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れじすたんす!  作者: R:io
第二章
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第十九話 大豪邸からの招待状!

 …零弥は青空と別れた後、青空のことについて考えていた。

 (自我を失って帰ってきたのは珍しい… 歴史上()()()だ…)

 …抵抗者レジスタンスは自我を失ってから自我を取り戻すまでに”4秒”以上かかってしまうと、自我が戻ってきても、それは元の人物ではなくなっている。

 それは自我を失ったものと同じようなことだ。もう4秒経過したのならそいつは諦めるしかない。

 しかし、一回目と今回は違った。

 仲間の連係プレーで、なんとか自我を取り戻すことに成功している。

 これは、非常に珍しいことだ。

 零弥は呟く。

 「…やはり強抵抗者アルティメットレジスタンスの存在が関係しているのか…」

 強抵抗者アルティメットレジスタンスは、時空を変換することが可能なほどの強大な力を秘めている。

 その存在は最強と言っても過言ではないほどの―――


    ♢   ♢   ♢


 零弥と会話してから数日後…

 青空は考えていた。

 いや、思考するのを放棄して回復だけに努めようと思っていたのだが…

 どうしても、気になることがあるのだ。

 それは、あの島にいた時に俺が死にかけて聞こえた声。

 あの時はいろいろあって深く考えられなかったけれど、今なら考えられる。

 果たして何だったのだろうか?

 死にかけて、聞こえた…

 あれは、生者の声ではなかった。

 それはわかるのだが…

 生者ではないものが、どうやって俺の意識の中に入ってこれたのか?

 それが問題だ…

 ……わからない。

 いまだにそれが可能な現象は確認されていないはずだ。

 ということは、誰かの抵抗力レジスト…?

 生者ではないものからの…?

 どういうことなんだよ…

 ……わからない…。

 何もわからない。

 結局はそうなのか…

 ………でも、一つだけわかることがある…。

 

 どこかで聞いたことのある声だった。


 どこだったかはわからない。

 いつだったかも覚えていない。

 だけど、一度、いや何度も聞いたような声だった気がする。

 俺は、()()()()()

 その人物を…?

 謎は深まるばかりだ。

 今度零弥に聞いてみよう。

 彼女なら、何か知っているはずだ。

 そして俺は眠りにつく。

 

 ———これは… 夢か…

 何度か見たことがある気がするけれど、そんなこと思い出せない…

 ここは、海岸か…?

 俺は女性にを引かれながら海の方へと向かっている。

 俺は抵抗せず、その女性の行動に身を任せる。

 …女性は何かを俺に呟くと、背筋がゾワッとした。

 抵抗しなくてはならない。

 死んでしまう。

 そんな言葉が脳裏をよぎる。

 俺は思い切り女性のにぎっている手を引きはがそうとする。

 が、力の差がありすぎて、引きはがせない。

 そして、俺は海の方へと引きずられる。

 「…ッ!!!」

 声もうまく出せない。

 ダメだ。

 やめてくれ。

 いやだ。

 いやだ。

 いやだ!!!


 ズキッ


 「はあッ!!!」

 俺は目覚めてから、勢いよく体を起こす。

 「…ハァ… ハァ… 何か、怖い夢を… 見ていた気がする。」

 俺はただただ眠っていたはずなのに、息切れをしている?

 なんなんだよ。全く。

 ズキッ

 頭が痛い… クソッ

 わからないことばかりじゃないか…

 本当に、なんなんだ…

 時計に目をやると、先ほど眠ってから8時間が経過していた。

 夢は一瞬だったはずなのに。

 ズキッ

 思い出そうとすると頭痛がする。

 いや、体が思い出さないようにしているのか…?

 思い出す…?

 …

 本当にもう… なんなんだよ…。


   ♢   ♢   ♢


 それから俺はというものの、懸命にリハビリを続け―――


 ―――3か月後


 ガララッ

 という音とともに病室の扉が開く。

 「零弥。」

 そして、零弥が病室に入ってきた。

 すごく久しぶりだ。

 数か月ぶりだろうか?

 そんなことを考えているときに、零弥が口を開いた。

 「大分回復してきたらしいじゃないか。」

 その言葉に俺はすぐに返答する。

 「まあそうだね。もう完全に元気いっぱいだよ。」

 そういいつつ、自分の筋肉を見せつけるようなポーズをとる。

 勿論俺にはそんな筋肉はないので、ただただヒョロガリがボディビルダーのまねごとをしているような感じだ。

 そんな俺を見て、零弥は口に手を当てながらプププーと笑っている。

 なんなんだよこいつは。あとで絶対にぶってやる。

 …という冗談は置いておいて。

 「何の用だよ。まさかそれを言いに来ただけじゃないよな?」

 零弥に聞く。

 すると零弥は、今言おうとしてたんだよ。せかすなよ。と言い、話を始める。

 「君の隊の次の仕事が決まったよ。」

 マジで?

 早くないか?

 …いいや、早くねえか。

 俺は病院に約9か月もいたんだからな。

 その間にほぼ仕事がなかったのなら… まあ、そろそろあってもおかしくはないか。

 零弥は続ける。

 「その仕事の内容なんだが… まあ、初めにこの招待状を読んでくれ。」

 そう言い、紙を俺に渡してきた。

 異様に豪華すぎる招待状だな。

 ゆっくりと中身を確認する。

 中には… 一枚のカードが入っていた。

 そこにはこう書かれていた。


 『招待


  我々のパーティに来てください。

  場所は、空知アケチ大豪邸です。

  必ず。来てください。

  さもなくば、瑠実様は、無事では済まないですよ。』


 なんだこれは。

 瑠実がいる?

 「行かなきゃ」

 俺はすぐにベッドから飛び降り、荷物を整える。

 「ちょっと待ってくれ!まだ忠告が足りない!」

 零弥は叫んで俺を呼び止めようとする。

 しかしそれを無視して俺は病室の扉に手をかける。

 零弥は出ていく俺に最後の言葉をかける

 「今回はくれぐれも力を使いすぎないようになっ! もう次自我を失っても自我が戻る保証なんてないんだからなっ!!!」

 俺はその言葉に軽くうなずき、病室を後にする。

 元から今日退院だったんだ。零弥もこうなることを見越して、このタイミングで来たのだろう…

 それはありがたい。

 俺でも、あんなことを聞いてしまったら体を止められない。

 絶対に、今度こそ助けなくてはならないのだ。


     ♢   ♢   ♢


 そのころ、寮では―――

 「聞いたか皆。」

 「ええ。」

 「うん。」

 彼らは支度を万全に整え、荷物を背負う。

 「行くぞ!」

 そして扉を思い切り開く。

 彼らは位置を記憶している。

 この辺ではとても有名な大豪邸。

 あそこは殺し屋が住んでいるとも近所では噂されている。

 怯むことはない。

 彼らは、仲間を助けるためならなんだってする。

 自分の命すらもすてて…

こんばんは!

今週から全部の話に話数を付けました!

話数がついていた方がわかりやすいので。

それと、次から第三章が始まります。

ついでに軽い幕間も挟まります。

第三章は第二章よりも短くなるかもしれませんが、書きたいことは書ききります。しっかりと!

これからも連載を続けていくので、今後もよろしくお願いします!

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