17話 衝動買い
港街をを出る前に
「食べ物が無いとダンジョンに何日も篭るのはキツいか、露店で何か買うか」
露店をいくつか回って見ようと思ったんだが
「オヤジ、そこにある串全部買いたい、幾らだ?」
全部で30本くらい出来てるのがあったので全部買うことにした
「えっと、5本1サレナで36本あるので一本はサービスしますので7サレナです」
7サレナを店主に渡して串の入った袋を受け取る
硬貨の一番下が1サレナなのに5本売らないと1サレナにならないとか大変だな、ブツブツ交換か獣人連合国の硬貨とかでも使ってるのかな?
次の店に行くと果物が置いてあった
「店の売り物全部売ってくれ」
「大丈夫かい?いっぱいあるけど」
「心配ない、幾らだ?」
「もう計算が面倒だね多分20サレナくらいだよ、全部売れたときはいつもそんなもんだ」
25サレナ渡しておいた、「多いけどいいのかい?」と言っていたが無視して次の店に向かった
そんな感じで大体の露店を荒らしまくった
相当な量の野菜や果物と肉を手に入れた
まあ普通なら腐らせてしまうが、俺には収納袋や収納カバンがあるので何日経っても腐らないからいくらでも買える
町を出ようかと思ったが俺は考えた
今まで10歳だからいろいろ驚かれたりしていたが、奴隷や従者が居ればそんな扱いも受けないんじゃないか?
従者を探すのは手間だが大人の奴隷なら買いやすいよな、それを買って、そいつらに揉め事を処理してもらおう
「奴隷の知識や値段はエトロの記憶の中にあったし問題はないよな?」
奴隷なんて今まで興味なかったので奴隷商を探すために適当に人に聞き込みをしたら案外すぐに場所を聞けたので向かうことにした
奴隷商の店にたどり着いた、扉を開けるとカウンターに人が居たので、交渉することにした
「本日はどういったご用件でしょうか?」
声を掛ける前に声を掛けられた
俺を値踏みしてるのか、子供だとバカにしないのはさすがは商人といったところか
「腹の探り合いは苦手でね、大人で、う~ん、そうだなとりあえず大人ならなんでもいい」
「畏まりました、少々数が多いので3回ほどに分けてもよろしいですか」
「それで構わないが最初に女を連れてきてくれ、一回で全部じゃなくていい、多いなら二回目に回してくれ」
「畏まりました、女から連れてこい」
そして奴隷商が奴隷を10人連れてきた、この感じであと二回か
「全員ステータスを出してくれ」
買わないかもしれない奴の名前は見ないで、レベルとスキルを見る
気になる感じのが居ないな、皆料理スキルを持っている?ここで覚えさせてるのか?
それとも女は料理スキルが無いと売れないのか、オレが大人って言ったからだな、俺の予想通りならこの店では非処女=売れないから料理スキルを覚えさせて商品価値を上げてるのか
奴隷商としてはここはまともなのかもしれないな
「次を頼む」
「全員ステータスを出してくれ」
やっぱり女は皆料理スキルがあるんだな
おっ、これはいいんじゃないか?
獣人、女性、18歳、Lv70、小剣術Lv4、格闘術Lv3、小回復Lv2、料理Lv2
獣人か18人くらい女が出てきてこいつが初めてだ、しかもいい感じで今後に期待できそうだな
「こいつを残して、次を頼む」
獣人の女を残すように奴隷商に指示を出して、俺は次入れる奴を考える、この女が斥候タイプだ、獣人だから素早さも期待できるしナイフ装備で格闘も視野に入れて、うんうん十分戦力になるな
「畏まりました、お前は残れ、次のを入れろ」
「ステータスを出してくれ」
わかってたけど最後は全員男だ
料理スキルがある男が居るな、なんか他のスキルも使えそうだしこれは良い拾い物になるか?
人、男性、27歳、Lv178、長剣術Lv8、気力術Lv3、料理Lv1、豪腕Lv10、索敵Lv7
豪腕と索敵はパッシブ系なのか、索敵っててっきりアクティブ系で使おうとしないと出ないのかと思ってたけど、こいつだけのユニークかもなどんな生活してきたんだろ
「奴隷に質問してもいいかい?」
「構いませんよ、ですが、私もその内容は把握します」
「それで構わない、お前は、どんな環境で生活してたんだ?」
「はい、森で一人で生活しておりました」
予想通りだな、こいつは一人だったからこの索敵をパッシブで覚えたんだな、常に一人誰も頼らず寝ている間も警戒して出来たスキルなんだろう
この予想が事実かどうかわからないが常に索敵出来るなら便利だろう
「じゃあコイツ買わせてもらおう、2人でいくらかな?」
吹っ掛けてくるかどうか見極めないとな
「この獣人の女は金貨1枚です、こちらの男はレベルは高いですので大金貨4枚です」
思ってたよりまともな値段だが少し安くしたい45000より40000サレナのがキリがいいだろ
「年齢も考慮して二人合わせて大金貨4枚でどうだ?金貨1枚ってことはこっちの女は処女でもないんだろ」
処女の獣人だと大体金貨3枚くらいだし、男の方は27歳大金貨4枚分も仕事ができるかどうかあやしいと判断出来るだろう
「どうかね?大金貨4枚分の元を取るには二人でちょうどいいと思うのだが」
大金貨4枚を実際置きながら、表情を変えずに言ってみた、心臓は、穏やかだがなんか緊張するな
「分かりました、それで売りましょう」
奴隷商人は折れてくれたみたいだ
もともと売れなくてもいいと思って付けた値段かもしれないが
諸々の手続きを終わらせて俺は二人を連れて奴隷商の店を後にする
街をそのまま出て森を歩く
「とりあえず自己紹介だ、そのまま歩きながら聞いてくれ、俺はシーゲル冒険者だ」
そう言って俺のギルドカードを見せる
二人共少し驚いていたが、買われた方は何か理解があるのかすぐに納得したような顔をする
「俺は、まだ子供だからな子供だけの冒険者は舐められて面倒なんだ、だからお前たちを買った、お前たちも自己紹介をしてくれ」
「私は、レナーレ、です。獣人だが・・ですが、父親が虎獣人系で母親が獅子獣人系で私は猫獣人系だ・・です、獅子の特徴と虎の特徴を持っていると思いたいが・・ですが、どっちの特徴も出なかった私は唯の猫獣人系だ・・です」
男勝りな環境で育ったのか?敬語をしようという努力はカワイイが顔は無表情だしなんか怖い
「俺は、コリンズだ、育ての親はオレが4歳の時に死んで、それから20年森で一人で暮らしてたんだが、人狩りにあってな、生き残ったんだが奴隷にされた、まあ字も読めない奴隷は売れないからってこの3年で字も覚えられたからな、俺としてはいい体験だったとも言える、男色の主人じゃないみたいだしな」
確かに、男色の主人は嫌だろうな男にとっては、コリンズは敬語を使う気すらないようだ、20年も一人でこれだけ話せるだけでも十分か、と勝手に納得しておく
「自己紹介も終わったな、悪いがこれからダンジョンがある街に向かう、武器はこれでいいか?防具は悪いが現地で調達する、ここから三日の距離らしいから走るぞ、途中で疲れたら言え、足掴んで引きずっていってやる」
そう言ってベルトとバスタードソードとロングソードの中間のようなサイズの武器をコリンズに渡す、レナーレにはベルトとソードブレイカーのようなナイフとククリナイフを小さくしたようなモノと解体用のナイフの3本を渡した
「お前らこれからコリンとレナって呼ぶからな」
「「はい」」
そう二人が返事をして二人が装備を終えたのを確認すると俺は走り出し二人も一緒に走り出した
少し王道っぽくなりましたか?
読んでいただきありがとうございます




