幕間
カツ、カツ…
廊下に足音がこだます。
ギィ…
扉が開く。
「どうした…?」
玉座に座る人物はそう問う。
「報告です。第12幹部が殺られました。あとコーヒーです。」
「…そうか。コーヒーありがとう。」
玉座に座る人物は、表情一つ変えずに応えた。
そして、玉座に座る人物はコーヒーを啜る。
「今回は、戻しますか?」
「……いや、いい。弱いやつは殺られていくだけだ。また新しく幹部を作ればいい。」
報告してきた人物に、玉座に座る人物は少し考えた後、応えた。
「了解しました。」
報告してきた人物が入ってきた扉から出ていく。
「……団長、か。」
玉座に座る人物は、そうつぶやいた後、コーヒーを玉座の隣にある机の上に置こうとした。
カシャン…
……コーヒーの入ったコップが地面に落ち割れてしまった。
玉座に座っていた人物はため息をつきながら手をたたいた。
ズズズ…
何もなかったかのように、コーヒーを飲み干す。
そして、壁に貼り付けられたコルクの板へと近づく。
そして、団長(零弥)の写真が貼られている部分に手を置きこう言った。
「早めに、殺らないとな。」
章の間の幕間です。
毎章の間に現れるかもしれないです。
これは今後の物語に関連してくる伏線みたいなものです。