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補足解説

イギリス:

曽祖父がケンブリッジ大学に留学している。アラン・チューリングと共同で世界初のトランジスタによる汎用コンピュータを開発し、イギリスには曽祖父の「JAPAN Dream」に魅せられて大慶油田の発掘に係った係累も多く上杉子爵家と親しい関係を築いている。

国際連盟常任理事国で日本とは友好関係。日英での兵器開発も盛ん。第2次世界大戦後の各植民地独立の際の経済的混乱は日本を中心にシベリア―ロシア帝国、イスラエル、満州国と関係を深める事で混乱を最小限に抑えた。


アメリカ:

アメリカはイギリスに対する中立法を緩和するだけで第2次世界大戦に参加しませんでした。ルーズベルト大統領は日本への敵意を隠さず対日参戦を企図していたことが政府高官の手記で残されていますがイギリスの強い反対と政府高官や婦人の反対で断念せざるえず発作によって1942年に死去しました。この為、イギリスと日本による陰謀論が出る下地となりました。1955年に国際連盟に加入し、常任理事国になります。史実でのブレトンウッズ体制が無かった為、主要通貨にはなり切れておらず決済通貨としての比率はドル・ポンド・円で30%、35%、25%を占める。貿易決済は3国の影響圏により決済通貨が異なる。


日本:

戦後の戦後革命で市民の政治参加が全面的に認められ、平和的手段で民主主義への移行を済ませました。憲法、民放、刑法はその際に改正され一般市民からはリベラルすぎると批判を浴びるほどでした。ですがその際に華族制度と財閥の解体は強い反対で残されました。国体的には立憲君主制です。国際連盟常任理事国でイギリスとは今も日英同盟を結んでおり兵器の共同開発も行っています。その他にもシベリア―ロシア帝国、イスラエル、満州国とも友好的で相互に支援しあっています。アメリカとはシベリア―ロシア帝国、満州、イスラエル、南京政府を共に支援していますが政治的にも経済的にも複雑な利権関係がからみ一筋縄ではありません。アメリカとは武器の共同開発も行っていますが武器輸出の競争相手にもなっています。中国問題ではアメリカに歩調を合わせ南中国(国民党)を支援していますが軍事物資は少なめで主に民生品を支援しています。他にはドイツ、フランス、インド、イランと友好国があります。ちなみに現在の人口は1.5億人程で試作中のメガフロートが実用化された場合は、2億に達するのではないかと予測されています。


シベリア―ロシア帝国:

首都:ロマノヴォ(旧クラスノヤルスク)。ウラジオストク港から資源を日本の新潟に輸出しており新潟からは各種工業製品を輸入している。この貿易ルートが経済を支えている。経済的にはシベリアの地下資源がパイプラインで満州やサハリン経由で日本に輸出されており潤っている。

曽祖父が関わったパイプラインが経済基盤を今も機能している。


イスラエル:

首都:ベルシオン(旧豊原)オハ油田やサハリンのパイプライン経済を支えている。日本とアメリカ、イスラエルの協力で成り立つ国際的な事業。

教育機関や研究施設も充実。

イギリスが第1次世界大戦でパレスチナをオスマン・トルコから占領できず、バルフォア宣言が出せなかった為、樺太にイスラエルが建国される。


満州:

首都:新京

曽祖父が発掘した大慶油田が今も操業している。満州鉄道を活用した経済基盤が、現在も日本と地域を繋いでいる。

軽工業、農業、工業地帯が地域全体の発展を支えている。


北中国(共産党)

首都:北京

満州を除く北中国一帯を支配し、南京~上海ラインの北側に前線を作る。農村部からの支持は強いが大躍進政策(1958年~1962年(史実では鉄鋼生産や農業生産で非現実的な目標を設定。地方政府が上層部に誇張した収穫量を報告し、現実的な食糧配分が行われなかった為、大飢饉が発生: 約1500万人~4500万人が餓死する大惨事))で800万人の餓死者を出し、文化大革命(1966年~1976年)では多くの知識人、官僚が攻撃され、伝統的な文化や歴史的遺産、教育機関が破壊された。又、個人崇拝の推進もあり国力が大きく落ち込んでいる。


南中国(国民党)

首都:南京

南中国一帯を支配し、南京~上海ラインの北側に前線を作る。富裕層からの支持は強いが腐敗が横行し、支配力は落ち込んでいる。文化大革命時期に多くの亡命者を受け入れたが食料生産が落ち込み日本、アメリカの支援に頼っている。軍閥の力が大きい。南北両国共に統一する国力は無い。


大韓帝国:

大韓帝国は、1897年10月に高宗が皇帝に即位し、国号を「朝鮮」から「大韓」に改めることで成立しました。これは、以下の背景がありました。

1894年の日清戦争で日本が勝利し、朝鮮が清との冊封関係を破棄したことにより独立国家としての地位を明示する必要性がありました。

近代化への取り組みとして独自の貨幣発行、鉄道敷設計画が計画されましたが史実と同様失敗し、資金不足や両班ヤンバンと呼ばれる支配階層が改革に対して消極的だったり反対し、不正や汚職が横行した為でした。1905年に日本による保護国化されましたが日露戦争で満州鉄道を日米共同経営にしたために1910年から10年間日米共同での保護国となりしたが日米両国は財政支援には消極的で財政状態は極度に悪化しました。一部の鉱山の採掘権をアメリカ企業に売却することで国としての体裁を保っていましたが、シベリア―ロシア帝国の設立によって朝鮮半島の戦略的価値が激変し、日米共に保護国化を取りやめました。又、満州国が建国されたことで満州国とシベリア―ロシア帝国に不法移民が押し寄せ問題になっています。


【軍事技術】


総合軍事戦略本部:

常設の陸・海・空の3軍を指揮する最高常設組織。平常時は国防戦略全般を担い。戦時は最高司令部として機能する。


国防研究所:

陸・海・空軍の技術開発を担う総合研究所。軍事技術だけでなく派生する量子コンピューターやAIの開発を民間と共同開発している。


士官学校:

設定: 戦後改革で陸・海・空軍の3軍共同の士官学校となった。美樹さんが卒業。義之、沙織さん、千鶴さん、真奈美さん、俊介君が4年生。国防総省の管轄。卒業後は学士が与えられる。1年時は共通の授業を受け。2年時以降は陸・海・空に分かれる。パイロットは2年進級時に適正検査で合格した者のみ航空課程に進める。入試難易度は高め。


炉心融合炉型翔鶴級空母:

飛燕改・飛燕72機を搭載し、その他電子攻撃機、早期警戒機、救難航空機ヘリコプター、輸送機、給油機、無人攻撃機を搭載し、90~100機の搭載が可能。電磁カタパルトを持つ。


飛燕:

日本製の第5世代機。マルチロール機。海・空共同使用機。シベリアーロシア帝国、満州国、インド、イランが使用している。F-35と比較して空戦能力は高いが爆撃能力は下回る。局地的紛争では実戦投入されてるが未だ損失機0を記録している。


飛燕改:

飛燕を元に空力性能とセンサーフュージョンを向上させ、UCAVとのデータリンク機能を追加し、戦術ナビゲーションAIを搭載した第5.5世代機。現状ではあらゆる面でF-35に勝るがF-35の能力向上型が登場した場合はほぼ同等の性能。輸出も始まったばかりでまだ実戦経験はない。


Aegis計画:

日本のUCAV開発計画。Aegis-β4が正式化され影武者の名称で正式化される。輸出向けはそのままAegis-β4を呼ばれ機能が制限されている。輸出が決まったばかりで実戦経験はまだない。


8式戦車:

動く戦うコンピューター。C4I(指揮・統制・通信・コンピューター・情報)の能力に優れており、小隊全体がネットワークで繋がっている。120mm滑腔砲装備。


12式戦闘ヘリ――NINJYA:

12式戦闘ヘリ『NINJYA』。日英共同開発の戦闘ヘリ。日英共同開発の『ハルバート対戦車ミサイル』は超遠距離の対戦車ミサイルで戦車や装甲車両に対して圧倒的な破壊力を持つ、また、『AAM5対空ミサイル』搭載する。


【歴史】


日露戦争:

ほぼ史実通り推移しましたが予備役を中心とした部隊で樺太攻略作戦が実行され、樺太全土を占領できましたので講和条約で樺太全土を取得しました。又、旅順攻略作戦で史実以上に火砲を集中させた為、欧米から追加購入されたことと樺太攻略作戦も実施されたことで史実以上に財政が緊迫化していたため満州鉄道は日米共同経営となりました。又、日本海海戦では旗艦三笠の露天艦橋に敵弾が命中して東郷司令長官は戦死しています。その為これ以後、艦長及び司令部は艦内に指揮所を置き、最後まで指揮を執ることが求められるようになりました。


第1次世界大戦:

ほぼ史実通りの展開を見せるが中近東ではオスマン・トルコが奮戦し、パレスチナをイギリスから守り切る。

又、日本が地中海派遣艦隊以外にも英国の要請を受け金剛級4隻を主力とする遣欧艦隊を派遣。ジュトランド海戦で巡洋戦艦部隊同士の海戦でイギリス艦隊の転進を支援して奮闘し、2隻沈没、2隻中破の大損害を受けるがイギリス主力艦隊来援までの時間を稼ぎ日本艦隊単独でドイツ巡洋戦艦1隻を撃沈。1隻中破、弩級戦艦2隻を中破させイギリスの戦略・戦術的勝利に貢献し、戦後、高い評価を受けました。

又、陸軍も2個師団の兵員のみを急派し、英国製装備と英国の補給で陸戦に参戦しています。その当時、「マルヌのタクシー」が起こり遣欧兵団司令部に強い印象を残し、陸軍の自動車化を推進させる原動力になりました。


第2次世界大戦:

1940年まで史実と同様の経過をたどりましたが日本がイギリス側に立ち、第1、2航空戦隊を派遣し、1942年フランスのブレスト港に停泊していた戦艦「シャルンホルスト」「グナイゼナウ」と重巡洋艦「プリンツ・オイゲン」を撃沈しました。1942年のドイツのクーデターでヒットラー政権が崩壊し、暫定政府が連合国と講和。


ドイツクーデター計画:

1942年にワルキューレ作戦(Operation Walküre)が計画され、当初はドイツ国防軍の作戦計画でした。

主な特徴は以下の通りです:

作戦の目的と背景

当初の目的は、ドイツ国内で外国人労働者による反乱が起きた際に、それを鎮圧するためのものでした。

1942年10月13日、国内予備軍参謀長フリードリヒ・オルブリヒト大将によって立案されました。

作戦の内容

国内で反乱が発生した場合、国防軍・武装親衛隊を含む全ての武装集団を国内予備軍の指揮下に置くことを定めていました。

戒厳令を布告し、政府の全官庁、党機関、交通・通信手段、放送局、軍法会議の設置まで全てを掌握する計画でした。

これを反ヒットラー派が利用できると考えオルブリヒト大将、トレスコウ少将、ルートベック退役上級大将、ヘプナー退役上級大将に軍事情報機関トップのカナリス提督、親衛隊少将兼警察少将ヴァルター・シェレンベルグらが中心となりクーデターを実行に移し全権を掌握すると暫定政権を設置し、連合軍と講和交渉を始めました。フランス、ペルギー、オランダ、ノルウェイ、デンマークからの撤退は決まりましたがソビエトとの講和は難航しました。最終的にバルト3国とポーランドの独立とソ連ーフィンランド間の冬戦争の停戦条約を白紙に戻す事でドイツが合意し、ソビエト領内から撤退しました。ドイツは政治的混乱から多党制が復活し、冷戦は起こりませんした。


【社会・経済】


学習院:

1877年創設の華族学校が母体。戦後改革後も主に華族の教育を目的として宮内省の管轄。一般の生徒は中等部と高等部で外部入学生として優秀な生徒のみを入校させている。外部生は財閥出身者が多いが模試等の成績優秀者が入学する例もある。史実と違い高等部は共学。


貴族院:

貴族院は、大日本帝国憲法下の日本において帝国議会を構成した上院。

貴族院は以下のような議員で構成されている:

皇族議員: 成年皇族男子全員

華族議員: 公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵から選出(定数は変動)

勅任議員: 国家功労者や学識者から天皇が選出

多額納税者議員: 高額納税者から互選

帝国学士院会員議員: 1925年の改正で追加

現在は華族が減っているため多額納税者、帝国学士院会員の割合が増えている。


華族の子弟の呼称:

華族社会では一般的には 「○○侯爵子息」、 「○○侯爵令嬢」と呼ばれていましたがこの物語ではうっとおしいので戦後改革で様付けに変更。親しい間柄ならさん付けもOK。


上杉特別情報局(USTI):

Uesugi Special Tactical Intelligence

U: Uesugi(上杉):組織が上杉家に基づく存在であることを強調。

S: Special(特別):通常の情報局以上に高度な任務を担う特別性を示す。

T: Tactical(戦術的、実戦的):単なる情報収集だけでなく、戦略的な行動も視野に入れていることを表現。

I: Intelligence(情報、諜報):情報の収集、分析、利用が組織の中心であることを明確化。上杉グループの現地駐在員からの情報を元にAIによる調査・分析を行い。必要なら実力行使も躊躇わない。日本の諜報機関とも情報を共有することで協力関係にある。


核融合炉:

マンハッタン計画によりロスアラモス国立研究所を中心に核分裂を爆弾として利用する目的で稼働しましたが1942年に第2次世界大戦が終結し、ルーズベルト大統領が死去すると計画の規模は縮小されました。しかしクリーンな発電として核融合を唱えるアーサー・カヴェンディッシュ博士の声に押され、研究は発電システムとして密かに研究が進んでいました。カヴェンディッシュ博士らは当時、最新のトランジスタを利用した汎用コンピューターを利用して理論を推進させました。理論は先行しましたが当時、実用化する為の周辺技術不足が指摘されていました。ですがマンハッタン計画が稼働している事を知った軍人により核分裂爆弾を製造を強要され予算が大幅に増額されました。核分裂反応を利用したウラン型爆弾は1955年に開発されましたが最初の実験で不発を起こし、2度目の実験では計画より被害範囲が予想より小さく兵器としては不確実との評価を受けましたが真空管の周辺機材やトランジスタを破壊する現象が確認された為、高空で爆発させ被害半径を拡大して都市機能を破壊する方法が検討されました。

その後、アメリカ・イギリス・日本・ロシアからの協力を受ける事で核融合は世界協力プロジェクトとして推進されトカマク型炉が1975年に実用化されました。

現在の研究は 慣性閉じ込め方式と磁気閉じ込めの代替技術に移っている。

尚、核融合炉の実用化には転生者が存在している。

現在、核融合炉を持つ国はアメリカ・イギリス・日本・ロシア・フランス・ドイツ・シベリア―ロシア帝国・イスラエル・満州・イラン・インドのみとなっている。

核融合炉の実用化で中東は発言力が低下し、原油価格の上昇は抑えられている。


核分裂技術:

国際連盟配下の国際原子力研究所の管理化にあり保有国の配備状況をいつでも査察する権利を持つ。アメリカ、ロシア、イギリス、フランス、日本、イタリアがそれぞれ10~12発を保有する。イタリアのみ予算不足から6発。原子力発電も厳しく管理されており、研究施設も国際原子力研究所の厳重な管理化にあり無許可の研究所は国際連盟理事国による空爆が許可されている。


AI技術:

主人公の上杉義之が前世で研究していた分野。

この世界線ではIT分野はハード、ソフト共に史実より発展していますが曽祖父が義之がAI技術者で曾孫として転生してくるのを知っていた為、敢えて発達を遅らせていた。

この世界でのAI技術は義之が介入するまで史実での1980年代レベルだったが義之がいくつも論文を執筆したおかげで上杉グループの研究所レベルでは2020年代レベルまで向上している。現在、軍事・医療・金融・教育・インフラへの実用化が進められている。


特異点;

特異点とは歴史の転換点でよりよい未来の方向に導く存在。尚、義之は生前、特異点であったが管理者から自分が助けた少女が生前構想していたAI技術を3世代分ブレイクスルーしたと教わったが義之が死亡しなかった世界線では義之自身が達成しており、管理者は助けた少女をその代わりに代理の特異点とした。


管理者:

星々の運命を見守り、数千に及ぶ平行世界を調整し、その調和を保つ者。

管理者に出来るのは善行や功績を上げて死亡した人物の精神を管理する世界に招く程度。だが力を消費するから頻繁には行えない。

管理者の目的は星々の意思を感じ取り、それに従って調和を保つ責任を負う。

星が満足する世界を運営することで力が増す。

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