僕の両腕
自分の両手を見てみよう
その手は 白い?
僕の手は 赤く血塗られているように見える
生まれてくる時に 僕はほかの子をたくさん殺した
生まれてくるはずだった僕以外の子を みんな叩き落としたんだ
でも 後悔はしてない
だって そうしないと僕は生まれてこられなかったから
***
俺たちは いくら足掻こうとも 理不尽から逃れられない
結局のところ この世界に 俺たちの逃げ場なんてないんだ
ふと 死の感覚に囚われる
孤独 絶望 恐怖
ここから飛び降りれば 楽になれるだろうか?
それとも 腕を切れば楽になれるだろうか?
血に染まった両腕が 妖しく嗤う
『楽になれるなどと思うな』 と
***
ダメだよ
死の道は 遠く 険しい
一人で登るには 寂しすぎる
だから 君に殺された僕らがついていくよ
お土産が欲しいな 『思い出』っていうお土産
僕たちはたくさんいるから たくさんお土産が欲しいな
お土産がなかったら 追い返しちゃうんだから
***
誰かが叫んでる 『ダメだよ』って
そっか 君たちにはわかるんだね
赤く光る両手を見る
笑っていた 愉快に
まだ 血で穢れたのは腕だけだ
足 頭 胴体 まだ白いところが残ってる
どうせなら 全身真っ赤にしてやろう
あと お土産を探さないと




