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半端者の戦い方  作者: 柑橘系
第四章 第一都市編
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第15話 迫る暗殺。

前回のあらすじ


ケイは、セリーナが嘘をついているかもしれない事と、

前に殺したグリフォンが不自然な死を迎えた事。

前者はセリーナに聞き、後者は経過を見る事にした。

遂に始まるケイの護衛。何か起こるのか……?

翌日。リサにはザルツ先輩に、一応俺の妄想を話しておいてと言っておいた。全員の不安を煽る様にはなってしまうのは大変申し訳ない。少なくとも前者(護衛関係)は話すとの事。


「セリーナ様、護衛に参りました」

朝。地球に合わせると五時くらい、今日は大変だ。

彼女は今回、民衆の前に姿を現す。分かりやすく言えば選挙運動だ。国王はほぼ確定しているからほぼ不安はないらしい。


聞いて驚いたが、彼女が出馬した時に他の人たちが一斉に支持し始めた。彼女のカリスマ性か…それとも…

今はどうでもいい。それは後回しだ。


城の前で彼女は民衆の前で宣言する。


「ネオニィの民よ!!よく聞け!!我は

セリーナ・ラフ・アルテミア!!次期国王である!」

民衆はかなり盛り上がる。まだ確定はしてないが、もう彼女でいいんじゃないか。


そう思わせてしまう何かだ、絶対的な自信、オーラとでも言うべきなのだろうか?彼女にはそれがある。


「我らはこれから様々な難局が訪れるだろう。だが我々はそれに屈しない!!!私を信じて……着いて

こい!!」

腕を高々に掲げそう宣言する。難局?何のことだ?


───────────────────────


「お疲れ様です、お嬢様」

執事がそう言い茶菓子を持ってきた。美味しそう。


「ケイ様もどうぞお召し上がり下さい」

おぉ!!なんか凄いキラキラしている。このお茶……

紅茶か?記憶がないだけかもしれないが紅茶なんて地球では飲んだことなかったな…


そんな事を思いつつ口に運ぶと…


「甘っ!!!甘甘甘甘甘甘甘!!!!甘すぎだろ!」

砂糖を少々…とか言うレベルじゃない。

二日で死ぬわ!こんなの!!


「そうか?もっと甘くないと紅茶は楽しめんよ」

美味そうに紅茶を飲むセリーナを横目に、昨日思った事をセリーナに質問する。


「セリーナ様、お伺いしたい事が」

「ん?」


「我々が、セリーナ様の護衛に就く前、あなたは誰に護衛されていたのでしょうか?何故、今になって護衛を?」

「…嫉妬か?ケイ」

「はぐらかさないで頂きたい」

意地でも話さないつもりか?話したらそんなに困る事なのか?


「冗談だ。答えは至ってシンプルだ、敵が動き始めたがここ最近で、敵が誰かはわかってないが、少なくとも第三者によるものなのはわかったからだ」

「第三者?」


セリーナは紅茶に軽く飲み一呼吸置いた後、話す。


「神の四天王と名乗る者が大衆を操り私を殺したいらしい」


神の四天王!?ここで!?いや、動じるな…落ち着け。彼女の情報次第でまだ嘘の可能性も…


「部下は情報を私に託し、全滅した」

……………………


「これで信じるかい」

奴らの底を全く理解できていない以上、ここまでか。


「ありがとうございます」

「フッ、構わん。そんな事より執事、クッキーを…」

「っ!!」

ここから先は言葉で説明するにはありのままだが、ケイ自身も驚く対応力を見せる。


窓からナイフを持った男。それを暗殺者と断定。

セリーナの腕を掴み投げる。彼女から守る為なら荒っぽくても問題ないと打ち合わせ済みだ。


「やるなぁ!!」

ケイにナイフを向ける。それを避けカウンター


「ふっ!!」

腹部に蹴りを一撃。見事に決まった。


「チッ、本当についてねぇ。アネキの援護は………

どうやら期待できないねぇな」


最後辺りはぼそっと言っていた為聞こえなかったが何かが失敗したのだろう。


ここで強爪を使うにはあまりにも狭い。従って体術をメインに守る事を意識する。


「じゃあな、護衛サン」

腕を広げ窓から綺麗に飛び降る。


「無事か?ケイ」

「問題ないです」

何だったんだ…?


[視点はリサに代わる]

数分前…


「セリーナ様の演説すごかったね!!」


「具体的に何するか一切話してなかったのに何とかしてくれる感じ…凄い人だな」


リサとザルツはセリーナの演説を聞いた後、不思議な人を見かけた。


「ん?あの人は?」

遠くから望遠鏡を使ってあの城を見て……


「まずい!!」

手から火魔法を放とうとしている。あそこから襲撃するつもりか!!


「任せて」

リサは鎖付きの鉄球を作り出す。それを暗殺者にぶつけようとするが、ギリギリで避けられてしまう。


「…………チッ」

「あ、待て!!」

ザルツが追うが一瞬で見失った。最も恐ろしいのは

魔法を放とうとするまで一切魔力の起こりに気づかなかった事だ。


「チッ!!後ちょっとだったのに!」

彼女はサラッと鉄球を作り出したが、これは一つの才能である。


本来武器を作る際、無意識にイメージする武器が勝手に作られる。そこから全く違う武器を作ろうと言うのならそれ相応のイメージ修行が求められる。


ケイもそのイメージを無視して魔力の爪、強爪を作り出したが、彼女はそれを遥かに超える。


剣、大鎌、弓矢、鉄球など彼女は武器を作る際のイメージ修行の一切を省略できる。

大鎌が一番好きなだけであって状況に応じて対応できる。


「ケイの予想について結論を出すのは今度だな、今はあの暗殺者を探そう。僕は商店街、リサは人混みが少ない所を徹底的に探してくれ、無茶はするなよ!」


「了解!!!」


[視点は神の四天王。ノアに代わる」


「どうして貴様らは!!俺に軍隊を寄越さんのだ!」


「それはシンプルですよ、私の軍団を何故あなたなんかに渡さなきゃいけないのですか?」

ノアは謎の光と揉めているが、元来脳筋なノアのことだ、口喧嘩で賢そうな男に勝てる訳もない。


「良いですか??現在四天王はトップの◼️◼️◼️◼️が不在なのですからしょうがないでしょう!!

この際もうハッキリと言いますけどあなたなりに人間をコントール出来ているんでしょう?ならそれじゃ問題ないハズでは!?」


「◼️◼️◼️◼️に頼ろうとしているのが問題だろう!!大体貴様は冒険者の街(カミリーズ)で一体何を企んで……まぁいい。お前に用はない」


「それじゃあ私はこれで」

通信が途切れる。もう奴とは話さん。


「奴の軍団を真似すればよいのだからな」


実験は見ず知らずの冒険者に当て効果を調べたが問題なかった。グリフォンの軍団は悪くないがいかんせん時間がかかるし、地上に特化したやつが欲しい。

他の国から暗殺者を雇う方法でいけば良いのだが。


「─────来い」

「ここに」

「お前が雇ったという、かの優秀な暗殺者姉弟は?」

「まだです。しかし確実に仕留められなかった場合は……」

「俺が出よう。皆殺しだ」


二人は念入りに計画をしていたらしい。魔法で作ったグリフォンなどの魔物の軍団。それが一体ケイ達にどう作用するのか。それは誰も知らない。

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