プロローグ
プロローグ
獅子王は暗闇の中で確かに背中に三人の体温をかんじていた。
「青海竜どうするつもりだ?」幻武の声が聞こえた。
「うーん…」青海竜は悩み、「様子見かな?」と呟いた。
「様子見って…動かなくていいのか??」とまた幻武が尋ねた。
「動くも何も俺にはどうすることもできないもの」青海竜はそう言った。
師子王は小さな声で聞いた。
「俺が…」その声に皆が聞き入った。
皆が自分に注目していると思うと少し恥ずかしかった。
「す…すべて破壊してやろうか??」師子王はどもりながら尋ねた。
「それは困る」と青海竜が苦笑いしながら言ったように感じた。
「まぁ、それが一番手っ取りばやいよね…」と王麒の優しい声がした。
「それはダメだ」と幻武がきっぱり否定する。
師子王は項垂れた。
俺も皆の役に立ちたいのに…。
「獅子の出番はきっとまたあとにあるから落ち込まないで?」と王麒が励ますように言う。心優しい王麒はこんな時でも皆を気遣ってくれる。その優しさがとてもうれしかった。
「ねぇ?幻武と獅子に頼みたいことがあるのだけど??」青海竜がそう切り出した。その声に皆が集中した。
そして、その話の内容に驚愕し声をあげた。
「そんな!!でも…それなら、うん」と王麒が納得したように言った。
「犠牲は伴うがそれしかないかな…」と幻武も賛同した。
確かに…それはいい案だと師子もそう思った。
「どうかな??獅子」と青海竜は無口な獅子を気遣ってそう尋ねた。
「良い…と思う」少し照れながら小さな声で獅子はそう呟いた。
知能数の高い竜が提案したことだ。おそらく一番の改善策だろう。いや唯一の道かもしれない…そう思いながらこれから生まれてくる子孫に思いを馳せた。
きっとここにいる4人がそれぞれ子孫に思いを馳せ、嘆いた。
その悲劇の末路を…。
でも彼らは選択した。
永遠と続く終わりのない暗闇の中で…。
その先にあるだろう一筋の光を求めてその選択が正しかったか?間違っていたか…それを知るのは一体誰だ?
プロローグプロローグプロローグなんて書くの初めて(o´艸`)うふふ