであろうこのキャラが、少しだけ名残惜しくなったのは、事実である。

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