4話 町から出される
早いもので5歳になっていた
今日は父さんが話があるとかで父さんの部屋に居る
「父さん話ってなに?」
父さんはなにやら難しい顔をしていた
「いやなに、単刀直入に言うとだなシーゲルお前は10日後に学園に行く為に町を出ることになった」
俺は正直ビックリしていた学園はそもそも10歳から入るところで5歳の俺が行くところではない
それに俺はこの二年間読み書きを覚え難しい魔法書も理解できるようになったし計算は前世の知識で余裕だったそれを両親にも見せて学校に行かなくても平気と大丈夫だと言われてたのに
「いきなり過ぎですね、しかも俺まだ5歳ですよ?」
「シーゲルお前は自分でやってきたことを覚えてないのか?お前この二年でとんでもないことしたんだぞ俺はシーゲルを扱いきれないから学園で勉強してついでに常識を覚えてきて欲しいんだ、なに今からすぐ学園に入ることはない、お前の考えてる近所の学園ではなく王立エトロ魔法学院だからな、その昔大魔導師エトロ様にあやかってついた王都にある学院だ、そこに10日後に向かってもらい入学試験を受けてもらう」
「確かにこの二年色々やってきましたが、お金はどうするのです?家には蓄えはあれど王都の学院なんて学費も馬鹿にならないんじゃないですか?」
「お前の提案した、孤児院育成構想のおかげで、大分潤ったし王都の学院は上位5名まで入学金免除で1位は学費も免除だ、それに年間トップなら来年も免除だ、お前なら出来ると思ってる、なので最悪6以下でも金は何とかできるしがんばって1位取ったら親孝行だと思ってくれ・・・
・・・ホントは普通に6位以下でいいんだけどな言わなくても上位5人には入るだろうし・・・」
後半父さんが何か言ってたが俺は父さんの話を聞いていなかった
孤児院育成構想とは孤児院から10歳以上15歳未満つまり成人してない人間に職業訓練をさせるといった構想で、本当の目的は俺が狩りに行きたかったからその方便で作ったんだが結構金になってしまったらしい
まず、駄目な狩人だけど死なない生存能力に長けた狩人がいたので格安で勧誘した
狩りに孤児院での希望者3名を連れて狩りを行い俺がと狩人で狩った獲物を狩人に捌かせてそれを連れて来た3人に見て覚えさせた、そしてその3人に剥ぎ取りをさせて
そういった感じで育てていったその過程で倉庫と住むところと工房も兼ねて一つ家を建てることになったもちろん狩りで稼いだお金なので親には負担を掛けてない
そこで家が完成した頃に俺は4歳になっていた、完成した家は予想よりでかくなり
倉庫と住居と工房までは予定通りだったのだが何故か販売するところと飯屋も出来ており
町にあるほとんどのことがこの一箇所で賄える感じになってしまった
工房は毛皮を扱うはずなのに何故か炉まで出来ていた
俺は自分の指揮力の無さを痛感していた
職人の暴走と孤児院でアンケートを取ったなりたい職業とがマッチしてしまったらしい
俺は毎日狩りでこの家の金を稼いでいたので気づけなかったのだ
そして孤児院から狩人、侍従、販売員、料理人、薬師、鍛冶の希望者が総勢23人来ることになった
というか孤児院の10~15歳までの全員なんだけど衣食住を賄う代わりにタダ働きというのを条件に孤児院から引き取り育成を始めたそして15歳になった者で賃金を払っても損失が出ないと思った者には賃金を払うと約束している、まだ始めたばかりなので皆貰って居ないが後1年もしないうちに早めに始めてた狩人見習いは賃金をもらえるようになるだろう
それと商業ギルドから文句が出ないように全体指揮のため職員を2名借りている
そしてその2名にはそれとなく使えそうな子見つけたらギルドに紹介して欲しいと伝えてある
現役狩人2名、元侍従1名、店を建てようと独立を目指してた料理人1名、町一番の薬師1名、プライドと腕が一番の鍛冶師1名、裁縫系やらの毛皮の加工する職人3名、商業ギルド職員2名、これだけ雇うことになってしまった
それに23人の孤児達
かなりの大所帯になってしまったのだが、父さんはこれに儲けをかなり見込んでいるようだ
この大所帯になってから一年でここの維持や育成代で金貨5枚は使っている
金の価値の説明をすると色々説明しないといけなくなるのだが
まずこの大陸がオスンドでこの大陸から南にマスンドって人の住めない魔の大陸があって人が住めない理由が大陸全体が間欠泉状態なので人間が行くと魔物になるからとか
西にはヨスンド大陸があって東にはアスンド大陸があり北にはユスンド大陸がある
そしてオスンド大陸には国が5つあり俺の住んでる国が中央サレナ、、南に属国の南サレナがある
あと北と東と西に国があるんだが置いておく
中央サレナと南サレナのみの通貨で一応他でも使えるがここの二国での通貨になっている
他でも使える理由がこのオスンド大陸では中央サレナの力が大きいのでここの通貨が大陸では信用される
そんなわけで通称サレナ硬貨の話に戻ると
サレナ銅貨が1枚で小さいパンが一個買える程度でそれ以下だと付き合いなどで物々交換とかしていてそれより下の硬貨はない、銅貨一枚で1サレナになる
サレナ銅貨100枚でサレナ銀貨一枚の価値になり、言い方としては100サレナ
銀貨50枚で金貨一枚の価値になる、5000サレナである
金貨2枚で大金貨1枚と同じ価値になる、10000サレナ
大金貨は金貨で計算がしにくいという商人が言って出来た硬貨だが一般的には金貨も大金貨も
普段の生活では使わないので商人や役人以外にはあまり関係ない話なのだが
俺は商売を始めてしまったため金貨を使うことになった
金貨5枚25000サレナである
この国では食品が高い飯屋関係は店に出せない屑野菜仕入れて安くそして美味く調理して出している、しかも家で作るのと同じくらいの値段だ
かなりがんばっているがそれでも仕入れやら色々掛かる
これからの話だが農家の斡旋もする予定なので自家製野菜をそのまま料理にして出す方針だ
出費は一年で金貨5枚だが収入は金貨10枚にはなってると思う
俺が狩りでがんばったのと肉は狩りでしとめたもので賄ってる
飯屋も肉は狩人が取ってきているのでその分は浮いている
これからは俺が居ないので狩りは狩人と見習いにがんばってもらうことになるので
ちなみに従業員の代金にこの金貨5枚は含まれて居ない
契約は衣食住完備で収入は自分たちで確保し売り上げの30パーセントを渡すことになっている
30%の中で衣食住と侍従とギルド職員の賃金が入っているので
家には金貨5枚くらいの収入にしかならないはずなのだから俺の学費なんて払えないだろ?
学費はどのくらいか知らないが王都の魔法学園なんて大金貨10枚くらい行くのではないのか?
親は俺が首席を取ると疑ってないのではないのか?
王都へ行く日になった
「父さんそれじゃ、行って来るね、母さん体大事にね、弟か妹かわからないけど生まれたら名前とどっちだったか手紙で教えてね」
「シーゲル、これを持っていけ」
そういって俺の背中に背負っている背嚢に突っ込んだ 大分大きい袋でガチャガチャ音がしていたのでお金だということを理解した
「ありがとう行って来るね」
「おう、行ってこい、頼むから常識を覚えて来い」
「行ってらっしゃい、帰ってきたらお兄ちゃんよ」
「わかってるよ父さん、首席取って学園を驚かせてくる」
そして馬車が走り出した
「いや、お前わかってないから、おとなしくしてれば良いんだ、頼むから」
「だいじょーぶだよー、問題は起こさない優等生として首席取るんだから~~~」
親の心を完全に理解した俺は馬車に揺られて旅立った
俺は失念していた、今年30パーセントのほうの管理はしていなかったのだ
父さんに管理を任せていた、というか管理の為に父さんは仕事をやめた
俺の知らない部分で潤っていたのだろうか幾ら儲けたか聞くのは怖いな
ちなみに俺の収入金貨10枚は狩りだけの金額で俺の手元に残った5枚は親に渡していたのだ
俺はこの5枚が収入のすべてだと勘違いして考えていた
俺が勘違いに気づいたのは親に持たされた金が大金貨30枚と俺の稼いだ金の金貨5枚が入っていたからだ
どうして俺の稼いだ金かというと親に渡した袋のまま、大金貨30枚入った袋に入っていた
飯屋と鍛冶屋と毛皮と薬この収入ので俺にこれだけ渡せるって
俺は父さんの言った「とんでもないことをした」という言葉をやっと理解した
これだけ儲けちゃったらそりゃあ家から追い出すわな
近くの都市に通ってる兄のカイルが帰ってきたら居場所ないからな
仕方ないな 兄や弟妹の為に
「俺は首席とってやるからな」
馬車に揺られながら決意を固めた
2話でまったり育てようと思っていたお父さん
無理だと気づき すごい人たちだらけのところなら隠れるかと
学園行きを勧めたが 主人公シーゲルは勘違い
どんまい お父さん
読んでくださった方に感謝を