開拓者赴任地へ送られる
ストックが無くなったので今日はここまで。
「まあこれしか道がないのはもう仕方ないとして、具体的に開拓者ってのは何すればいいんだ?」
なんとなく言いくるめられているような気がしないでもないが、まずはこの先のことを知らねば何も事は進まない。何となく嫌な予感抱きつつも、この胡散臭いギルドマスターにこの先どうすれば良いのかを聞いてみることにした。
「うむ、重要な事じゃな。よくぞ聞いてくれた。むろん字の如く開拓者とは未開の地を切り開き、そこに新たな拠点を築く者じゃ。そして冒険者ギルドに所属する開拓者は数名で開拓団となり、未開の地に赴き、来る魔族との決戦に備え城塞都市を興すのが使命じゃ。」
「……………。」
本日何度目かわからないが、今日一番の絶句である。未開の地を切り開く?ダンジョン攻略とかじゃなくですか?なんだよ来る魔族との決戦って…まあそれはいい。城塞都市…はあ!?!?
もはやパニックである。このギルドマスターは言葉だけで俺に状態異常【混乱】をかけたのである。流石はギルドマスターだ。
「さて、お前さんに伝える使命は以上じゃ!ではこれよりお前さんを開拓団の一員として、開拓地に転送する。」
絶賛混乱中の俺をよそに、このギルドマスターはさらなる爆弾を投下した。それも有無を言わせないレベルでだ。
「ええっ!?!?ちょっおまっ…えええええっ!!?」
爺さんはこれ以上の話はないと言わんばかりに行動し、己の右手に集まった光球を度重なる爆弾発言により思考を停止している俺を目掛け放ったのである。その光が俺の体に触れた瞬間全身が光に包まれ、これはこのフロアに入る時と同じ転送用の魔法か何かだと俺は確信した。そして、より一層の輝きを増したあと光は消え、そこにはただ一人、どう見ても悪の組織、その組織を統括する悪いギルドマスターの如き黒い笑みを浮べる老人のみが残されていた。




