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特殊で愉快な異世界生活  作者: レキシン
第1章 異世界への転生
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第五話 「グリッチ彫刻をする」

 グリッチは庭で刀を振っていた。


 「グリッチ、お前剣に興味あるのか?」

 アルバートがこちらに向かって歩きながら言った。

 「ある。」

 グリッチはそう答えた。


 「そうかグリッチ剣に興味があるのか。だったらお父さんが剣を教えてやるぞ。」

 「いや、いい。」

 グリッチは素早く答えた。

 「そんな事言うなよ〜」

 アルバートはそう言いなから肘で軽く突いてきた。

 正直うざい。

 

 「あーもうわかったよ。お父さん、俺に剣を教えて下さい。」


 「しょうがないな、お前には特別だぞ。」

 アルバートは嬉しそうだった。


 「それにしてもグリッチ、お前の持ってる剣あまり見ない形をしているな。」


 「ちょっと貸してくれないか?」

 「まあ別にいいけど。」

 グリッチは持っている剣をアルバートに渡した。

 「両側に刃が付いていない剣か・・・珍しいな。」

 アルバートは呟いていた。

 

 「そういえばグリッチ、何故こんな上等な剣を持っている?」

 「あーいやえっと・・・」

 グリッチは冷や汗が出た。

 

 「外で遊んでいた時、旅人に貰ったんだよ。」

 アルバートは疑いの顔をした。

 「そうか。」

 どうやら信じたようだ。バカで良かったー


 「あ、そんな事よりお前に剣を教えてやらんとな。」

 



 「真剣は危ないからこれを使え。」

 アルバートはそう言いグリッチに木刀を投げ渡した。

 「ありがと。」

 

 「それじゃあグリッチ、まず打ち込んでこい。」

 お父さん耐えれるかな?大丈夫かな?と思ったがとりあえず打ち込んでみることにした。

 「それじゃあ、行きます。」


 グリッチは剣を構えると、アルバートに軽く一撃与えた。


 互いの木刀が激突した。

 なんとアルバートはグリッチの一撃を受け止めたのだ。


 「グリッチお前見た目の割に力強いじゃないか。」

 「それはどうも。」

 グリッチはそう言うともう一度攻撃した。

 

 だがその攻撃は防がれた。

 

 俺は流石だなと思いながら刀を振るった。


 一方お父さんは、グリッチこの剣術どこで習ったんだと思いながら攻撃を防いでいた。



 もう数十回攻撃しただろうか?その全てがアルバートに防がれる。

 

 もしかしてお父さんは強いのでは?


 そして、数十分が過ぎ、扉を開け家からお母さんが出てきた。

 

 「お昼出来たわよ。」

 お母さんがそう言うと二人の剣が止まった。


 「今日はここまでにするか。」

 「そうだね。」

 二人は家に帰った。

 


 昼ご飯を食べている時


 「二人とも凄かった。」

 

 「まさかグリッチにこんなにも剣の才能があったとは驚きだ。」

 お父さんがそう言うとグリッチが、

 「お父さんはあの時守りに転じてたからそう思ったんだ、あの時守りにも攻めにも転じてたら俺は負けていた。」

 そうコップに入った水を飲みながら言った。

 

 「何故お父さんはそんなに強いんですか?」

 「なぜ強いかか・・・」


 「騎士学校を卒業したからかな。」

 「その騎士学校って何?」

 俺は不思議そうに答えた。


 「グリッチ騎士学校ってのはな、簡単に言うと騎士を育てる学校だ。」


 俺は不思議だった何故騎士を育てる学校を卒業しているのに何故騎士にならなかったのだろうと。

 

 「お父さんはなんで騎士学校を卒業したのに騎士にならなかったんだ?お父さんの実力だったら全然騎士出来ると思うけど。」

 そうグリッチは質問した。

 

 するとお父さんがこう答えた。

 「グリッチ別にな騎士学校を卒業したから騎士になれとかそんな決まりはお父さんが居た時なかったんだ。」

 「でも同級生達が騎士なっていく中お父さんは悩んでいたんだ騎士になるか、田舎で平凡に暮らすかその時お父さんの担任の先生がこう言ったんだ。」


 「君の人生なのだから君がやりたい事を選びなさい。」


 「って言ったんだ、お父さんはなその先生の言葉で田舎で平凡に暮らすことを選んだ。」

 

 お父さんにもそんな過去があったんだな。


 「でもいつかグリッチにもそういう時が来るかもしれないぞ。」

 

 「そうかもね。」


 


 グリッチはお昼ご飯を食べ終わると外で遊んだ。



 やっぱり散歩はいいな、心が安らぐ。

 

 グリッチは散歩をしていると二人の男の子が遊んでおりそれを見ていた。


 「ねぇ見て!」

 「たんぽぽだよ!」

 「今年最後の1本に違いない!」

 そう言って男の子はたんぽぽを食べ、

 「ガー!」

 たんぽぽを吐き出した。


 「最近の子供は面白いな。」

 グリッチはぼそっと言って散歩を再開した。


 


 グリッチは丘の上で真剣で素振りをしていた。

 

 騎士学校か、いつか行ってみたいな。

 


 グリッチは夕方になるまで真剣で素振りをしていた。

 夕方になるとグリッチは家に帰った。



 「だだいま。」

 「おかえりなさい。」

 グリッチは家に帰ると真っ直ぐ自分の部屋に行った。

 だが自分の部屋に行っても特に何もすることがなく夜ご飯が出来るまでゴロゴロしていた。


 何もすること無いし暇だな~

 

 グリッチは拾ってきた木を見た。

 彫刻でもやってみるか。

 

 グリッチは小刀を用意し拾ってきた木を削った。

 彫刻とか中学の美術以来だな。

  

 グリッチはまず木の皮を削った。

 木の皮を削り終わると俺は何を作るか迷っていた。

 

 猫にするか犬にするか。

 

 ・・・・・・

 

 犬にしよう。

 

 グリッチはまず犬の頭を作っていった。

 犬の耳掘るの難しい。

 

 「痛!」


 「指切っちゃたよ。」

 傷口から血が出てくる。


 「慣れないことはするもんじゃないな。」

 そう言いながらも犬の形に削っていった。


 「グリッチ夜ご飯出来たわよ早く来なさ〜い。」

 「はーい。」


 グリッチは夜ご飯を食べ終わると自分の部屋に戻り、彫刻を再開した。

 


 あれ?犬って尻尾あったけ?

 いや確かあったはず。

 

 「痛!」


 「また指切っちゃたよ。」

 


 グリッチは朝になるまで彫刻をしていた。


 「よしできた!!」

 

 グリッチは完成した犬の彫刻を机に置いた。


 「なんかホームセンターに売ってる犬の置物みたいだな。」

 

 「それじゃあ、寝るかな。」

 グリッチはそう言い寝た。


 「グリッチ朝ご飯よーあら?」

 「グリッチ朝ご飯よー」

 「・・・寝てるのかしら?」

 「あなた、グリッチを起こしに行ってくれない。」

 「わかった行ってくる。」

 アルバートはそう言いグリッチの部屋に向かった。


 「珍しいわね、グリッチがまだ寝てるなんて。」



 「グリッチもう朝だぞ起きろー」

 アルバートはそう言いながら寝ているグリッチを揺らした。

 

 「んーー?」

 「何?」

 グリッチはちょっとキレ気味だった。

 

 「朝ご飯出来てるぞ、早く起きろ。」

 

 「あーもうそんな時間?」

 グリッチは目を擦っていた。

 

 「早く降りてこいよ。」

 アルバートはそう言い扉を閉めた。 


 「ふぁ〜」

 グリッチは大きなあくびをした。

 


 「一応グリッチには早く来いよと言っておいたぞ。」

 「ありがとう、あなた。」

 


 「それじゃあ先に朝ご飯食べときましょうか。」

 グリッチ以外は朝ご飯を食べていた。

 

 

 「おはよーう。」

 「グリッチおはよう。」

 

 エディーは元気にベットの中で動き回っていた。

 

 グリッチは今日もエディーは元気だな〜

 と思いながら椅子に座って朝ご飯を食べた。

 「いただきます。」

 

 グリッチは朝ご飯を食べ終わると自分の部屋に戻り寝た。



 起きるともう昼過ぎだった。


 もう昼過ぎか、大分寝たな。

 

 グリッチはベットから出て、机の上に置いていた犬の彫刻を手に持った。

 

 この犬自分で作った割にはいい出来だ。


 でも欲を言うなら、ふさふさの毛並みを表現したかったな。

 

 グリッチは犬の彫刻を机の上に置いた。


 グリッチは椅子に座った。


 次は何作ろう・・・


 よしもう一度犬を作ってみよう。 

 でもどんな犬を作ろう?

 ・・・・・・

 よしドーベルマンを作ってみよ。


 そういえば俺ドーベルマン見たこと一度しかないんだよな。

 

 確かドーベルマンってスマートで筋肉質な体型だったはず。

 グリッチはそう考えながら木を削っていた。


 「痛!」


 「また指切っちゃたよ。」

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