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17.翻弄

『翻弄』


リナは心の膝の上で、まだぐったりとしていた。

涙目でふるふる震える身体を、心くんはそっと抱き寄せる。

「そう…上手…そうだよ…ゆっくり舌絡めて…俺に合わせて…チュウ、好きなんだ…可愛いなぁ…」

唇と舌が絡むたび、リナの胸は高鳴り、膝の上でふわりと力が抜ける。

「ふっ…んんっ…」

膝の上で翻弄され、涙がこぼれそうになりながらも、リナは抗えない。

心はそんなリナを見下ろして、低く笑う。

「かぁいいなぁ…」

「これから少し仕事するけど…お膝でリナは休んでて…我慢できなくなったら、いつでも入れてあげる…リナのお願いなら、きいちゃうからね」

真っ赤な顔をからかうように、心は手元の電話を取り上げる。

その間も膝からリナは逃れられず、心の手は優しくも強く支配している。

「俺だけど…あぁ、あの件どうなってる?」

電話の向こうで報告を受けるたび、心くんは細かく、時には荒い口調で指示を出す。

「それじゃ東側手薄になるだろ…あぁ、金はなんとかするから、そっちに人員割いて…」

「さっき届いた計画案、これ誰が作った?抜けてる部分がある…俺に通す前に確認しろ…」

「あとアッチのテナント…任せて大丈夫だけど、一応収支報告確認しろ…」

「俺なしじゃ回らないって…それじゃ全く具体案として現実的じゃないだろ?てめぇらでなんとかしろ…」

その声は冷たく、指示は厳しい。だが全てを把握し、頭の回転は鋭く、抜け目がない。

リナはその姿を見て、思わず息を呑む。

「仕事できる人…かっこいいなぁ…」

膝の上でぽーっとしながら、リナは心を見上げる。

その視線を感じた心くんは、電話を切り、リナに微笑む。

「リナ…何?したくなっちゃった?くすっ…かわいい顔して…」

そのまま下着をずらされ、自信に満ちた指がリナの身体に触れる。

「あぁ…俺の仕事姿見ただけでこんな…もうぐっちょぐちょ…ヤバっ…」

「ほら…動いて…気持ちいいんだ…可愛いなぁ…」

電話が鳴る音に一瞬顔を上げ、リナがびくつく…


「電話出て聞かせてやろうか?」

クスクス笑う心

「冗談だよ…リナの声をほかの奴に聞かせるはずないでしょ?」

そう言って、心は再びリナを膝に押し倒し、身体を求める。

何度も重ねられる愛撫に、リナは果てるまで抗えなかった。

心の裏の顔――冷徹で、支配的で、誰も逆らえない怖さ――

その一方で、自分にだけ見せる甘く柔らかい微笑と愛情。

知れば知るほど、リナは離れられなくなる。

心に支配され、翻弄され、身体と心を完全に奪われていく。



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