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半端者の戦い方  作者: 半端者の柑橘系 
第六章 第二都市編
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第41話 均衡

毎日投稿なんて無理でした。

それを目指しつつ、頑張ります。

裏社会やアドラスとの戦いを経て、ケイは確実に成長した。


それは良い方でも悪い方でもあった。

人を殺した。それはどうやっても付き纏ってくる。


その重責が俺に背負えるのか?

「いや、違うよな」


背負えるか?じゃない。背負うんだ。

それで進めば良いのだから。


長いため息の後、ケイは再び歩き出した。

今は誰かと合流する。それだけに集中する。


「クソ……」

体が痛む────アドラスの拳は中々効いた。

これ以上歩ける気がしない。


近くの家にへたり込んでしまった。

ここら辺にも人の気配がしない、どうなっているんだ?


すると、近くから足音が聞こえる。

「参謀!!!無事だったか!」


「ケイ君!!大丈夫!?」

聞き馴染みのある声を聞いて、ケイは気絶した。

もう肉体は限界だったのだ。


「レノア、治療を頼む!」

「任せて」

こうして数分治癒魔法をかけ続ける事で、怪我や骨折は回復した。


[そこから更に十数分]


「ん………」

ケイの意識が無事戻る。予想よりも早く目が覚めた事にレノアは少し驚いた。


「無事で良かったぜ、参謀」

レノアとハウはケイの背中を叩き、三人は一安心した様子。


「で、早速本題だ」

安心したこのムードを真っ向から断ち切り、ハウは話を切り出した。


「もう参謀も薄々気づいていると思うが、街の人々が

中心にある教会へと集まり空に向かって祈っているという摩訶不思議な状況が起きている」

ハウの言葉にレノアが続ける。


「ハウ君と私で、住民の人達が何を言っているのか気になって教会に入ったらこう呟いていたの」

────全てはオリアーナ様へ…!!


「参謀は分からなくて当然だ、この世界を元々統べていたのはオリアーナで、彼女は悪神として現神であるバサバゼに討たれたと言われている」

そう言えばレター先生がこの世界の名はバサバゼと言っていた様な……


「まさか[神]の四天王って…」

ケイの考えに指を鳴らして、ハウは答える。


「オリアーナ。その元神を信仰しているのが彼らなのかもしれない」


「もしかして、その復活を狙って…?」

レノアの考えにハウとケイは黙り込む。

あり得る話だが、依然として確定出来るものがなに一つない。


「………まだ情報が少ないし、今は取り敢えず全員と合流した方がいいな」

ケイの提案に、二人は頷く。今は歴史の授業をしている場合ではない。


操られているのなら助けなくてはならない。


「……そう言えば、ストライドとロズって奴は今どこだ?」

ハウの質問にケイははっとする。今二人は地下にいる。アドラスとの戦いに加勢して来なかった所を見るとまだ下にいる可能性が高い。


地下に行くか、合流を急ぐか……

いや、ストライドさん達を信じよう。


「ログロさん達と合流して情報交換だ。早く次の手を打たないと手遅れになるかもしれない」

こうして、三人はログロとの合流を目指すべく動き出した。


──────[視点はザルツに移る]───────

貴族の社交界へと侵入したザルツとリサ。

特に異変なく、ただ時間が過ぎただけだった。


このパーティの最後、()()()()()()()()がそろそろ近いらしい。


謎の男の言葉を信じれば、だが。


「リサ、何が起きると思う?」

考える仕草をとった後、リサは軽く返す。


「神の四天王に会えるとか?」

「そりゃ楽だ」

ザルツは苦笑し、警戒を解かずに辺りを見る。

正直もう手詰まりだ。怪しいのは先程の男。


メインディッシュと称して僕たちを殺すつもりじゃ…

………考えても仕方がない。今は備えるしかやる事はない。


数分後、会場が暗くなった。

「!!」

リサとザルツは少し驚いたが、冷静になる様に自身を諭す。


すると壇上にライトが当たる。

そこに居た男は、黒のスーツを纏っている。


「初めまして。このパーティの主催者の……レイン・アルカディウスです」


先程の賑やかな雰囲気から一変。

ここにいる全員を押し殺す様に、じんわりと背中を這う様な…気配。


「ッ!?」

「馬鹿な…!?」


刹那、とてつもない魔力量から出される殺意にも近いオーラがリサとザルツ、並びに会場の全員がその魔力量に威圧された。


(こんな人間、本当にいるのか!?)

ノア……ゴーストとの戦いに勝利したザルツでさえ、その魔力の圧に気圧された。


あのゴーストは戦士故、魔力総量は大した物ではなかった。


(ハードル。上げてくるじゃない!!)

リサは臨戦態勢となるがザルツが止める。彼女ははっとし、椅子に座った。


「さて、私からのメインディッシュはこちらに御座います」

頭を綺麗に下げる。その上品さを保ったまま、


三回。

パチン!…と


指を強く鳴らした。


数秒経った後、何が起きるんだと期待した貴族達だったが何も起きない。


二人は身構えたが、拍子抜けした。


その力を抜いた時────


「う……!ぁぁぁ!!」

突如、貴族の一人が悶絶しだした。その後は連鎖的に他の人達にも伝染し出した。


「何が……?」

リサが辺りを見渡すと、全員が苦しみ出した。

ザルツ達には特に異変はない。


「それでは、皆様お楽しみを。ゔぁぁぁ…!!」

ザルツ達を除く全員の悶絶後、レインも同様に苦しみ出した。


「ザルツ先輩!!」


「分かってる。撤退するぞ!!」

任務は失敗。今は自分達の命を優先させた。


─────[視点はストライドへと移る]─────


ロズとストライドがいるのは現在地下二階。

改造魔物は大した事はなく、さっさと討伐しケイと合流するべく上へと向かった。


エレベーターは何者かによって破壊されていた為非常階段を使う。


「そろそろ地上だ!準備しろ!!」

ロズの声掛けにストライドも警戒し始める。

鼻腔を殴り込む様な血の匂い。


二人が見た景色は大量の死体。

客もディーラーも全て死んでいる。


首から先がない者、胴を切断された者。

彼らの血がこの海を作り出していたのだ。


そこにぽつんと死体の上に座っていた男が一人。

ゆっくりとストライド達へ振り向き、嬉しそうに呟く。


「よぉ、お前らが……強者か?」

体から漏れている雷を見て、二人は察する。


「あなたが……ドライヴですか?」

「ケイから聞いてるだろう」

どうでも良さそうにドライヴは返すと、奴は雷を再び全身に込め始めた。


「準備運動は済ませたぞ、お前らはどうだ?」

ロズはストライドに目配せをし、覚悟を決める。

どの道、こいつを倒さなければ先には進めない。


「ケイさんには申し訳ないですが……ここで終わらせます」

「先生に話があるんだ。どけ」


ストライドとロズの言葉にドライヴは有頂天となる。


「よぉし!!!さっさとやるぞ!!!」

誰もいない元カジノで三人はぶつかり合う。


次回:[燃焼・放]

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