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特殊で愉快な異世界生活  作者: レキシン
第2章 冒険者編
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第三十二話 「お礼」

 それから色々ありまして、俺は今ブルーガル国の宮殿の中に居る。

 というかここの宮殿凄いよ、絶対お高いであろう、絵画とシャンデリアが沢山あるし、高そうな机と高そうな椅子。外から宮殿を見ると白色まるで姫路城の白漆喰みたい。

 しかも結構でかいとは・・・この国すげーな。

 

 イーサン(グリッチ)は宮殿内をクナシャの案内の下歩いていた。

 

 「ここの魔物のじいさん達怖いね。レ●プされそうだよ。」

 イーサンが絵画を見ながらそう言うと、クナシャは何も言わずイーサンの頭にデコピンをした。

 



 「ここが僕の仕事場。」

 クナシャがそう教えてくれた、あの時されたデコピンのジンジンした痛みがまだ少し残っている。

 イーサンの目の前には両開きの扉があった。

 クナシャが両開きの扉を開けるとまず最初に奥の方にある横に長い机が見えた。

 二人がクナシャの仕事場に入ると天井にはシャンデリアが吊るされており、長細いソファーとテーブルが置いてある。

 やっぱりお偉いさんのところは高そうなものが飾ってあるね。

 イーサンは花をさしてある、青色の花瓶を見ながらそう思った。

 なんかこの花瓶・・・絶対宗教勧誘とかで買わされたやつでしょ。

 

 そしてある程度部屋を案内され、俺は宮殿内を自由に散策した。




 そういえばクナシャがなんか言っていたような・・・

 まあ、覚えていないってことはどうでもいいってことだろう。

 イーサンはそう思い散策を続けた。

 


 クナシャが言っていたこと。

 「いい、宮殿内を自由に歩き回るのはいいけど、迷惑をかけない様に。それと夕ご飯の時間にはちゃんとこの部屋(執務室)に戻ってくること。」

 クナシャは親みたいな事を言う。

 

 


 「ここは・・・」

 イーサンは扉の前に立っていた。

 イーサンは扉を開け中に入るとそこには魔道具が沢山置いてあった。

 この部屋は武器庫か?

 イーサンはそう思い奥に進んで行った。

 

 奥に進んでいると、知らない魔物が何かをしているのが見えた。


 「この魔道兵器は・・・」

 魔物は魔道兵器を見てぼそっとそう言った。

 「流石の軍事力だな。(ブルーガル国は)」

 次は現在の兵力を調べないと。

 

 「こんなところで何してんの?」

 後ろの方から、子供の声が聞こえた。

 「!?」

 魔物は驚き、素早く振り返った。

 そしてそこに居たのは・・・

 水色の模様が入った仮面を付けている子供だった。

 

 もしかして迷い込んだのか?


 「僕、どうしてこんな所に居るんだい?もしかして迷子かな?」

 

 「・・・・・・」

 イーサンは魔物の顔をじっと見ていた。

 

 この子には悪いけど見られたからにはただで返すわけにはいかない。

 魔物は短剣を後ろの方で抜き、イーサンに見えないように隠した。

 

 変な動きを見せたら脅す。


 「・・・・・・!!」

 「なーんだ、クナシャ俺以外に人間は居ないって言ってたけど居るじゃん。いやー魔物の変装するとは、お前余程顔を(魔物達に)見られたくないんだな。」


 変装がバレた?いやそんなことはないでも、万が一バレたとしたらどうして見破ったんだ?

 透視能力でも持っているのか?この子供。

 魔物変装した諜報員は焦った。


 魔物変装した諜報員は瞬きをした。

 しかも瞬きまでするとは。このマスクを作った者は余程のいい職人なのだろな。

 

 「聞くの遅くなったけど、何で後ろに短剣を隠しているんだ?しかも鞘から抜いた状態で。」

 何故短剣を後ろに隠したのがバレた?もしかして見えていたのか?


 ・・・・・・

 これは完全に(変装が)バレてるな。

 

 「何故・・・・・・・」

 「え?何?」

 「何故、変装だとわかった。」

 「何だそんなことか、簡単だその毛、そして息をしている位置が違うただそれだけ。」

 「どういう事だ?」

 「どういう事だ?ってそのまんまの意味だよ、その毛、本物じゃないでしょ、これ一つ助言ね、変装するんだったら本物の毛を使わないとすぐにバレるよ。あと息をする位置ちゃんとマスクに合わせないとどんなに優れたマスクだったとしてもすぐにバレる。」

 「もしかしてお前も諜報員なのか?」

 「ん~~昔はそんなことをもした事があったけど今は違うかな。」

 「ていうか、お前も諜報員なのって自分は諜報員ですって言ってるのと同じだよ。よくそれで諜報員やってるな。」

 「はっっっっっ!」

 「あのな、諜報員は焦ったりしてはいけないよ。こうやって自分からバラしちゃう事があるから。」

 これ二つ目の助言ね。


 「ていうか何してたの?」

 「この国に魔道兵器がどれ程あるのか数えていた。」

 「そうか。まあ警備に見つかるなよ。」

 そう言ってイーサンは魔物変装した諜報員から去ろうとしていた。

 

 「何故俺を逃がす。」

 魔物変装した諜報員がそう言うとイーサンは「さあな。」と言ってその部屋から出ていった。 




 とんだポンコツも居るもんだ。

 先生とかに習わなかったのか?あんな変装、知識がある者が見れば余裕でバレるぞ。

 あと、あんな奴に侵入されてるこの宮殿のセキュリティどうなってんだ?

 イーサンはそう考え宮殿内を歩いていた。

 

 


 それからしばらくして夜になり、イーサンはクナシャの仕事場に戻った。


 クナシャの仕事場に戻ると、そこには椅子に座っているクナシャの姿が見えた。

 

 「待った?」

 「いや、あれ?イーサンが帰ってきたということはもう夕ご飯の時間?」

 クナシャの机の上には山の様に積み上がった紙が置いてあった。

 

 クナシャは椅子から立ち上がりイーサンの方に歩いた。

 

 「それじゃあ付いて来て。」

 クナシャはイーサンにそう言って、イーサンはクナシャに付いて行った。

 


 そして、クナシャは両扉の前で止まった。

 「この部屋なんの部屋でしょう?」

 「クナシャのトイレ部屋とか?」

 

 イーサンがそう言うとクナシャは静かにイーサンの首根っこをつねった。

 地味に痛い。ジンジンする。

 

 両扉の扉が開くとそこには白い布に覆われたテーブルが置いてありその上には料理が置いてありテーブルの椅子には昼に見た魔物達が座っていた。

 

 二人は食堂に入った。

 凄いな、これがブルーガル国のお礼なのか。

 

 「ところで俺は何処に座れば良いんだ?」

 「そこに席が空いてるでしょそこに座ってよ。」

 クナシャが空いている席を指差した。

 イーサンはクナシャが指差した席に座り、クナシャは中央の席に座った。

 あらびっくり、右を見たらクナシャが居る。

 そして反対側の席にはバイロンが座っていた。

 テーブルの上には豪華な料理が並んでいる。

 

 クナシャがご飯を食べ始めると他の魔物達もご飯を食べ始めた。

 

 いただきますとか言わないの?まあこの世界でいただきますって言うの俺ぐらいだもんな。

 この世界で出会ったみんないただきますって言わなかったし。

 

 「いただきます。」

 イーサンは手を合わせそう言うとクナシャは不思議そうにこちらを見ていた。

 「イーサン何でご飯食べる前にそう言うんだい?」

 「俺の家族はご飯食べる前にそう言ったから癖でそう言っているだけさ。」

 言ってたの俺だけだけど。

 

 ご飯を食べている時魔物達は楽しそうに他の魔物達と話していた。

 

 「言うのが遅れたが、あの時助けてくれてありがとう。イーサンは僕の命の恩人だよ。」

 「命の恩人って大げさな。」

 「本当だよ、あの時助けてくれなかったら僕は死んでたし、下手したらこの国も滅亡していた。イーサンはこの国とってヒーローだよ。」

 「いやそれは違うよクナシャ、俺はただ魔人を殺しただけだ。ヒーローと言われることはしていない。」

 


 しばらくご飯を食べているとクナシャがイーサンに「好きなだけ居てもいいよ。」と言った。

 クナシャは酒を飲んでいるので少し判断力が鈍っているのだろうか?

 好きなだけって・・・

 そんなこと言ったら俺ずっと居座ると思うよ。

 ちなみに俺には酒ではなく果物ジュースがワインに入っていた。

 イーサンは果物ジュースを飲んだ、そういえばクナシャが案内してくれてる時、俺の年齢聞いてきたな、あの時三十一と答えたほうがよかったかな。

 ※イーサン・リベリ(グリッチ・マクベイン)六歳

 

 

 夕ご飯を食べ終わるとクナシャ達はお風呂に入った。

 ※お風呂に入ると言ってもちゃんと男風呂と女風呂に分かれています。

 勿論イーサンは男風呂です。

 



 浴槽とか数十年久しぶりだよ。しかもここの風呂場、広い。なんか銭湯みたい。


 イーサンは体を洗い、でかい浴槽に入った。

 浴槽に入りゆっくりしていると二本の角が生えた青髪の鬼人がイーサンに話しかけてきた。

 「イーサン様。」

 様って。

 「あの時貴方の剣を見て、俺の中で雷に打たれたような衝撃が起こりました。どうか俺にその剣を教えてくれませんか?」

 いきなりそんな事言われてもな・・・でもクナシャは好きなだけ居てもいいって言ってたし・・・どうしようか。

 「一日考えさせてくれないか?」

 「わかりました。」

 

 イーサンは風呂場から出るとクナシャに泊まる部屋まで案内してもらった。


 泊まる部屋はでかいベットがあり、高そうな机と椅子そしてベットの横に棚が置いてあった。

 

 イーサンはベットに寝転がるとまず最初にこう思った。

 このベットめっちゃふかふか。 

 そしてイーサンは部屋の明かりを消し、ベットに横になり眠りについた。

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