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#42 せっかち

アンケートを終えて彼女に、ご飯にしようか?と聞いてみると、ハイと答えてきて、アンケートアンケートアンケートアンケートと、アンケートという言葉ばかり頭に浮かべていたせいか、餡系統のスイーツが食べたくなってきて、アンケートを目的にこのショッピングセンター的な場所に来ました、と言っても違和感ないくらい、充実したアンケート時間だった次の日が今である。


朝起きると、彼女はいなくて、部屋のどこかに潜んでいる可能性も探ったが、たぶん気配でいろいろなものが、何となく分かってしまう僕からして、この部屋にいないのは合っているのだと思うのだが、実際はどうなのだろうか。


この部屋にいないパターンは初めてで、ひとりで外出できる彼女のキャラを今までのヤツから探したけど、見当たらなくて、今のキャラはきっとすごいパワーを秘めている、すごいキャラなんだと、僕は思ったりしている。


玄関で音が鳴って、彼女が帰ってきたのだけれど、穏やかというわけではなく、少しだけ乱暴というか、少しだけガサツというか、音をバンバン響かせながら帰ってきていて、苦手な、音立てまくり系の女性だったから、少し怖くなってきた。


ガッツリと、ランニングをするときの格好をしていて、ああどこかを走ってきたんだなとか、ああ運動してカラダに気を遣っているのかとか、思ったりもしたが、朝の殺し屋という案も、まだ僅かに残っていて、怖さは消えなかった。


手にはコンビニの袋をもっていて、中にはペットボトルのお茶とかジュースとか、パンとかパンとかパンとかパンとかパンとかパンとか、パンとかが入っていて、朝ランニングの後に、何か食べようとしていることが分かった。


今分かったことを短くまとめると、今の彼女はかなりパンが好きだということと、今の彼女は、朝の時間を有効的に使うキャラなのかもしれない、ということと、彼女はコンビニの袋を、人差し指と中指の第一関節のみに引っ掻けるという、独特な持ち方をする、ということくらいだ。


彼女がトイレに入ろうとしたが、急いでいたのか、トイレの扉を開けるか開けないかのときにもう、ジーパンを降ろそうとしていて、この彼女のキャラの方向性が、なんとなくではあるが、分かった気がした。


たぶんせっかちキャラだろうと思っていて、せっかちキャラじゃなかったら、トイレのなかにしっかり入ったことを確認して、2秒くらい経ってからジーパンを降ろすと思うから、絶対そうだ。


『閉じられない』という言葉が、ラ抜き言葉と同様の違和感を感じるようになってきていて、気持ちが悪いので、これからは少々長くなる気はするが、『閉じることが出来ない』と言うことにするけど、今の彼女は、待つことを嫌うという、あのせっかちキャラかもしれないから、長めに言うと怒るだろうか。


昼まで時間はあるが、彼女がどこかに注文的な電話をしていて、電話と言ったら出前とか予約とか、食べ物関係の予約しか思い付かない僕だから、もうどのお店に何を何した?みたいな想像を膨らませていた。


出前でも取るのだろうか、出前でも取るのだろうか、とずっと思ったりしていたが、出前という言葉が、なんで『前に出る』と書くのかが、気になってきちゃって、彼女のことどころではなくなってきてしまった。


彼女に、なにしてたの?何してたの?何してたの?何してたの?何してたの?みたいに聞くと、レストラン的な場所に僕と行きたいらしく、その予約的なことをしていたらしいのだが、これは普通の行動だよな。


到着した時点で、料理が出来ていてほしいから、彼女は電話したみたいだが、そこは普段は、予約とかを受け付けないお店みたいで、特別に電話予約を受けてくれたみたいで、せっかちを受け入れてくれてありがとうありがとう、と思った。


洋服を着替えるために、違う部屋に行った彼女だったが、電気のスイッチを押しても押しても、押しても押しても、電気がなかなか付かなくて、イライラしてイライラして、イライラして、イライラして、彼女のせっかちなイライラが、どんどん上昇していくのが分かった。


その部屋の明かりがつくと、そこには、しっかりと畳んである洋服がきちんと用意されていて、コーディネートしてあるものが事前に用意してあるんだな、やっぱりせっかちタイプの事前準備タイプだなと思った。

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