条例
彼には協力してくれる政治家がいなかったから、自分の政策である孤児院への援助をするための新しい条例をつくる必要があった。それと同時に子育て世代の親達がもっと楽に子育てするための政策もあわせて、取り組んだのじゃ。
彼が市長に当選してから3年経ち、ようやく条例をつくることができた。それは孤児と呼ばれる子達や経済的な理由で進学できない子らへの奨学金を市として行うものや、親の収入が少なく満足にご飯の食べられない子らへの食料の給付などを行うものじゃった。
当然、裕福な家庭や中流階層の家庭からは批判がされたが、それと反対に貧しい家庭等からは支持を得ていた。
少年、おっと、もう青年と言うべきかな。彼は大学に行きながら、市長になった駅員のことを自分にできる範囲で手伝っていた。結局、駅員さんは6年市長をして終わった。彼が作った条例やその他の政策はこの町を子育てがしやすい町と呼ばれるまでにした。
しかし、同時にひとつの問題を残したまま、その職を離れたために大きな課題が今も議論を起こしているんじゃよ。」
「さてと、何か質問はあるかな?」
ボケじいが話を止めて子ども達に向かって聞いた。
「どんな問題を残したの?」
ゆみちゃんが聞き、
「それは明日のお楽しみにしようかの。」
「え~、今でもいいじゃん。」
裕太くんが言い、慎二君が
「明日にしたい理由があるんだよ。用事があるってボケじい言ってたし。」
「そうじゃな。その辺もあるから、また明日おいで。」
「うん」
3人がいうとボケじいが
「それじゃあ、準備があるからワシはこれで。」
ボケじいは、家の中に入っていき、僕達4人だけがボケじいの家の前に残っていた。
「ボケじいのあの反応は、僕達の考えが正しいからなのかな?」
慎が言い、力が
「ま、まだわからないだろ?もしかしたら、この話にもっと別の何かが隠れてるかもしれないし。」
「例えば?」
太一が聞くが 力からの答えはなかった。
僕達の間に沈黙の時間が流れていると、
「お兄ちゃん達。」
呼ばれて、回りを見るとゆみちゃん達が隠れながら手招きしている。力が、
「どうしたんだ?」
ゆみちゃん達が一斉に「シー」と言い、裕太くんが言った。
「とりあえず、一緒に来て。」
僕達は何かわからないまま、ゆみちゃん達について行った。




