お礼
ゆみちゃん達について行くと公園まで来て、ゆみちゃんが
「あのね、ボケじいにいつもお世話になってるから何かお礼ができないかなと思って、私達だけで相談してて、それて、寄せ書きをして渡すことにしたの。」
「へぇー、すごいね。」
僕が言うと、慎二君が
「それでお兄ちゃん達にも書いてもらおうと思ったんだ。」
慎二君がそう言って、画用紙を見せてくれた。
ゆみちゃん達のお礼の言葉が書いてあり、僕・力・慎・太一の名前で画用紙が分けられていた。
「僕もいいの?」
太一が聞くとゆみちゃん達は笑顔で頷いた。
「メッセージを書いても、まだスペースが余るね。」
慎が言い、裕太くんが
「余ったところには、僕達が絵を描こうと思ってるんだ。」
「僕達も手伝おうか?」
僕が聞くと
「お兄ちゃん達は勉強とかお仕事で忙しいでしょ?」
ゆみちゃんが言い、慎二君が
「僕達で何かできないかと思って始めたのに、お兄ちゃん達に迷惑かけられないから、僕達でやるよ。」
「別に迷惑じゃないけどな。」
力がそう言って、画用紙を受け取り、
「海、書くもん持ってるよな?」
「当たり前だろ。勉強するって家を出てるんだから。」
僕は筆箱を取りだし、持っていた色ペンを出した。
力は黄色いペンをとり、
「やっぱ、これは俺の色だからな。」
そう言って、何か書き始めた。書き終えると画用紙を慎に渡し、慎は力のメッセージを読んで少し笑ってから、黒ペンで自分のメッセージを書き、太一に画用紙を渡す。太一も前の二人のメッセージを読んで笑ってから、メッセージを書き、僕に画用紙を渡した。僕は「なるほど」と思ってから、メッセージを書き、画用紙をゆみちゃんに渡した。
ゆみちゃん達が僕らのメッセージを見て聞いた。
「どういうこと?」
僕らは顔を見合わせて、笑ってから、僕が
「内緒だよ。僕らとボケじいだけがわかることかな。」
ゆみちゃん達は不満そうに僕達を見ていたが、諦めたのか
「また今度教えてね。」
そう言って、3人で走って帰っていった。
僕達は、手を振って見送った。




