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#34 嘘つき②

私は女優よ!と言ってきて、ミスコンテストでグランプリを獲得したのだと言ってきて、嘘キャラかなみたいに思っていて、色々と考えたりなんかをしちゃっていて、色々と考えたりなんかをしちゃっていてる最中が、今である。


私はね、カラオケのね、最新のね、採点のね、機械でね、百点をね、取ったことがね、あるのね、と彼女が、【ね】という言葉でリズムを取りながら、カラオケの機械と真剣勝負を、これからしてもいいかな、みたいな旨をこちらに伝えてきた。


一緒にカラオケに行っても、彼女はいつも、ふざけた曲しか歌ってくれなかったから、上手いかはよく分からなくて、僕が今使っている鉛筆削りは、手動ではあるが、学校の黒板消しクリーナーに劣らないほどの大きい音をしているのだけれども、それが当たり前だと思っていたから、特に気にしていなくて、今何が言いたいかというと、よく分からない。


今の彼女は、嘘つきキャラだと思うけど、本気のカラオケくらいは普通にやってくれると思うので、楽しみでかなり聞いてみたいと思っていて、ちなみに、今僕が考えていることは、スポーツでは、点を取らないと勝てないが、点を取られなければ負けないということだ。


明るい日と書いて〈明日〉あしたと読むけど、僕の場合はあしたが暗いものだと思っているので、暗い日と書いて〈暗日〉あしたと読みたいと思っていている、そんな僕だから、今日の方が明るいだろうとも思っていて、だから今日、僕は彼女をカラオケに誘ってみることにした。


すると、近くのカラオケ店は潰れたって噂だよと、彼女が言ってきて、近くのカラオケ店は潰れたって噂だよ、という言葉を自分の耳にいれ、近くのカラオケ店は潰れたって噂だよ、という言葉を自分の体内に飲み込んで、近くのカラオケ店は潰れたって噂だよ、という言葉を理解した上でスマホを開いた。


ネットで調べても、そんな情報は全くなくて、彼女がスーパ一の棚に並んでいた、『汁だく肉じゃが』を、『汗だく肉じゃが』と読んで、汁の部分を肉やジャガイモの汗だと、思えなくもないなと思ったが、思い切り笑っている僕がいた、そんな日々を思い出しながら、嘘に震えた。


百点を取れるという自慢はしたものの、歌いたくないから、近くのカラオケ店が潰れたという嘘をついたなと、察したが、いつも通り僕は、【無いけどあったら嫌なのは、焼いても焼いてもピンクのままで、焼けたのか全然分からない豚肉と、生焼けみたいになってしまう僕の心だ】みたいに考えていた。


外に出てから、体調が明らかに悪くなっている彼女がいたのだが、いつもの体調の悪くなりかたではなく、演技初心者が陥りがちな感情のない棒読みスタイルで、感情のない棒読みスタイルか、感情のない棒読みスタイルか、どうしよう、どうしよう、どうしましょう、どうしましょう、みたいに思った。


こんなの普通の時にしていてもツラいのに、みたいな体勢でも寝られるということは、体勢と眠気の関係はそれほどないということか、みたいに良く思うことはあるけど、棒読みと体調不良の関係性も、それほどないと言ってもいいのだろうか。


お腹を押さえたり、頭を押さえたり、体調不良を全面に出していたのに、喉の違和感は全く訴えなかったから、歌いたくないということを全面に出さず、歌いたくないから喉が痛いという、直接的な関係性を持たせた逃げに転じなかったことは褒めたい。


その場から見える場所にあるものの名称を、順番に言っていくゲームで、五十音のアから順番に言っていくゲームがやりたいと思っていたが、彼女が百点を出したのは、結構前だと言ってきて、それを聞いた僕は、驚きを五十音のアから順番に言っていくゲームの方が、簡単かなと思ってしまった。


百年に一度の体調絶好調日に、その百点を叩き出したのだというのだが、百年に一度の体調絶好調日ということは、もうすでに一回あったってことで、もう生きているうちには出ないということで、そうかそうかと、ただただ苦笑いをした。


僕はAB型なのだが、自分のなかの天使と悪魔みたいに、雑なB型と几帳面すぎるA型が自分のなかで、戦っているみたいな時があって、少し怖くなることがあるのだが、カラオケに行く前に、行きたいところがあると言われて、僕の中にいる雑な悪魔が、なんでだよ!と突っ込んでいた。


そこは激辛ラーメンのお店で、今までに彼女が激辛大好きキャラになったことなんてなくて、全てのキャラ共通で、辛いものが食べられないという事実があったので、少し驚いたというか、ほんの少し驚いたというか、とても少し驚いたというか、かなり少し驚いたというか、ヤバイほど少し驚いた。


手のひらに収まらないくらいの大きなデコポンが、スーパ一に売っていたけど、あんなに大きくて味は美味しいのか?と疑問に思ってしまったが、そんな疑問も吹っ飛ぶような、カラオケ前に辛いものを食べるという、明らかな喉潰し行為に、逆に笑いが溢れた。

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