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#49 思ったこと全行動④

ボルダリング会場に着いてすぐに登りたがっていて、彼女の我慢できない感じはイライラというよりは可愛くて、壁を登り始めた彼女は、高いなとか、怖くわないなとか、本音を言っていて、かなりかなり可愛かった、そのあとが今である。


彼女は普通に軽々登っていたのだが、初めての普通の人間だったら、そんなに登れるはずなくて、崖を登れる動物の生まれ変わりか、ものすごいイメージトレーニングがウマイ人か、かなり嘘をついているかの、どれかだろうと思っている。


前世は、ヤギとかサルとかだろうか、みたいに考えていて、たぶんヤギだったかと思うが、なんか、崖で何かしているイメージがあるから、ヤギの生まれ変わりだったら、しっくりくるなと思っちゃったり、しちゃったり、している。


今日の彼女は、思ったことを何でも言ってくるタイプだと分かったが、今のところは、けなしたり、悪口を言うようなことはなくて、でも、これから言ってくるかもしれない、これから言ってくるかもしれないよと、何でも言ってくる彼女に怯えながら登った。


頑張れ頑張れ頑張れ頑張れ、頑張って頑張って頑張って頑張って、頑張ろう頑張ろう頑張ろう頑張ろう、みたいな類いしか、彼女は言ってこなかったから、それが彼女の本音だろうと思っていて、性格がいいなと、感心をしていた。


何とか僕は一番上まで登れて、あ、登れた、みたいに思って、下を見て降りようとしたけど、下を見ると、少し怖い光景が広がっていて、怖いな怖いな、少しだけど怖いな怖いな、怖いな怖いな怖いな、と思ったり思ったり思ったりした。


下にいる彼女を見てみると、こっちではなく、上級者コースの方を見ていて、進んでいる未来は僕ではなくて、ボルダリングがある生活なんだ、僕は彼女の未来において、それほど重要ではないのかと、ふわふわした気持ちになってしまっていた。


しかも、彼女は、待ちきれなくて待ちきれなくて、ウズウズウズウズしているのか、手と足はエアボルダリングをしていて、[それは長年ボルダリングをやってきた人がやるヤツやん?]みたいに思ったが、僕の方は、思ったことを全行動するキャラではないから、普通に口に出さなかった。


エアボルダリングは、ずっと続いていて、ずっと壁の突起を見ながら、手足を動かしていて、彼女は、人間の女性の両手両足を頻りに動かしていている人、という類いではなく、いい意味で虫みたいに見えて、本当にかっこよさに、片足踏み入れているみたいだった。


彼女は、僕よりも壁の方が好きだろうと感じていて、僕は、電気マッサージ機をエッチなものではなく、本来の目的としての見方を出来る人間だから、女性をエッチなものではなく、普通の女性として見ているけど、彼女は壁のことを、本来の壁として見ているのだろうか。


上級者コースに挑もうとしていた彼女は、僕に背を向けて、登り切った僕に、横目という1パーセントの興味しか示さずに、壁をなめ回すようにしっかりと見て、決意のニッタリを、こぼしてこぼしてこぼしまくっていた。


僕の前にある、扱いづらい彼女のキャラという壁より、この目の前に立ち塞がる斜めの壁の方が、攻略するのが難しくなさそうだな、と感じているが、この壁を登りきったら、手のひらに軽い打撲を負うくらいの、思い切りの拍手をしてしまうことでしょう。


彼女が、オリンピック選手並に壁を登っている姿は、かっこよくて、僕はゆっくりまばたきタイプなので、超スロ一映像にした場合、すんごいブサイクな白目が続くと思うが、そんな僕とは、対照的に、美しく輝いて輝いて輝いていて、本当に素晴らしかった。


僕は登っている間、ずっと、こわこわこわこわコワコワコワコワと、怖さを持続させていて、口には出さなかったが怖さを垂れ流していたのだが、彼女は思い切り、楽しい楽しい楽しいと、口に出すことを連発していて、楽しいんだなと思った。


僕は、彼女という壁も登れないのに、ボルダリングの壁を登れるハズがないなと思い始めてしまっていて、さきほどは初心者コースを登れたけれど、それは初心者のためのコースなので、まだまだ普通以下ということになるので、まだまだまだまだだ。


彼女のキャラに、しっかりとした出っ張りがあれば、攻略できるので欲しいと思っていて、でも、誰も掴むことの出来ない独特な感じが、ズッシリとこちらには伝わってきているから、そんな出っ張りや取っ掛かりなんてものは、一生生まれるはずがないと分かっていて、とにかく結論を言うとすると、彼女はヤバイ。

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