第五十四話 「ソルデス」
「お〜いアリアナ、フラン起きろ〜来るぞ〜」
「何?グリッチ、今ご馳走食べてたのに・・・」
「食い物の夢見てたんか、そんな食い物の夢見てたら、いずれ太るぞ。」
「大丈夫だし。私太らないから。」
「あのな、そう言って太る奴沢山見てきたから。」
フランは静かに起きて静かに起き上がった。
「フランも起きたか。それじゃ寝起きで済まないけど、戦闘態勢に入れ。」
「わかった。」
フランは頭を縦に振った。
「だけどどうしたんだグリッチ?何も気配は感じないぞ。」
「気配するじゃん、まあ空でもなくて地上でも無くて下からだけどね。」
「下??」
するとグリッチ達が立っている地面が割れた。
「飛べ!!」
グリッチは大きな声でそう言うとアリアナ達十二人は一斉に飛んだ、そしたら地面から口を開けた竜が飛び出して来た。
だが飛ぶタイミングが遅かったのかその竜に食べられてしまった者がいた。
グリッチ達は地面に着地した。
「結構食われたね。」
「そんなのんきに食われたね。とか言ってる場合じゃないぞ。」
「それで残ったのは、アリアナ、フラン、リヘナラ、リトナ、ケリソンなわけね。」
「て言うかグリッチ何その血・・・」
「あ、これかアリアナ、これはなちょっとやんちゃしちゃってな。」
「今そんな状況でそんな話してる場合か!」
「ケリソン、すまん、すまん。」
「あ、そう言えばリヘナラの意識戻ったんだ。元気に立ってるけど。」
「だから今そんなのんきに・・・」
すると空から誰かの右腕が落ちてきた。
食べられた時に右腕がはみ出ていたのだろう。
するとその右腕はグリッチに向かって落ちて来たので、グリッチはその右腕をキャッチした。
「なんちゅーもんキャッチしてんだ!すぐに捨てろ!」
※なんとこの二次試験のツッコミ役はケリソンの様だ。
地面から出て来た竜は、硬い鱗、茶色の皮、鋭い歯、一メートル程の大きな目があり。翼はなかった。
そしてその竜は頭が森から飛び出しており。
フェン達も見えていた。
「誰かこの竜の名前知ってる奴は居るか?」
「グリッチこの竜知らないの!?」
「おかげさまで。」
「いや褒めてないよ。」
「あの竜はソルデス、ランクはS+下位。」
「アリアナ説明してくれたのは有り難いが何でそんな冷静なんだ?いつものアリアナなら。ギャーー!助けてー!とか言うのに。」
「何でってそれはグリッチが居るからだよ。」
「同じく俺もだ。」
「私も同じ意見だね。」
「私もだね。」
フランは頭を縦に振った。
「あのな、俺だって勝てる相手の限度あるんだからな。」
それにしてもこの竜可愛くないな、なんと言うか・・・ゴツいチンアナゴみたい。
森の外のフェン達は・・・
ルキとエルナは森からはみ出していたソルデスを見ていた。
「あれ結構ヤバくないねん?」
「ええ、あれは結構ヤバくにな。」
フェンは丸テーブルと椅子を片付けていた。
「フェン、あれ見てねん。」
ルキはフェンの右肩を叩きソルデスを指差した。
「え?って、えーーー!!何でソルデスがこんな所にー!?」
「結界張ってなかったの?」
「何も起こらないと思って、大丈夫と思って貼ってないねん。」
「何してんの?普通貼る(結界)でしょ。」
「いや、この試験内容を考えたのは試験開始一分前だったから、結界張る事考えてなかったねん。」
「あのさ、だから準備不足だねって他の奴ら(一級剣士)から言われるんじゃないの?」
フェンはルキに説教をした。
ルキは何も言い返せなかった。
「ともかくソルデスをどうにかしないとな。」
「でも大丈夫じゃないにな?森の中にはグリッチが居るのだからにな。」
「だがそんな簡単にソルデスをなんとか出来ると思うか?」
「もし銀士を持つ資格があるのなら出来ると思うにな。」
「それって・・・」
「ふふふふ・・・」
「悪魔だ。」
フェンは呟いた。
数分前のハンクロンリーダーのチーム。
ハンクロン達は小さい山に登り休んでいた。
地面が揺れている。
「なんじゃ?地震か?」
「でもこの地域で地震なんて珍しいわね。」
「アンバーそんなのんきな事を言ってる場合か。」
地面の揺れは立つのでやっとの程であった。
揺れが終わるとハンクロン達は目を疑った。
「なっ・・・!?なんじゃと・・・」
遠くの方のでソルデスが見えたからだ。
「どうしてソルデスが・・・」
「わからないわ。でもこの試験かなりヤバくなることはわかるわ。」
「しかし、ソルデスはでかいのう。こんだけ離れておるのに見えるとは。クルーズあのソルデスは何メートル級か、わかるか?」
「見た感じだと五十メートル級だろうな。」
「五十メートル級か・・・まだ子供だわね。」
「だがアンバーよ。まだ子供だからと言っても、S+下位の魔物だぞ。」
一方グリッチ達は・・・
しかしまぁ~見れば見るほど可愛くないな。この竜は、なんかポ●モンのデ●グダに見えてきたんだけど。
なんでだろう?
あとでかいのはわかるけど、ずっと見上げてるから首が痛い。
「グリッチあのソルデスなんとかしちゃて。」
「アリアナ当然そんなこと言われてもね。モ●ハンじゃねえんだ。一狩り行こうじゃねんだよ。」
「でもソルデスを倒せる人グリッチしかいないよ。」
グリッチは辺りを見回したが、フランは頭を縦に振り、リヘナラは「うん。」と言い、リトナは頭を縦に振り、ケリソンは「悔しいがお前しか無理だ。」と言った。
「・・・ッチ、しゃーねーか。お前達離れてろ。」
アリアナ達はグリッチから離れ、森の中に隠れてグリッチを見守っていた。
「おいソルデス!特に思い入れないけど、少し話しただけだけど、仲間を食いやがって!俺が相手だ!掛かってこい!!」
一言多いな〜
フランはそう思った。
するとソルデスは口を開きグリッチを食べた。
「ヤバイよグリッチ食べられちゃたよ!」
「そうだね。食べられちゃったね。」
「どうしてそんなに落ち着いてられるの!」
「アリアナこういう時は冷静なのが一番だよ。先生がそう言ってた。」
グリッチはソルデスののどちんこにしがみついていた。
そして反動を使って、口の中に戻った。
暗、めっちゃジメジメしてるし・・・さてここで新しい必殺技のお披露目会としましょう。
八咫烏。
するとソルデスの頭は破裂した。
まあ、この必殺技がめっちゃ細かく斬ってるから破裂してるように見えるんだよね。
ちなみにこの技名は、テレビで八咫烏があってたから、それでいいやと思ってそんな名前にしました。
しかもソルデスの血の色は青とは・・・
「・・・・・・凄い。」
「あんな簡単にS+を倒した人初めて見る。」
「そうだね。初めて見るね。」
「ヤベーな、鳥肌が止まんねえ。」
フランは固まっていた。
グリッチの服は赤と青く染まっており、沢山の唾液が付いていた。
あ、そうだ。
・・・・・・これってもしかして、ソルデス殺しちゃったからこれ落ちるよね。
ほら、前に斜めってるよ。
これ落ちるよね。これ本当に落ちるよね。
どうしよう?これ。
とりあえずここ地上から何メートル?
地上から百メートル離れてるぐらいだったら大丈夫だけど・・・
そんなことを考えていながらもソルデスの死体はどんどん前に傾いていく。
覚悟を決めろ。大丈夫、大丈夫、大丈夫、大丈夫。
多分三十メートルぐらいだと思うから多分死なない・・・よね?
あと一応この小説の主人公だから、主人公だから主人公補正かかってると・・・思うんだけどね。
紐無しバンジーと思え。
グリッチは息を大きく吐いた。
マジ久しぶりだから怖え。
それでは皆さんバンジーしますよ。
三、二、一、バンジー!!
グリッチは徐々に傾いているソルデスの死体から飛び降りた。
そして何事もなくグリッチは足から地面に着地した。
「あ〜空挺訓練を思い出した。」
着地した地面は少し割れていた。
「大丈夫かグリッチ?」
地面に着地して初めて話しかけてくれたのは、ケリソンだった。
「大丈夫、大丈夫。こんなの慣れてるから。」
まあ久しぶりだったから怖かったけどね。
「凄いねグリッチ。あんな簡単にソルデスを倒した人初めて見たよ。」
「そ、そうか・・・凄い冷静だね。」
「冷静が一番って先生が言ってたからね。」
グリッチは横になった。
「もう疲れた。あと試験何分?」
グリッチがそう言うと、リヘナラが水晶を取り出し何か確認した。
「あと試験時間は、二分だよ。」
「そうか・・・てか、何でわかんの?」
「それはね、水晶を見ればわかるよ。」
「そんなまさか・・・」
グリッチは寝転がった状態で水晶を取り出し、水晶を見てみると。数字と文字写っており。その文字は、試験時間あと一分と映っていた。
「そんな情報あるなら先に教えてよ。」
フェン達はソルデスがやられる瞬間を見ていた。
「なあエルナ、やっぱりグリッチは銀士を持つにふさわしい人物かもしれないな。」
「そうになね。」
まあそんな事もありましたが、無事グリッチ達は二次試験を乗り越えることが出来たのでした。




