第五十話 「二次試験開始」
グリッチ達は森の中で立っていた。
グリッチ達の目の前には三人の試験官が立っている。
一人目の試験官は中肉ほどでシェリルの様に黒い服を着て、紫髪だった。
二人目の試験官はこれもまた中肉ほどで服装は一人目と同じ髪は緑髪で胸は少し膨らんでいた。
三人目の試験官はこれもまた中肉ほどで服装は一人目と同じ、多分あれが一級剣士の制服なのだろうか?そして髪は青髪だった。
「これより一級剣士の二次試験を始める!」
一級剣士 フェンがそう言った。
「今回の試験の内容は、ルキから説明してもらう。」
「今回の試験の内容は簡単だねん。今回の試験では、殺し合ってもらうねん。」
「・・・・・・はい??」
グリッチは思わずそう声が漏れた。
一級剣士の試験でそんな惨いことしないといけないの?
「試験官それは言葉の通りですか?」
「そうだねん。この二次試験を生き残らないと次の三次試験は生きていけないねん。」
「そうですか・・・」
一級剣士の試験ってこんな命がけだったなこえーな。
「ルキ試験官、この二次試験って個人で動くんですか?そのチームで動くんですか?」
「俺はどっちでもいいと考えているけど、君たちはどうしたいねん?」
「え?ちょと待ってルキ。考えてなかったの?二次試験の内容考えていて言ってたよね。」
フェンがルキの耳元で小声で話した。
「そんなこと言ってたかねん?」
「言ってたから、なんなら昨日の晩にも言ったよ。明日二次試験だから内容考えといてねって。」
「そんなの初耳なのねん。」
「あの〜本当に自分たちは決めていいんですか?」
「いいのねん。」
そうだな・・・
グリッチはアリアナとフランを見た。
周りにいる者はグリッチを見ている。
「一次試験と同じように三人組のチームはどうですか?」
「じゃあそれでいいねん。」
なんかあっさりとしてんな。
多分この人内容だけ考えて、個人戦チーム戦か決めてなかったんだろうな。
「でもチーム分けはどうするんだねん?」
やばい、そこまでは考えてなかった。
「そうだな・・・」
何がいいか・・・一次試験と同じようなメンバーと行っても多分死んでる人とか失格の人がいる。
さて、どしたものか・・・
グリッチは数分間考えた。
「・・・じゃあ、今ここで三人組のチーム分けするのはどうです?」
「・・・わかったねん。早く終わらせるねん。」
多分あまる人いると思うけど、その人はなんとか頑張ってください。
ということで三人組のチームを作ることにしたグリッチさんでした。
でも今回のチームは一次試験と変わらないチーム分けとなりました。
グリッチのチームのメンバーは、グリッチとアリアナとフランだった。
「終わったかねん?」
「はい一応終わりました。」
「だったら説明を始めるねん。この試験は今から二十分後に開始するねん。試験時間は五時間だねん。もし自分が死ぬと思ったなら持っている水晶を使うねん。それでは健闘を祈るねん。」
ルキが説明し終わるとグリッチ達は真っ先に森の中に入った。
森の中に入るとグリッチは水辺を探していると水溜りを見つけた。
アリアナとフランは二人で楽しく話していた。
「アリアナ、フランちょっとこっち来い。」
「どうしたの?」
二人は会話をやめ、グリッチに近づいた。
「今から二人にはこの泥をつけてもらいます。」
「・・・・・・??」
二人の頭の中には?が浮かんでいた。
「・・・・・・??じゃないのよ。」
まあ、最初は誰でもそんな反応するよ。
「なんでこんなことしないといけないの?」
「そうだな・・・アリアナ達はカムフラージュって言葉知ってる?」
「カム、フラー、ジュ?」
この反応は多分知らないなこの人達。
「カムフラージュってのはな、グー●ル風に言うと、周囲の風景に溶け込むことにより、敵の視を欺き、対象を発見されないようにする方法。」
二人にそう説明したが、なんか嫌そうな顔してる。
「・・・・・・アリアナ達は泥パックって知ってる?知らないなら今試してみたら?ここだけの情報なんだけど泥パックって美肌効果にいいらしいよ。」
グリッチがそう言うとアリアナ達は食いついた。
「わかった、すぐにやろう。」
「私もする。」
珍しいフランが言葉詰まらないなんて。
あとちょろいな。
「やり方としては、まず泥を少し取ります。」
グリッチは人差し指と中指の二本の指先で水溜りに手を突っ込み泥を少し取った。
アリアナ達はしゃがみグリッチを真似した。
「そしてこの泥をちょっと顔につけます。」
グリッチは素肌が傷つかないように優しく泥を塗った。
久々に顔に泥をつけたな。
「その時、素肌を傷つけないように優しく塗ります。」
アリアナ達はためらっていたが、勇気を出して顔に泥を塗った。
「そしてできれば髪にもつけて欲しいんだけど。」
グリッチがそう言うとアリアナ達は凄く嫌そうな顔した。
「・・・わかったよ。髪につけるのやめよう。その代わり髪には植物をつけよう。」
「・・・・・・??」
「・・・・・・??じゃないよ。大丈夫髪傷んだりしないから。」
まあ(髪痛むとか痛まないとか)そんなことは知らないけどね。
「だったらいいよ。」
フランは頭を縦に振った。
グリッチは苦戦していた。
・・・結構この組み合わせはどうだ?
グリッチはアリアナを見てみたがカムフラージュはできていないようだった。
どうしよう。俺の髪は緑だからなんとかなるけど、アリアナの髪は赤でフランの髪は黄色なんだよな。この森の中では凄く見つかりやすい。
グリッチはそう苦戦しながらもなんとかすることができた。
まあこれでなんとかなるかな。
アリアナ達を遠くから見てみたが最初よりは見つけづらくなっている。
「いい感じだった?」
「まあ最初よりは見つけづらくなってる。」
「てことは?」
「合格かな〜。」
なんでだろう?アリアナとフランがどうも新人の兵に見えてくる。
※ちなみにこのカムフラージュで二十分以上使っています。
「それじゃ今から言ったことをちゃんと守れよ。」
「はい!」
フランは頭を縦に振った。
「まず完全にオーラとか覇気とかは抑えろ。あと魔素?魔力?どっちでもいいやそれも抑さえといてくれ。あとは一次試験の時言ったようなことを守ってくれればいい。」
「グリッチなんでオーラと覇気と魔力は抑えないといけないの?」
「いい質問だ。それではお答えしよう。アリアナ達はオーラ覇気魔力は嫌でも感知するだろ。だからそれを抑えることによって見つかりづらくもなる。」
「へぇ〜そんなんだ、初めて知った。」
そんなこんなでやっとグリッチ達の二次試験は始まった。
森の中で怪しい三人組が話をしている。
「これからどうするんだ?」
二級剣士 クルーズが言った。
このクルーズは男性で白い服を着ており、黒髪。
「この試験には銀士を持っている者がおる。うかつには動けんじゃろう。」
二級剣士 ハンクロンが言った。
このハンクロンは男性で黒い服を着ており、白髮。
「ならどうするの?」
二級剣士 アンバー・アナグハムが言った。
このアンバーは女性で赤色の服を着ており、黄髪。
「正直なところ。隠れておりたいが。それはできんじゃろう。」
「でも大丈夫じゃないか?俺たちのチームはかなり強いぞ。」
「そうよ。あまり深く考えない方がいいんじゃない?」
「お前達は銀士を持つ剣士を知らないだろう。銀士を持つということはヘブンに認められているという証。」
「それが何だって言うんだ?」
「わからないのか?ヘブンに認められるということはかなりの剣の使い手だということを。」
森の外の草原に三人の試験官は優雅に紅茶を飲んでいた。
フェンは座りながら紅茶を飲んでいる。
ルキは立ち森の方を見ている。
エルナは机の上に置いてあるお菓子を食べている。お菓子と言ってもクッキーだ。
「エルナ、あの銀士を待っている剣士は何者なんだ?」
「名前はグリッチ・マクベイン、一次試験の時に約五十頭以上のS-ランクのビンフィクを一瞬で皆殺しにしたにな。あとは詳しくはわかってないけど、これだけは言えるにな。あのヘブンに認められた剣士だということにな。」
「それが本当だとしたら俺達には勝ち目はないな。」
「ひょっとして三次試験志願者達と戦おうと思ってたねん?」
「まあそう考えていた。」
「やめとくねん。他の志願者ならまだしもあのグリッチという者は俺達じゃ倒せないねん。しかも、俺達がいる場所までわかっているようだねん。」
一方グリッチ達は。
「あいつら優雅にお茶飲んでんな。」
しかもなんか話してるし。
しかも気配とか消さないんだ。
「どうしたのグリッチ?」
「いや、何でもない。気を抜くなよ、すぐ殺されちまうぞ。下手したらアリアナとフラン殺されるかもよ。」
「やめてよ縁起でもない。」
でも実際そんな状況だからな。気を引き締めねーと。




