第十八話 現状把握は大切だよ!-②
…話によると、俺は約半年間も眠っていたらしい。
俺は驚きすぎてベッドから落ちそうになる。
なんとかもちこてえて、現状を冷静に捉える。
瑠実を半年間も敵の根城に置いてしまっている…。
これは非常にまずいことだ。
許されてはいけない。
これも含めて、俺は早く治さなくてはならないと、再度決心した。
その後、俺らの仲間と別れ、俺はその場のベッドに寝転ぶ。
まだまだ疑問が沢山あるが…
今は一旦考えないことにした。
きっと、それが一番だろう。
その時、ガラガラガラッ!!!と、大きな音を立てて、ドアが開いた。
俺は驚いてそちらの方向を向く。
そこには、零弥が立っていた。
アイツかよ…
零弥はまっすぐこちらに向かってくる。
まあだろうな。俺以外に零弥が関わっていそうな人はこの病室にはいない。
…そもそも俺しかこの病室にいないんだった。
まあいいや、零弥の話を聞こう。
「どう、したの? 零弥。」
俺は先に疑問を問いかける。
「ああ。君に伝えたいことがあってね…」
そう初めに言い、こう続けた。
「君が幹部と戦った時、君の記憶は… ないだろう?」
その質問に俺はもちろんこう答える。
「ない… ね。」
そして、零弥はそれを確認すると話を続ける。
「それは君が抵抗力を使いすぎて… 一瞬だけど「自我」を失ったんだよ。」
そうなんですか? それは驚きですね。 自我を失うってこと忘れてましたよ。
「ええええええええええ!?!?!?」
…焦りすぎて心の声と喋る声が真逆になっちゃったよ…
「いや、驚きすぎだよ…」
零弥も引いてるよ!
どうしましょうこの地獄みたいな空気を。
とりあえず和ませるようなことを言わなくては!
「いやごめん。冷静さを失って…。失ったのは自我だけど。」
ははは…
……零弥がゴミを見るような目でこちらを見つめている。
地獄の空気がより濃くなった気がした。
「…なんかごめんね。それじゃ。伝えたいことは伝えたから~」
零弥がそそくさと病室から出ていこうとした。
「あ、ちょっとまって。零弥。」
その零弥を俺は引き留める。
聞きたいことがあったからだ。
「どうした~?」
「……零弥って、”九州”と何か関係しているの?」
「いや何も~?」
零弥はすぐに返答した。
そうなのだろう。きっと。
「ありがとう。」
「応よ!」
感謝を伝えると、零弥はよくわからない返しをして帰っていった。
……本当にいろいろなことがあったらしいな。
…そういえば、今の零弥との会話の中に、何か違和感があった気がする。
どの部分だろうか?
……まあいいや。
多分。いつかわかるはずだ。
そうして、今度こそ俺はベッドで眠りにつく。
次は瑠実を絶対に助け出して見せる。そう意気込んで。
この話は前回の話と一緒だと考えてください。
前回のタイミングは長くかけなくて申し訳ございません。
今週の日曜からは三章が開始するつもりです。
楽しみに待っていてください!
それと…
登場人物の名前が変更されている部分があります!
しっかりと知りたい方は過去の話に戻って確認してみてください!
今後も連載を続けていくので、これからもよろしくお願いします!




