3話 気づけば3歳児
俺は2年間を強化の魔法に費やした
スキルのレベルは特に限界は無いらしい、でも皆10くらいですごい人で20前後だそうだ
しかし例外として一生やり続けるような商業系スキルはすごい人で30後半まで行くそうで
通常親方になるような人は20くらいはいっているようだ一人前で大体10レベルとか
商業系スキルの人は大変だと思ったよ
話を戻すが俺のレベルが30を超えた通常の農家の人が40くらいだそうだから俺は相当化物だろう
3歳で魔法の強化はレベル4になっていたし
1 身体強化 2 三半規管強化 3 脚力強化 4 腕力強化 の順に強化の内容が増えていった
身体強化はそのまま全身強化で
三半規管強化が顎に攻撃がクリーンヒットして脳が揺れても平気なくらい大丈夫?とりあえず今まで船酔いや馬車酔もしたことない両方共乗ったことないけど
この能力さ~ぶっちゃけこの2年間使うことがなかったんだよ
脚力強化はその名の通り脚部を強化しますしかも身体強化と併用できます腕力強化とも併用できます
腕力強化も脚力強化の腕ヴァージョンなので割愛させていただきます
あと身体強化だけなら常に掛けてられるだけの魔力も手に入れました
というか身体強化を使ってるうちに魔力も上がってきました
身体強化の魔法を使うことで筋トレと同じで魔力トレーニングになってるんでしょう
身体強化の魔法は常に持続して魔力を消費続けます
ちなみに腕力と脚力強化は一回大体3分です
それと強化の魔法はレベルが上がりますが身体強化などの魔法はレベルは無いようです
2年間の自己分析をしていると足音が聞こえてきたので考えを中断することにした
「シー君、朝よぉ起きなさーい」
「大丈夫ですよ、母さん僕は起きてますよ」
俺はそのままドアを開けて朝食のためリビングに行く
「まったく、つまらないわ カインもケインもまだ起きてこないのにもう勝手に育っちゃうのね」
「そんなことはないですよ、それに母さんもまだ若いですし、僕も弟や妹が欲しいです」
そうだよ俺が勝手に育つならもう何人か産めばいいさ俺は前世の記憶のせいでまともな子供としては生きられないし
「三歳児のセリフじゃないわね、まったく」
とか言っているがいつものことなので俺も母さんも気にしていない
「外では言わないからいいじゃないですか」
「外で言わないけど外での行動は結構 変に思われているわよ」
「そうなんですか?」
そんな変なことしてたかな?いつも町の外周を5週走って腹筋500回とスクワット300回に反復横とびを疲れるまでやってそのあとお昼ご飯を食べてまた走って日が暮れるまで走るだけなのに
「なんかずっと同じところで飛んで跳ねてあと街を走り回ってるって近所の方に言われたわよ」
「それが変ですか?僕はこの家を継がないですから体を鍛えて冒険者か騎士か傭兵になるしかないので将来のために必死なだけなんですが?」
「その年から先を考えて行動してるのは偉いわでも3歳児らしくないのよきっとね」
あ~確かに三歳児の動きではないわな
「わかりました走ること以外は見えないところでやることにします」
「走ることも変な動きもやめないのね」
「はい、将来のために必要なので」
「決意は固いのね、あと家を継ぐのがカイルって言ってたけどそもそもウチはケインのお爺ちゃん、シー君の曾お爺ちゃんの代で爵位がなくなってその遺産と少しの稼ぎで生活してるだけだから裕福でも貴族でもないのよ?」
「それでもこの家は兄さんの物になる家です、俺の将来は自立なので変わりありません、ごはんも食べ終わったので走りに行ってきます」
話が終わらなそうなので俺はそのまま走るために出かけることにした
「魔物が出るから町の外には気を付けるのよ、あ~まだカイルとケインが起きて来ないわ」
母さんは二人を起こしに言ったので俺は「は~い」と返事をして外に出かけていった
常時身体強化を掛けてるのだが脚力強化も掛けていつも通り外周を走った、
今日はいつもとは違い筋トレをするために目立たない場所を探していた
いつもと同じことをしないってのはやっぱフラグなんだなと考えてしまうほど
目の前には王道的展開が繰り広げられていた
一人の女の子が男の子たちをボコボコにしていた
「ぜんぜん王道じゃない」
俺は思わずつぶやいてしまった
「なんか言った?あんたもこいつらの仲間?」
かなり怖い感じで言ってきたので俺は首を横に千切れんばかりに振った
そこで思ったこういう時こそ三半規管強化だ
「三半規管強化」
身体強化と腕力脚力は使い慣れているので言葉を使わないのだけれど使い慣れて居ないこの三半規管強化だけは言葉にしないと魔法として使えなかった
「今のなに?なにしたの?」
俺の行動か言葉かわからないけどなんか反応してきた何も答えることが出来ないのでそのまま首を横に振り続けることにた
「変な子ね、私の子分にってあれどこ行くのよ ちょっと~」
子分の子の部分を言った時点で俺は家とは反対方向に走り出していた、ここは王道的展開で子分にされたら俺の筋トレが妨げられるに決まっている
幼馴染イベントとかは俺には要らないんだ転生者が半分しか生き残れないこの世界では俺は鍛えて鍛えて変なフラグに惑わされずに生きなければ生き残れないんだ
自分に言い聞かせながら見つからないように遠回りしながら家に帰って筋トレに励んでまた昼にはいつも通り町の外周を走った
読んでくださった方に感謝を