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半端者の戦い方  作者: 半端者の柑橘系 
第八章 第三都市・反撃編
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第87話 馬鹿野郎。

反撃編:突入!!

今回は説明パート

[場所はオリアーナ大聖堂、ララ視点]


怪我を完治させ、ララ、リシャウ、フェレター、リル、ヘルの五人はそこで待機。


入り口と裏の出口に二枚の結界を張った。

もうそこまで迫っているケイとの決戦に備えるのだ。


誰と戦うかは決めてない。

一つだけ決まっているのは、ララはケイかレノアと戦うとだけ決めている。


「叩き潰す」

これから先起きるのは、神を讃える神聖な場所での血腥い争いだ。


「人を見かけたら殺しておけよ」

ララの一言に全員が頷き、各々の場所に向かった。


────────────

[場所は騎士団:二日前]


何故か強い違和感が頭の中で反芻している。

(何か…何か大切な事を………)


誰かと一緒に……一緒に戦って………


「う……グッ…あぁぁ…!」

部屋の一人。フレアは鋭い違和感と頭痛に苛まれていた。


この違和感は気のせいか…それとも…

騎士団を飛び出し、南地区へと向かう。


ぼんやりとした“ある男”の記憶が思い出せそうで思い出せないのだ。


南地区に行けば何か思い出せるかもしれない…いや、()()()()()()()()()()という強い使命感が働いている。


街行く人々がフレアを心配そう見つめ、何人か声を掛けてたが彼女には聞こえない。


確かめるのだ。

こうしてついた南地区。


気がつけば、小汚い路地裏にある服屋?らしきものに着いていた。


扉を開けるとそこには、少女三人と獣族の男が一人そこに座って此方を見ている。


そしてもう一人……

「ガイル!?」


「………フレア。お前も、ここに来た感じか」


「“も”と言う辺りガイルもこの『使命感』に襲われたのか」


「あぁ……体が強烈にここに行けと命令してくるんだ」

いつものおちゃらけた様子ではなく、至極真剣な表情でこの服屋を見つめていた。


──────────────


ルティアと名乗る少女から、ケイにまつわる記憶を元に戻すと言われ、ここに来たレノア達。


この服屋は()()()()()()()使っていたのだ。


そこにも持ち主がいると言われ驚いていた。

先程までそこにいたのだがどこかへ行ってしまった。


名はノクシアと言うらしい。

レノアがそう尋ねると怪訝な顔をされたが。


「さて、役者は揃いましたね」

少女……ルティアは全員を一人一人一瞥し口を開く。


「単刀直入に話します。ケイさんはあなた達を英雄に仕立て上げる為、今までのループを破壊しました」


「ループ?」

思わずリサが聞き返す。

が、これ以上は黙って聞くことにした。


「この日を朝八時辺りからずっと…繰り返しているの」

それに苦しんできたケイ。戦いに身を投じ、戦い続けたのだ。


「おおよそ百回は容易に超えました」

その百回は自分を探す為だっただが……


「これから見せるのは、ケイさんがあなた達を英雄にするために抗った全てです」


ルティアの手から光。それを凝視した全員は長く……そして苦痛のループを知った。


頭痛の正体、そして……ケイという男がフレアとガイルという貴重な“戦力”を呼び寄せたのだ。


二人はその記憶を思い出し沈黙。

まだ考えが整理出来ていない。


「けい……君……ごめんなさい……!!」

レノアから涙がポロポロと落ちる、一人じゃない筈なのに彼はずっと独りだった。


前のループを覚えていないレノア達と話すのは苦痛だっただろう……


「何回……わたしは……忘れて……けい君……!」


ハウは拳が強く握りしめる。

「馬鹿野郎………」


それは一人で背負い切ったケイに向けてか、何もできなかった自分への悔しさか……ただ、どちらも…大馬鹿者だ。


「……………」

タクトとリサも沈黙を貫いた。自分たちが[楽園]にいる時も彼は一人で……!


ルティアも同じ気持ちだ、もし自分がもっと行動を起こせていればケイのループ回数は縮んだかもしれない。


タラレバを語っても仕方がない。

今は……


「どうやって……ケイ君を救えば良いの…!」

涙目ながらにレノアをルティアを見つめる。やる事はもう決まった。


ケイ救出。

最後で一人でやりやがったあの大馬鹿者に説教をする必要がある。


「その前に…私から挨拶させて下さい。私は……ルティア・シェイン。“神”オリアーナの正式な妹」


全員は驚愕の表情。

オリアーナと戦う為に、ケイが死に物狂いで味方に付けた少女は…“最強の”妹。


「この全てを終わらせる為には…オリアーナを……お姉ちゃんを…殺す必要が…あります…!」


「それ、ルティアちゃんの本心?」


“元”ルティアのリサが口を挟む。苦しなるくらい殺したくない相手ならもしかしてそれ以外の方法があるんじゃ?と言いたそうだ。


「はい。私が…最後に向き合わなくてはならない事なんです!」


「殺さないと終わらないの?」

レノアの質問にルティアは頷く。戦いは避けられない。


「私の結界術で皆さんをお姉ちゃんが作った[楽園]へと送ります……その後の事は……私にもやれる事をやりますが、戦いは皆さんに任せます」


「了解だ」

ハウもそれに了承。

オリアーナの件より先に優先しなければならない事がある。


「ララについてだな」

ここでフレアが話を変えた。


そうして、タクトが話を引き継ぐ。

「彼女について割れているメンバーは五人。槍の女、鎧の女、ララ、リシャウと呼ばれる女、元“五傑”フェレター」


「そして我々のメンバーも五人。丁度いいな」

笑みを浮かべるフレアだったが、ルティアがここで口を挟む。


「フレアさん…あなたは戦ってはダメです」


「………どうして」

色々言い返したい気持ちがあるが、ひとまず聞く。


「あなたの能力[再]はお姉ちゃんとの戦いで必須です……お姉ちゃんが今どれ程の力を着けているか想像つかない……」


「それなら一体誰が………」


「あああ!!!」

何かを思い出したかの様にリサが立ち上がった。

びっくりしたハウとレノアを方を見て、自信満々にリサは語る。


「いるじゃない……私たちの頼りなる“先輩”が!!」


「ザルツ先輩!?」

そういえばザルツはこう言っていた。

ある武器を回収しに行くから現地で合流しようって……


世界が[永劫]による支配を外したのであれば今頃ザルツは現在進行形で向かっているだろう。


「カッコつけの先輩の事だし、丁度いいタイミングでくるよ、多分!」


「そのザルツって奴は戦力になるのか?」

ガイルの問いに、ハウが答える。


「俺たちの中でも(剣術)に振り切った男だ。フェレターだろうがリシャウだろうが太刀打ちできる…と思いたい」


それに彼はストイックだ、剣の鍛錬は道中かかさずに行っているだろうから、前よりも成長している筈だ!


「よし、それなら作戦を組もう」


こうして、出発日時とララ戦に備えた準備を行い当日─────


[時刻は夜十九時]


「これ、ワタシが作った奴、持って行きな」


「ありがとうございます、ノクシアさん」

気まずそうに目線をあちらこちらに飛ばすレノア。


殺したと思った彼女が生きていた事も驚きは絶えないが今もこうしてピンピンしているのがおかしい。


「フレアの野郎がワタシに[再]を使いやがったからね、ほぼ死に体の私を治しやがったんだよ」

溜め息混じりに、彼女は言葉を綴る。


「まぁでも、私は正真正銘今度こそ戦わない。もうレノアに斬られたからね、“ワタシの全て”をね」


レノアにウィンクを向けたノクシア。

そういえば私もこの人に一回殺されているんだよなと思いつつも殺し合った仲と言う事でチャラだ。


「それで、タクトが考案した服をワタシなりのセンスで組み合わせた服が此方〜」

気だるそうに、彼女は全員に服を配る。

闇に乗じる黒スーツ。


各々に合わせた服装となっており、完全にタクトの趣味な事が見て取れる。


「?レノアちゃん襟は折らないの?」


「え?あぁ〜こっちの方がカッコいいかなって……」

恥ずかしそうに呟くレノア。無論キマッているが。

リサとレノアは髪を纏めて、リサはお団子、レノアはポニテにしている。


「少し胸がキツイな」

イライラした様子で答えるフレアに、


「なんだこれカッケェ!!!」

アホなガイル。


これから何をするかなんて明白だ。

ララ達との戦いに挑むのだ。


「タクトはザルツ先輩と合流した後、スーツを渡して真ん中の大聖堂に向かわせて」


「了解!!」

彼は服屋で待機だ。


「よし」

ネクタイを締め、戦場になるであろうオリアーナ大聖堂を見据え──レノアの一言。


「行こう!」





まとめ過ぎ〜と思い人もいると思いますが、事態が事態なのでいい感じに次に繋げました。



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