第三十二話 頂上会議!
転送された部屋は宇宙にあって、やべえと思っていたらいつのまにか元の場所に戻っていた…って感じかな。
とりあえず俺は状況を簡単に整理した。
平常心を取り戻したのか、通路に隊員たちの歩く音と、それに加えて喋り声が聞こえ始める。
こういう異常現象には慣れっこだが、今回対処したのは俺じゃなかったみたいだ。
ともかく、感謝をしなくてはならない。
宇宙であったとしても、俺はなにもできなかっただろう。そう、失敗で終わる未来だったのだ。
…まあ誰かなんて判明してから感謝すればいいので、とりあえず、目の前の仲間たちを落ち着かせる作業から入ろうか。
そう思っていた時だった。
上空に魔方陣のようなものが出現した。
その時、なんだかわからないが、確実に攻撃を受けた。
なぜなら、その場にいた全員の手首に、「120」とのみ記されたブレスレット?のようなものが出現したからである。
訂正しておくと「その場にいた」ではなく「全世界の生物に」だ。
これはこれからわかることであるが。まあそう遠い未来ではない。
どんどん連続で来る。
奴らの作戦であろう。
このまま連続して攻撃を受けると、確実にこっちの負けである。
クッソ。
どいつの能力かわからないから、攻撃しようにも不可能なのだ。
仲間たちに少しだけ待っていてくれと言い放ち、その場をダッシュで離れる。
零弥の元へと向かうのだ。
アイツなら、どこの誰の攻撃か、というのもわかるに違いない。
ましてや、さっきたすけてくれたのも零弥であると俺は推測している。
そういう頂上的能力を保有しているのが、彼女なのだから。
扉を思い切り開き、開口一番「誰の攻撃だ!わかるか!?」と叫ぶ。
零弥は焦った様子を見せず、冷静に話し始める。
「この能力は… おそらく第1幹部のものだね…」
冷静。そう見えたが、その発言の時は、目は不安や焦りが見えた。
「…そうだね。隊長会議を行おう。」
隊長会議。
それは、第5番部隊から第1番部隊の隊長と零弥の頂上会議である。
不定期開催であり、今まで開催されたことはほとんどない。
ここまで攻められたことは初めてなのである。
だとしたら、俺は必要ないので、この場を退散させていただこう。
そう思い、感謝の言葉を述べてから部屋から脱出しようとしたとき、
「あ、待って。君にも出てもらおっかな。隊長会議。」
は?
突然謎の発言をされては困るのだが。
ちょっと俺は日本人だから日本語で話してほしいと思った。
だが、拒否権はなく―――
俺も一緒に隊長会議に出ることになってしまったのだ…。
次回予告。隊長会議。
今回は二話投稿します。一話が短いので。
これからも頑張って連載を続けるので、今後もよろしくお願いします!




