第二十八話 新しい敵!
「君たちは凄いね。有望だよ。」
今、零弥の執務室に楽達三人は集められている。
同じ隊だから、その後ろで、俺は見守っているわけだが…
なぜ彼らが集められているのか。
それは勿論、入った初日に敵をぶっ潰したからなのだ。
これは凄い後輩が入ってきたなと、なんだか俺も誇らしくなってきたぞ。
「じゃあ、今後も頑張ってね~」
俺が変なことを考えている間に、零弥はもう話を進めていて、いつのまにやら終わっていたらしい。
「じゃあ、戻りましょう。」
琉生がそう促す。
…そうだな。戻って訓練でもしよう。
そして俺らは廊下へ出る。
寮に向かいつつ、会話をする。
「いやぁ、それにしても、君たち、すごいね!」
「「「ありがとうございます!」」」
「いや、敬語はいらないよ」
これくらいの何気ない日々が、これからこそ続くんだと思っていた。
その考えが、今、覆った。
「「「了解!」」」
俺の発言に対して応えてくれた三人が、消えた。
申し訳ないが、消えたとしか言いようがない。
その場から、彼らが、彼らの身につけていたものすべてが、全て一瞬にして無くなったのだから。
「は?」
思わず言葉をこぼした琉生も、消えた。
これは確実に、敵の仕業だ。
周りにいたほかの隊員も消えて行っている。
…トリガーは何か。
確実に、ここら周辺が敵の抵抗力使用可能領域となっているはずである。
消えた直前に行っていること、そして俺は行っていないこと…
…もしかして、「発言」なのか?
俺が発言した後丁度に、敵が抵抗力を発動したのだとしたら?
俺が飛ばされていないこともわかる。
消えた。否、俺は別の場所に飛ばされたのだと思っている。
瑠実のときの執事にも似たような力を持っている奴もいた。
…そんなの、一筋の希望にすがっているに過ぎない。死んでしまっているという可能性もあるんだからな…
助けたい。
助けたいのだが、もしかしたら、無駄死にになってしまうかもしれない。
無駄死に。それは失敗と同義。
俺は最後まで失敗にとらわれなくてはいけないのか?
俺は声を発さないように口を抑えつつ、地面にうずくまる。
ああ、俺はとことん自己中だ。
誰も、助けられ―――
その時、スマホから音が聞こえた。
電話の音。
俺は急いで電話を取る。
画面には、琉生と書かれている。
俺は急いで電話を受信する。
『青空、生きてますか!? 僕は生きてます!!!』
生きてる…!!!
それを聞けただけでも、俺は安心した。
そして俺はこう叫ぶ。
「生きてるぜ! 今から俺はそっちに助けに行く!!!」
今回は遅れてしまい申し訳ございません。
今後はもっと早くします!
今後も頑張って連載を続けていくので、これからもよろしくお願いします!




