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れじすたんす!  作者: R:io
第三章
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第二十話 瑠実救出大作戦!

 「…よう青空。元気になったんだな。」

 「うん。もちろんだよ。」

 俺は翔太と軽い会話をする。

 既に俺らは指定されていた空知大豪邸の門の前へとついていた。

 門を開いてもらうには、ピンポンを押さなくてはならないようだ。

 敵の陣地でこんなことをしたくないが… 無理矢理入って瑠実を殺されてしまっては困るからな…

 

 ピンポーン…


 音だけが響く。

 普通こういう音は押した側には聞こえにくいはずだが…

 この屋敷はなぜか良く聞こえる。

 なぜだろうか…?

 一旦そのことは置いて、屋敷の中を見てみる。ここは屋敷なので、庭もめっちゃ広いな…

 ん?

 もしかして、庭にいた時でも訪問者に気づけるような仕組みになっているのか?

 ということは、メイドや執事は少ないっていうことで間違いないよな…?


 『ようこそおいでくださいました。琉生様御一行ですね。今から私が向かい門を開くので、少々お待ちください。』


 テキパキとした口調で話をどんどんと進めている。

 このピンポンに対応した執事がこっちに出迎えに来るってことは、やはりさっきの俺の考えは間違っていなかったようだな…

 

 バチッ


 なんだか一瞬寒気がしたけれど、すぐに収まったな…

 なんだったんだ?

 これも誰かの抵抗力レジストなのか?

 「どうぞお入りください。」

 !?

 気づいたときには門が開いていた。

 恐ろしいくらい手際のいい執事だ。

 俺らはその言葉に頷き、中へと入る。

 「本日はパーティーを開催しておりますので、ごゆっくりしていってください。部屋もご用意しておりますので、お好きなタイミングで私めに聞いてください。いつでも部屋へとご案内します。」

 すごいいろいろ言ってくれたな…

 ここは敵の本拠地である前に、豪邸なんだよな。

 いろいろな人が来るパーティーを行うみたいだし…

 この執事さんも案外騙されているだけのなかもしれないし…

 うん。きっとそうだ。

 俺らは初めての本物の執事というものを見て、すごく興奮しているようだが、まあそれは一旦脳みその片隅に置いておいて…

 よし。俺は気分を整えてから、屋敷の中へと入っていく。

 豪華なシャンデリアが煌びやかに自分を主張している。

 まぶしくて目が開けない。

 「こちらでございます。」

 先ほどの執事さんに連れられて、とある大扉の前までやってきた。

 執事さんは俺ら全員が扉の前まで来たのを確認すると、思い切り扉を開いた。

 そこには———


 なんとも言葉にしがたいような、豪華な食事が広がっていた。


 俺らは現実離れしたその光景に驚く。

 これは夢なのか…?

 頬をつねってみるが、痛い。夢じゃない。現実だ。

 「ありがとうございます。ここまで案内してもらっちゃって。」

 俺は執事さんに挨拶する。

 「いえいえ。これが私たち執事の仕事なので。」

 そういう言葉が返ってくる。

 そうだ。この人はここまで親切な執事さんなんだから、名前くらい聞いておきたいな。

 「あの、名前、なんていうんですか?」

 俺はすぐに聞いた。思い立ったが吉日ともいうしね。

 「いえ。執事の分際でお客様に私めの名前など…」

 「いやいや、こっちが教えてほしいんで。全然そんな執事の分際とか。関係ないですよ。」

 逆に気になってきちゃうよね。ここまでくると。

 「…わかりました。今回だけですよ。」

 やった!

 「私の名前は、初台ハツダイ雨済ウズミと申します。」

 「いい名前ですね。ありがとうございます!」

 これでいつでも名前で呼んで感謝を伝えられるな。

 俺は雨済さんから離れて、仲間たちのいるところへ向かう。

 俺が話している間に先に席に移動していたのだ。

 「すまん。遅くなった。」

 俺はみんなに謝る。

 「…いや、いいんだ。別に。」

 翔太がそう返してきた。

 ……なんか歯切れが悪い気がするが、まあ、いいか。いいと言ってくれているんだし。


 ———それから俺らはパーティーを存分に楽しんだ。

 なんか似たような人ばかりが参加していたけれど、そんなの気にすることなく、俺らは食事を堪能した。


 「あぁぁ…疲れたぁ…」

 音色がスライムのようにぐでーんとしている。

 どういうことなのかわからないが、溶けているようだ。

 「雨済さん。部屋に案内してくれませんか?」

 俺は頃合いを見て雨済さんにそう伝える。

 「かしこまりました。」

 手際がとてもよく、すぐに俺らの部屋へと到着した。

 俺らは自分の部屋へと入る。

 今日はとても遊び疲れたな。

 思ったよりパーティーしてたぞ。

 部屋には風呂がついていたが、疲れ切っていたので、俺はすぐにベッドに飛び込む。

 「本当にここに瑠実が囚われているのか?」

 疑問が脳裏によぎったが、睡魔には勝てず、眠りに落ちる。

 ああ、このまま瑠実が帰ってきてくれたらいいのにな…


 

 バチッ バチチチッ



 「はぁっ!!!」

 猛烈な寒気と鳥肌で目が覚めると、俺は知らない部屋にいた。

 「どこだよ。ここ。」

 全体が白一色でできた、何もない部屋。

 「抵抗力レジストか…? 油断しすぎたッ! やられた…!!!」

 俺は膝から崩れ落ちる。

 いや、まだあきらめちゃだめだ。

 この空間を破壊できる可能性だってあるんだぞ。

 俺は思い切り壁をたたく。

 …びくともしない。

 それもそうか。抵抗力レジストで作られた空間は摩訶不思議なんだよな。

 クソッ。

 精神が狂ってしまいそうだ…。

 仲間たちはどうなのか?

 全員はめられたのなら…

 俺らは終わりだ…

 クッソ…

 とりあえず俺は助けを待つしかない。

 ほんとにもう…

 なんなんだよ…

 

   ♢   ♢   ♢


 「ははは、やったぞ。あいつらがほとんど男でよかった。本当に吐き気がしたぜ。あんな奴らと話すのはよお。」

 執事服姿をした男がそう叫ぶ。

 「パーティーと言っても、私の分身どもとあいつらだけが食事をしていたんだけど。気づかないアイツらは馬鹿。」

 もう一人のメイド服をした女も喋る。

 「俺らは最強なんだよ。もっと自分に自信持てよ台田橋ダイダバシィ!!」

 その発言に台田橋と呼ばれた女は返答する。

 「もちろんだ。私たちは最恐タッグだから。雨済。」

 「分かってんじゃねぇか。」

 二人は歩き出す。

 雨済の抵抗力レジストで異空間に()()()()()()()()()()()()()音色」という女の元へ―――

こんにちは!

今回から三章が開幕します!

三章は一話が二章よりも長いと思うので、しっかりと書きたいことだけ詰め込んでいきます。

大体五、六話くらいになるんじゃないかな?って思ってますけれど、先に進むにつれ入れたいことが増えてくる可能性があるので、伸びることもあります。

今後も連載を続けていくので、これからもよろしくお願いします!


追記

次回の投稿は10/13(月)になりそうです。

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