公民館
翌朝、ボケじいの家に向かうために家を出ようとしたとき、父と母の声が聞こえ少し立ち止まると、母が、
「公民館の話し合いは、あんまりうまくはいってないようです。皆さんは聞く耳持たずだし、説得する側の方たちにも諦めが見えるぐらいですので。」
何の話か全くわからない。母が公民館に行っているのは知っていたが、父には内緒で行っているのだと思っていた。すると父が、
「いつもすまないな。辛くなったらもう行かなくてもいいからな。」
「でも、ここで私が行かなくなると拍車がかかるかもしれませんし、それに海にも・・・」
「あの子には、何も言わなくてもいい。もし今後、私が解任されることがあったとしてもあの子には迷惑をかけたくはないからな」
「でも・・・」母が何か言おうとしたが遮り、父が
「海は今日も古谷さんのところに行ったのか?」
「たぶんそうだと思います。」
「とりあえず、今後家でこの話はなしだ。海には聞かれたくないからな。」
その言葉を聞き、僕はこっそり速やかに家を出た。
先ほどの話から、、お母さんが公民館に行っているのはお父さんに頼まれてだということ、そして、お父さんの解任について反対している人もいるということ。
さらに、話に出てきた「古谷」という人。僕が「今日も」行くということは、お父さん達が知っている僕の行き先の誰か、図書館にそのような名前の人がいるのだろうかと思いながらボケじいのところに向かった。




