第三十六話 4!
今、第一幹部———騰治を中心として、円状に琉生達が立っている。
相手の能力がよくわからない状態で、迂闊に近づくことは避けている。現状ではこれが最善手であろうことは間違いない。
「フンッ!!!」
先に仕掛けたのは騰治だ。
単純な右ナックルに見える。
そして、その右拳は、藍の右肩に吸い付くように撃ち込まれた。
数秒のラグの後、藍が背面へと吹き飛ばされる。
この地下室の壁は崩壊し、さらには、かなり深くまで凹んでいるように見える。
それほど強烈なパンチであったということだ。
能力を使わなくても素の身体でここまで強力な技を食らわせられるとなると、この少人数ではかなり手に余る状況であることは火を見るより明らかだ。
他三人は警戒を高める。
そんな中、騰治は依然冷静な素振りで口を開く。
「今俺が使った能力は『4殺』と、名付けた。この能力は完全なる縛りのうえになっていて、かなり厄介な技だ。」
突然何を話し始めると思えば、何やら自分の能力の解説のようだ。
そんなことを敵に対していってもいいのかと言うと、いいわけがない。
ならなぜそんなことをしているのか。可能性としては二つ。
一つ目は、僕たちを完全に舐めているということ。
二つ目は、それが能力の発動条件なんじゃないかということ。
前者は… まあ、否定しきれはしないが、ここは後者の方が納得がいく。
琉生がそう深く考えている間も騰治は説明を止めない。
「この能力で4度物体を攻撃すれば、如何なるものでも殺すことが可能となる。そんな能力だ。これのどこに縛りがあるのか。そう思うだろう。それは、能力を説明する。ということと、攻撃を加えた回数が4度目に近づくにつれ、相手に対するダメージは半減していく。ということと、一回一回使うのに4秒のクールダウンが課せられるというものだな。」
沈黙が訪れる。
しかしそれも、一瞬の出来事だ。
「話は終わり。これで発動条件は満たした。あそこの子の頭の上に数字が出ているだろう? あれが死ぬまでのタイムリミットだと思えばいいよ。じゃあ、また戦おうか。」
その言葉を皮切りに、攻防が始まる。
まずは琉生が機転を利かせ、騰治の腕を覆いつくす土塊を生成したが、唯一回の「4殺」で破壊されてしまう。
しかし、これで4秒間近寄っても死に近づくような打撃は撃たれないということでもある。
その隙を狙って、懐へと———
数分後、そこには頭の上の数字が「1」となっている。
もうボロボロだ。満身創痍だ。
騰治の顔からは憐れみが垣間見えている。
そんな顔するなよ。そう言ってやりたい。
しかし、口が言うことを聞かないのだ。
もう、麻痺してしまっているのだろうか。
自分の体の事だというのに、全く分からない。
はは、は。笑いがこぼれてくる。
どうしようもないのだろう。きっと。
ここで死ぬことは運命だったんだ。ああ。
嘆いている時間なんてない。
もう、終わりなんだ。
こんばんは!
いやぁ、なんだか話がちょっと思ってもみない方向に進みそうですね…
キャラクターたちが思った通りに動いてくれません。どうしましょう。
ですが、なんかそろそろ終わらせるかもしれません。
連載と言うのはあまり向いていない可能性があるので、次回作は、初めに沢山蓄えを書いてから、毎日投稿とかしたいなと思っています。今作は思ってたよりも下回ったものになってしまいますが…
まあ、初めての作品と言うことで大目に見てください。
これからも頑張って連載を続けるので、今後もよろしくお願いします!




