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激弱前世の思い込み 強化の真髄  作者: 悲出不 タケシ
少年期 嵐の前の静けさ編
24/30

 24話 50階到達の悲劇

ダンジョンを出た俺たちはダンジョンの管理所に行って報告していた

このダンジョンを出る前にスケルトン、ゾンビ、キョンシー風の強化ゾンビ?、グールにヴァンパイアを準備して外に出ることにしていた


このダンジョンの48階が最高到達階なのは10年間更新されていない、そこでダンジョン管理者の冒険者ギルドと領主は賞金を掛けていた、最高到達階を一階更新する毎に大金貨100枚、これはダンジョンに人を呼ぶためと実際に49階行った奴が居れば更に宣伝効果で人を呼べるといったものだ


「これが46階のスケルトンでこれが47階のゾンビ48階は死体が残らなかったので無いですが、49階のゾンビみたいにには腐って無いが強化されてる感じだ名前はわからん、50階が知性の無い何かだ、俗にヴァンパイアの手下のグールと言うべきか、そして50階のボスのヴァンパイアだ」


俺はいちゃもんをつけられないために用意した死体を見せた


「そんな・・・」


「一応に似たようなアンデッドばかりなので微妙なので死体をちゃんと綺麗なまま持ってきたんだ、これでも疑うのか?」


これだけの証拠持ってきて何を疑うんだ?信じられないといった顔をしている、俺らは重装備ではないし大人数でも無く3人だ、まあ実際は俺1人だけで行ったけど


「49階と50階の情報を死体ごと持ってきて、見せてるんだが?」


「はい、そうですね、46階と47階の魔物で問題無いようです、48階の死体が無いのもレイスですからわかりますが、この2つの死体は見たことがないもので」


「49階と50階だから当たり前だろ、これ以上の証拠なんて持ってこれないぞ、しかもこんなに綺麗な状態で持ってきてやってるのに、何を疑う?」


「ですが」


「もういい!!この死体を持ってギルドに行く、お前じゃ話にならない」


「待ってください、待って」


いい加減イライラしてるのでもうここでは無理だと判断したのでギルドに向かうことにした


「これだけの死体見て認めないとか流石にありえないな」


コリンが呆れたように言った


「結構すぐ、認めて金をくれると思ったんだがな」


愚痴を言いながら死体を5体持ったままギルドの中に入る


「すまないが、ギルドのお偉いさん呼んでもらえるか?」


カウンターに居た暇そうな兄ちゃんに声を掛ける、「はい」っと言ってすぐに離れていった、死体にビビったのか?

奥から女がやってきた


「なにかようですか?私はギルドマスター補佐です」


ギルドマスターかと一瞬思ったが補佐だった


「ダンジョンの出入り口で49階の強化された死体と50階のグールそしてボスのヴァンパイアの死体を持ってきたんだが、認めないからここに来た、これが死体だ」


カウンターには並べられないからその手前に置いて並べた。


「これは、確かに今までこのダンジョンでは見たことないですね、他から持ってきたってことはないですよね?」


疑ってるのか、腹立つわ


「なあ、この町をこのギルドごと壊していいか?流石に俺も限界です、大金貨100枚を払うのが惜しくて町がなくなりましたとか笑えるよなぁ」


「ふっ」


鼻で笑いやがった、とりあえずこのギルドを潰す


「中央サレナ王立エトロ上等学園卒業生を舐めるとどうなるか見せてやるよ」


魔力と気力を全力で放出してこいつらを全員気絶させたあと、全員一階外に出してギルドをカバンに収納して皆まとめて何もない土地に置いてきた、俺はレナとコリンを抱えて宿に行く

実に地味な作業で悪いけど、俺にはギルドだけを潰す方法がこれしか思いつかなかった、ギルドだけじゃなくほんとに町を破壊しちゃうから


この事件は後に、50階到達者を人間と思うなとか50階到達者を舐めるとギルドが消えるなど今後50階に到達できるものは恐れられるようになる、これは後に「ギルドの悲劇」という演目で大陸中で大人気になる


俺からしたら50階到達者の悲劇だ、金はもらえず鼻で笑われるとかこんなギルド無くなって当然だ


宿を取って部屋で二人が起きるのを待った


「おはよう、ごめんな、ちょっと本気出した」


先に起きたコリンに話しかけた


「ギルドごと町を消すって言った時にあのギルドマスター補佐が鼻で笑ったからな、俺はほんとに町が消えるかと思ったが、この宿は最初の日に泊まった宿のようだし、逆に安心してる」


確かに、やろうと思えば町消せるからな


「まあ、明日、いや今晩にでも大騒ぎだろ、あとは領主に話しに行かないといけないな」


「領主はまともだといいんだが」


領主より、コリンは自分が気絶させられるほうを恐れてる感じがする


「今日はもう寝るかな、コリン悪いがお客さんが来るかもしれない、夜中に交代するから起きておいてくれ」


「了解だ」


朝になったが誰も来なかった、途中でコリンと交代して俺が起きてたんだが朝になったのでレナとコリンを起こして食堂に行くことにした


食堂兼酒場はギルドが無くなった話で持ちきりだった

ギルド職員がエトロ学園の卒業生を怒らせたとか50階到達者を鼻で笑ったとか

意外とギルド職員が悪い感じで伝わっていた


逆になるかと思ってたのでひとまず安心だな


「とりあえず、昨日は何もなかったが今日は領主のところに俺は行ってくる、レナとコリンはこの金で武器や防具の調整をしておいてくれ」


そう言って大金貨30枚入った袋をコリンに渡す


「くれぐれも気をつけてくれ、俺じゃなく二人を狙う可能性もあるからな」


「わかった」と二人共頷いてくれた


領主は幸いこの町に住んでいたのですぐに場所がわかったので助かった、着いたら門番が居たので丁寧に挨拶した


「すみません、私、王立エトロ上等学園卒業生でシーゲルと申します、先日ギルドに50階到達したので報酬をもらいに行ったところ、鼻で笑われまして、領主様から直接報酬をもらいに来ました」


門番は剣を抜こうとしたので一人は鞘から出す前に右手を抑えたもう1人には百連火球を無詠唱で体の周りに出してやった、抜刀の動きをすると当たるような間隔で出してあるので身動きは取れない

常人なら発狂しそうな状況だが、もう声も出せないといった感じだ


「領主に取り次いでくれるよね?ギルドみたいに門番の不始末で領主の家が無くなったら誰の首が飛ぶのかな?」


俺はもう完全な悪役だ


門番は慌てて中に入り誰かに聞きに行っているようだ、もしかしたら兵士集めてるのかな?そしたら全員殺そうかな、そんなことを考えていると門番が帰ってきた


「入っていいぞ」


それを聞いた俺は百連火球を消した、消した瞬間門番は笑い出した、精神が壊れてしまったようだったがまあ俺に剣を向けようとしたんだから自業自得だよね


領主の家に入ると手厚い歓迎を受けていた


「領主に会わせてもらえるよね?」


俺は執事の人に聞いてみた、執事はガタガタ震えながら「はい」と答えてくれたので領主の部屋に向かう

執事がガタガタ震えてる理由は俺が手厚い歓迎を断ったからだ


足の骨が見えているもの、腕が無いもの腕の関節が増えたものが床にごろごろ転がってる


「あのオブジェにビビってるの?」


執事に訪ねたが返事が返ってこない、もう失神寸前といった感じだ


「オブジェ作るのに床を血まみれにしちゃったからなそれはすまないと思っているんだ、でもね武器や魔法で歓迎されちゃったからね、仕方ないよね」


そう手厚い歓迎は俺を殺す事だったので半殺しにしておいた、意識は失わないように魔法を痛みは倍化するように魔法を掛けて、今この家は叫ぶオブジェ達の演奏会が開催されている、観客は居ないけどな


そうしている間に領主の部屋に着いたようだ


執事の人がノックをして扉を開けた


「失礼しますよ、執事さん扉は開けたままでお願いしますよ、領主様にもこの演奏を聴かせてあげたいのでね」


扉の外から阿鼻叫喚を表したかのような絶望が混じった叫び声が聴こえてくる


「やあ領主様、手厚い歓迎を受けましたので意趣返しを、いえいえ言葉を間違えました、少し趣向を凝らせて歓迎の御返しをさせていただきました、私と話をしていただけますよね?」


領主は俺が入ってから何も言ってこない、俺の報告を受けてないのか?


「返事が無いようですね、用件だけは伝えておきますかね、私は50階到達をギルドに知らせました、ですがギルドは報酬どころか私が50階に行った事を疑ったんですよ、まあですからそんなギルドはなくなったんですがね、そこで報酬はギルドと領主様の合同で払う形でしたので、領主様に報酬をいただきに参ったのですが、なぜか手厚い歓迎を受けましてね、とにかく何か返事をしてくれませんかね?」


いい加減反応のない領主に腹を立てていたがやっと口を開くようだ


「お前が50階まで行った証拠がどこにあるんだ・・と」


領主は言葉を続けられなかった、俺が死体を並べだしたからだ


「これが46階のスケルトン、47階ゾンビ、49階強化風ゾンビ、50階グール、ボスのヴァンパイアだ、昨日ギルドの奴はこれを他から持ってきた偽者だと言ったんだよ、俺はさすがに怒っちゃってね、町ごとこのギルドを壊すって言ったら、鼻で笑ったんだよ、俺としては壊しても良かったんだよ


でもね、町の人には罪はないからね、ギルドだけの問題だしギルドには消えてもらったんだよ、そんなギルドなんていらないよね、俺はこの家でも手厚い歓迎を受けちゃったしね、この家だって消して良いんだよ、消して欲しい?」


「待て、いや待ってくれ、ギルドの不始末は私とは関係がない」


「そうなんだ、でも手厚い歓迎は領主様の問題ってことだよね、いい覚悟だ家を消してあげる」


その日領主の屋敷は姿を消した、そして屋敷のなくなった土地には泣き叫ぶ人そして執事が領主を椅子にして座ってる姿だけがあった


ギルドが消え翌日には領主の屋敷が消える大事件が起こった

読んでいただいてくださいましてありがとうございます

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