第三十九話 「あの四人組登場」
俺はクランと少し話をし、近くの森に向かった。
フラシス帝国首都城内の何処かの庭園。
その庭園には周りに様々な花が生えており洋風の丸テーブルがガーネットとバンカブルの真ん中に置いてあり、日除けの傘が真ん中にさしてあり、丸テーブルにはクッキーと紅茶の洋風のポットと洋風のコップ置いてあった。あとガーネットとバンカブルが洋風な椅子に座って何かを話していた。
「あのディバイヤが復活したそうですよ。しかもそのディバイヤはブルーガル国に真っ直ぐ向かっているとか・・・良かったですね総司令もしフラシス帝国に向かっていたとしたら総司令の仕事が増えてしまいますからね。」
「そんな他人事のように言うのではない。だがディバイヤが復活するとは・・・今後何か起こるかもしれん。」
「総司令は心配性ですね。大丈夫ですってあの時のような情報不足での戦いをしなければ負けたりはしません。」
すると一人の騎士がバンカブル達に近づいて来た。
「バンカブル様陛下がお呼びです。」
ブルーガル国首都近くの何処かの森の中。
「ギャーー!!」
グリッチは黒くでかいムカデ(クロズムカデB+ランク)に追われ逃げていた。
なんでこのムカデ俺を追いかけてきてんだ!!
はっ!!
グリッチは何かを思い出した。
何処かの森の中。
「何だこの穴?やけにでかいし臭いし。」
グリッチの目の前にはグリッチの身長程の大きな穴があった。
何らかの生物の巣か?だとしたら何も居ないような感じだがもう使われてないんだろうか。
グリッチにはそう見えていたが中にはクロズムカデが眠っていた。
※皆さんはご存知かと思いますがグリッチの好奇心は人並み以上です。グリッチが次何をするかは皆さんもうお分かりでしょう。
入ってみるか。
※こうなります。
どうも失礼しますね。
グリッチは臭い匂いのする巣穴にためらいもなく入っていた。
中は暗く涼しかった。しかも上には木の根が垂れていた。
スンスン。
グリッチは巣穴の匂いを嗅いだ。
この匂いは・・・虫?
でも独特の臭いがするんだよね。
グリッチはそんなことを思いながら巣穴の奥に進んでいった。
ベチャ・・・
え・・・?
え?なんか手に液体が付いたんだけど・・・やけにネバネバしてるしぬるぬるするもしかしてローション?
グリッチの手には緑色の液体が付いていた。
グリッチはその液体を嗅ぐと顔をしかめた。
「クッッサ!ヤバイってこれ。あー。」
例えて言うなら中年男性の加齢臭。
グリッチは知らなかった。その緑色の液体はクロズムカデの毒液だということ。
さすがになめるのはやめとこ。
グリッチは手に付いていた液体を壁になすり付けて奥に奥にと進んで行った。
しかしまあこの穴、めっちゃくねくねしてんだけど。住みづらくなかったのかな?
そう考えていると目の前にとてつもなく大きく鋭い毒爪を持った大きなムカデが居たのである。
なんとそのムカデは眠りから覚めており、じっとグリッチを見ていのである。
「お邪魔してますN●Kの集金です。テレビ持ってます?」
グリッチはとっさに思いついたことをしゃべった。
当然の事だがクロズムカデには言葉はわかりません。
「キシャーー!!」
クロズムカデがそう叫ぶとグリッチに思いっきり近付いてきたのである。
まるで狩りをするムカデの様に。
そういえばそんなことあったわ。だから俺こいつに追われてたんだ。確かにな自分家に知らない奴がためらいもなく入ってきたらそりゃ怒るわな。
クロズムカデは木を倒しながらグリッチを追っていた。
「ギャーー!!」
そんな事よりこのムカデでどうしよう!!
しばらくどうするか考えていたら上空に緑髪の魔人が飛んでいた。
「今日も平和だね。魔物達も正常だしクランにバレないようにサボるとするか。」
すると地上から声が聞こえた。
「おーいシリル。元気?」
「元気だけど君は誰だい?しかも大丈夫なの?クロズムカデに追われてるけど。」
シリルが俺のことを知らないことも無理はない、だってシリルが知ってるの仮面を付けた俺だもん。
「大丈夫、大丈夫。」
「ならいいけど。」
「あのさいつもそんな上空周り見てんの?暇じゃない?」
「確かに暇だけど、これでも仕事だからね。飽きてきちゃう時もあるけど頑張らないといけないだよね。」
「ほ〜ん。」
「それじゃあ私は仕事があるので、バイバイ。」
シリルがそう言うと東方面に飛んで行った。
「バイバイ。」
グリッチはシリルに手を振った。
じゃあそろそろ楽しむの飽きてきたから真っ二つにしますか。
グリッチはそう思うとクロズムカデの方に振り返りクロズムカデを真っ二つに叩き斬った。
クロズムカデを真っ二つにするとクロズムカデの体液と毒液がグリッチに向かって飛んできグリッチはクロズムカデの体液と毒液まみれになった。
幸いその毒液はグリッチの傷口や口元には届かなかったため良かった。
ムカデの返り血とか初めてなんだけど。しかもめちゃくちゃ臭いし。
初めて知ったけどムカデの血液の色は青色なんだ。
あと何でだろう?緑のネバネバした液体も付いている。
グリッチは緑の液体の匂いを嗅いだ。
この匂い・・・あの穴の中で嗅いだ匂いだ。
あー結構きつい。(匂いが。)
※ちなみにこの毒液は酸化性があり体に付いたら体が溶けるんですが・・・グリッチは特殊な訓練を受けているので溶けたりはしません。
フラシス帝国首都城内の会議室。
「皆集まった様だな。今回の議題はディバイヤの復活について。」
「陛下一つ言いたいことがあるのですか良いでしょうか?」
「バンカブルか、許そう申してみよ。」
「今回のディバイヤ出現はフラシス帝国にはあまり害はないと思います。なにせディバイヤの向かっている方向はブルーガル国でブルーガル国はこちらの反対側にある国、こちらの方に向かってくる可能性は低いと考えます。」
「総司令殿もしもディバイヤがブルーガル国を滅ぼしてしまいこちらに向かってきたらどうするおつもりですか?」
「マイン、陛下の許可なく喋るのではない。」
「まあ良い。バンカブルよマインの言った通りだもしディバイヤがブルーガル国を滅ぼしてこちらに向かってきたらどうする?」
「それは万に一つもないでしょう。確かにディバイヤはS+の下位でこれまでに滅ぼした国は何百ともありますがあの国にはS+上位いやS+上位以上の化け物が居るのですから。」
「はーくしょん!!風邪かな?」
グリッチはバーでお酒は飲めないのでジュースを飲んでいた。
「おっさん同じのもう一杯。」
「アグネスあのディバイヤが復活したらしいぞ。」
アグネス達四人は竜車に乗っていた。
「デニスその話・・・この竜車乗ってる間何回も聞いた。これで五回目だよ。」
「それほど重要な話ということなのでしょう。」
すぴー
フィリスは横になって眠っていた。
「今からディバイヤを討伐しに行くっていうのにデニスの話を聞いてたら眠たくなる。」
「俺も同意見です。」
「酷い。」
デニスは傷ついた。
「・・・でもあのディバイヤをどうやって討伐するんだ?魔法攻撃無効だとしたらニコラスは言い方悪いが使えなくなるだろ、物理攻撃もあまり効かない。」
「ですが倒したという記録はありますよデニス。」
「だがそれは二百年程前の話だろ。」
「ですがデニス、倒せるという記録はあるのです。」
「でもどうやって倒す?アグネスだって斬るのは難しいと思うぜ。フィリスだって斬るのは難しいと思う。」
「でもねデニスやってみないとわからないよ。」
「情報ではディバイヤが向かっているというブルーガル国にはS+以上に匹敵する者が居ると記されていました。もしかしたら我々の出番はないかもしれません。」
俺にとってはそっちの方がいいんだがな。
本当にそっちの方がいい。




