第三十七話 4!-②
青空視点
手首の時間は、既に「1」を指していた。
終わりが近いようだ。
どうやら、負けてしまったのだろうか。
なぜ零弥とかは助けに来てくれないんだ?
クソッ、自暴自棄になりそうだ。
俺は先ほどから何度も能力を使って破壊しようとしているが、できない。
というか、そろそろやばそうだ。
訓練をして長いこと発動できるようになってきたが、それももう終わりのようだ…
ガンッ、と壁をたたく音が辺りに木霊す。
…しかし、壁はビクともしない。
自身の拳は既に、ぼろぼろになって紅く染まっていた。
「クソッ!!!!」
もう一度壁を思い切り殴る。
その時だった。
青空は自我を失った。
能力の使い過ぎによる代償である。
「全部、全部失敗したのが悪いんだ… 俺だけじゃない。全部の人間だ!!!!! 死ね! 殺してやる。全部破壊するんだ…!!!!」
その声が聞こえたと思った時、部屋は崩壊した。
世紀末。
現在の世界では、その言葉がとてもしっくりとくる。
どこもかしこも炎や崩壊した建物で埋め尽くされている。
これも全部、一人の男による破壊だ。
この数分で、世界のほとんどの建築物は壊された。
「…まじか~」
零弥はそう口を零す。
こうなるとは思っていなかったよとでもいいそうな顔をしている。
零弥はすぐに戦闘態勢に入る。
そして攻撃をしようと———
瞬間、零弥の両腕はなくなっていた。
「ッ…!!」
どうやら先手を打たれたようだ。
だがまだ残された四肢で攻撃はできる。
次の攻撃に移ろうと―――
ムリであった。
既にそこは宇宙であったのだ。
理解をする前に、零弥は恐怖を覚える。
宇宙に対するとてつもない恐怖。
普段の零弥なら、「青空が地球を破壊したのか…!?」とすぐ理解することができたのに。
無意識のうちに、残された力をすべて使い、宇宙から逃れる場所を生成した。
———そう、地球である。
零弥は、あと「惑星を一つ生成する程度」の力を残していた。
それを全てつぎ込んだということは…
零弥は、死ぬのだ。
そして生成された地球の上で零弥はこうつぶやいた。
「やっぱり地球が一番だよね……」
…そして、零弥は死んだ。
残されたものによる「青空」討伐の戦いが、今、幕を開ける。
あと三話程度で終わらせます。
別の話をもう少し構成を練って作り直します。
今度は先にためてから投稿するようにするので、毎日投稿できるように頑張ります!




