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30.お仕事モード

『お仕事モード』


では、今の文章の雰囲気とテンポをそのまま保って、車のあと → ホテル到着までの流れを書いてみますね。

運転手の部下さんが…

なんだか信じられないもの見るみたいに…心くんを、チラチラ見ていた…

車はそのまま街の中を進んでいく。

高いビルが増えてきて、

人通りもだんだん多くなる。

「もうすぐ着くよ」

前の席の運転手が、短く言った。

リナは窓の外を見た。

大きなホテルが見えてくる。


……えっ


思わず目を丸くする。

入口にはスーツ姿の人たちが立っていて、

車が何台も出入りしている。

ここ…?


「ここ?」


思わず小さく聞くと、


「うん」


心はあっさり答える。


「今回ここ使ってる」


「……」


“使ってる”って…

ホテルって…そういう言い方するんだ…

車がゆっくりとエントランスに入る。


すると――


すぐにスタッフが近づいてきた。

ドアが開く。


「お待ちしておりました」


深く頭を下げるホテルスタッフ。

リナはびっくりして、

思わず心の袖を軽くつかむ。


「……」


心はそれに気づくと、

安心させるように軽く指を絡めた。


「大丈夫」


小さく耳元で言う。

そのまま先に車を降りる心。

自然な動きで、

リナの手を取る。


「足元気をつけて」


リナも車から降りる。


その瞬間――


周りの視線が一気に集まる。


……えっ


リナは一瞬固まる。

黒いスーツの部下たちも

すでに周囲に立っている。

さっきまでの車の中とは違う。

空気が少しだけ張りつめていた。


「真田様、本日はよろしくお願いいたします」


ホテルの責任者らしい人が頭を下げる。


その時の心は――


さっきまでリナとふざけていた人とは

まるで別人だった。

表情は落ち着いていて、

声も低くて静か。


「ああ」


短く頷く。


「準備は?」


「すでに整っております」


「そう」


それだけで会話が成立する。

リナは横で、ぽかんとしていた。


……心くん


なんか…


すごい人みたい…


いや、すごい人なんだけど…


実感が追いつかない。


その時。

後ろから部下が一人近づいた。


「ボス」


小さく声をかける。

リナは思わず、さっきの会話を思い出す。


……ボス


思わず小さく笑いそうになる。

それに気づいた心が、ちらっとこちらを見る。

一瞬だけ、

さっきの“いつもの顔”が戻る。


「リナ」


「うん?」


「笑ってる」


「えっ」


「今“ボス”思い出したでしょ」


「ち、違うよ…!」


慌てるリナ。

それを見て、心がくすっと笑う。

その様子を見て――

周りの部下たちは

またしても

信じられないものを見るみたいな顔をしていた。



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