第二十七話 「世界七不思議」
グリッチは、バンド街のギルドの受付の人(黒髪の女性)と話していた。
「いやだからオーガンさん、俺はそんなオペラ好きじゃないって、なんでそうオペラ進めてくるの?」
「オペラはいいですよ、お芝居の勉強にもなりますし。」
「別に俺、俳優とかになるつもりないから。」
「あと、見た目の豪華さです。」
「知らないよそんなの、別の人とその何だっけ・・・」
「オペラ。」
横の冒険者がグリッチに言った。
「そう!そのオペラとやらに行ってよ。」
「そうですか・・・」
「ところでグリッチ様。この世界の七不思議というものを知っておりますか?」
何その学校の七不思議みたいな。
「知らないけど。何?突然。」
「ならばこの”私”が、教えてあげましょう。」
そんなえっへんポーズしなくてもいいんじゃない?
「いや、別にいいです。」
「何でですか!?」
「いや七不思議興味ないですし。」
「いや騙されたと思って一回聞きませんか?」
オーガンは内心焦っていた。まさか断られるとは思わなかったからだ。
「仕方ないですね聞きますよ。何ですかその世界の七不思議って。」
「オーガンさんがお酒飲みまくってオーガンさんの家が空き瓶だらけになったとか?」
「大きな声で曲歌ってたら別の受付の人に見られたか?」
「しれっと私のお酒の失敗と黒歴史言わないでください。」
「それでその世界の七不思議って何?」
「一つ目は、オールガン家の呪いです。」
呪?
「これは、この世界のどこかに存在するという屋敷でしょうか?」
屋敷でしょうか?・・・じゃないよ。
俺知らないんだよ。俺知ってるわけないからだからでしょうか?なんて言われても何も答えられないよ。
「いや城だったでしょうか?いや宮殿だったような?」
そこの情報ちゃんとしてよ。
「ちょっと待ってください。」
オーガンはテーブルの引き出しから本を取り出しその本を見ていた。
「えーーと。」
「城、城らしいですよ。」
「そしてそこに入ってしまうと想像もできない恐怖が待っているということです。」
※こっからオーガンは本を見ながら話しています。
「二つ目は、白髪のケンタウロスです。」
「白髪?アルビノとかじゃないの?」
「いやそれがそうじゃないらしいんですよ。」
「この白髪のケンタウロスはどうやらただ髪の毛の色が白だからその名前になったらしいです。」
「そうなんだ。」
「そしてこの本にはこう書かれています。」
「白髪のケンタウロスに遭遇した時、命は無いと。」
「ということはその白髪のケンタウロスは強いんだろうな。」
グリッチは椅子とジュースを持ってきた。
グリッチは椅子に座りながらジュースを飲んでその七不思議を聞いていた。
「ですが数十年ほど前、冒険者の方で討伐隊が白髪ケンタウロスの生息地アリック山脈に派遣されたという聞きましたが、この本に未だ書かれているということはまだ生きてるのでしょうか?」
「まあ真相は闇の中ってことだな。」
「三つ目は、場違いな工芸品です。」
「なにそれ?」
「これは、本来この世界には作ることが出来ない代物らしいです。」
「例えばどんなのがあるんだ?」
「スイッチを押すと火がつく筒、様々な模様がある土のツボ、謎の文字で書かれた壁画などがあります。」
それ多分、一つ目はライターでしょ、二つ目は縄文土器とか、三つ目は・・・わからないな。
でもどうしてだろうか?もしかしたら、俺以外にも転生者がいるのかもしれないな。
「そしてこれらの場違い工芸品は見ることができます。」
「へぇ~どこで?」
「テリアン国立国際博物館で見られるらしいです。」
もし近くを通ったら行ってみようかな。
「四つ目は、ノーク・フェル島です。」
「この島は、ワイド海の中央にある島らしいです。」
「ですが、最近の調査ではその島は無くなっているという調査結果が出ています。」
「だったらなんで七不思議に入るんだ?ただ、島が一つ消えただけだろ。」
「それが不可解な点が多いんです。」
「何個くらい?」
「かなりありますが、ここでは二つほど紹介します。」
「一つ目は消えた時期です。」
「ノーク・フェル島が消えたのは西暦二百八十一年六月十三日です。」
「それがどうしたと言いたいと思いますが、一つ不可解な本があったんです。」
「その本は、ワイド海島という本でした、そしてその本には不可解なことが書かれていたんです。」
「ワイド海島は年代表で島が書かれているのですが、ノーク・フェル島が消えた西暦二百八十一年からその本が出た西暦七百十八年の地図まで本来あるはずが無い、ノーク・フェル島が書かれていたんです。」
「最初はポール・スミス(作成者)は自分のミスだと言い、また新しくワイド海島の本を出し年代表には西暦二百八十一年から後はノーク・フェル島は書かれていませんでした。」
「ですが、ポールが死んだ西暦七百三十年に彼の家を調べてみると、西暦七百三十年のワイド海の島の位置を記した地図がありそこには、今もある他の島とノーク・フェル島も書かれていたらしいです。」
多分隠蔽しろって脅されたんだろうな。
「二つ目は、数々の目撃情報。」
「西暦二百八十一年から現在の西暦八百三年までノーク・フェル島のような島を目撃したという情報が数々上げられています。」
「ですがほとんどの目撃情報があまり信憑性がありません。ですが一つ信憑性が高い目撃情報がありました。」
「その目撃情報(西暦七百年)は、アダプ村のワイルド・ハムという人物からの証言でした。」
「彼は漁師で朝起きいつもどうり漁をしに行こうとしましたが、その日は霧が濃く到底船が出せない状態でした。ですが、ワイルドは強引に漁をしました。その結果、漂流してしまい二十八日ほど海を漂っていました。そしてノーク・フェル島らしきものを見つけたのは漂流して二十八日でその日は霧が濃く前が見えない程でしたが時間が経つと霧が晴れ遠くの方に島が現れたらしいです。」
「そして、その島に降り、人が居るか探しましたが、人はおらず、島の奥に入っていくと看板がありにその看板にはこの先ノーク街と書かれていました。」
「そして看板の矢印の方に歩いていましたが、突然霧が現れ気づいたらアダプ村に倒れていた。」
「そしてなんでこの証言が一番信憑性が高いかと言われてると、ワイルドが見た看板にこの先ノーク街は、まだノーク・フェル島にあったとされる看板で、その看板にはこの先ノーク街と書かれていたからです。」
「ですが、この目撃情報は数々の目撃情報から一番信憑性が高かったものなので、本当に信憑性があるかはわかりません。」
「この二つの不可解な点で世界の七不思議に入ったらしいですよ。」
「四つ目は、ダペオンの悪魔です。」
「これは、現在は生きているかわからない未確認生物です。」
「生きているかわからないとは?」
「約二百年ほど昔の生物なので・・・」
「だったら死んでるかもな。」
「目撃情報とかないの?」
「あるにはあるんですが・・・」
「信憑性が無いと。」
「はい・・・」
「その本に何か書いてないの?なんでダペオンの悪魔って言われたとか。」
「そうですね・・・」
あ、書いてある。
「えーダペオンの悪魔はダペオン森林に生息しておりダペオン森林のダペオンを取りダペオンの悪魔と呼ばれている。」
「ですが、ダペオンの悪魔はダペオン森林以外にも生息している可能性が高い。」
「あと、このダペオンの悪魔はこれまでに千人以上が犠牲になってると記録に残っています。」
それ先に言ってよ、そこ大事なところだから。
「五つ目は、世界の四大竜です。」
「これは世界で最も有名な七不思議です。」
「はい。」
「この七不思議は簡単に言うと世界には四匹の大きな龍が存在しているということです。」
「竜の種類にしては、火、氷、雷、毒があります。」
「火竜は、南部地方全域に生息しており、目撃情報が一番多い竜です。」
「氷竜は、北部地方アリプス山脈に生息しており、近づくと凍ると言われている。」
「雷竜は、生息地域は不明で、主に上空におり地上には降りてこないと言われています。」
「毒竜は、生息地域は世界全域ですが、世界で最も目撃情報が最も少ない竜です。」
「六つ目は、幻の国です。」
出た出た幻の国、こういう話になるとそういうの必ず出てくるよね。
「この幻の国は、トムル海のどこかにあると言われています。」
「七つ目は・・・」
「ちょと待って、それだけ!?」
「はい、幻なので情報少ないないんです。」
「そう。」
「それじゃあ話を戻しまして。」
「七つ目は、呪われた遺跡です。」
「この遺跡は、グランド地方にあり、世界で最も調査がされていない遺跡でもあります。」
「この遺跡は西暦十三年に、ラノフ・ゴディに発見され、発見された当時は世紀の大発見とされ調査団を結成し遺跡調査をしましたが、遺跡に入ると気分が悪くなる人達が続出しこれ以上危ないと調査団の隊長がそう判断し調査を断念しました。そして調査に協力した五十三人は一ヶ月以内に不審死しています。」
「今でも遺跡を見ることはできますが、中に入ることはできません、最近では六人の若い青年が忠告を無視して遺跡に入り、その後遺跡から六人の若い青年は出てきませんでした。」
「そのことからこの遺跡は呪われた遺跡と呼ばれるようになりました。」
「以上この世界の七不思議でした。」
「なげーえわ。」
「ていうかオーガンさんが持ってるその本ってさ、何?」
「これは、この世界の未確認生物や怪奇現象とかが書いてある、本です。」
「よかったらもう一冊あるんで要ります?」
「じゃあ貰おうかな。」
オーガンはテーブルの引き出しから同じ本をもう一冊を取り出し、グリッチに渡した。
その本には、読んだら眠れなくなる未確認生物と怪奇現象と書かれていた。
どこかで聞いたことのある本のタイトルである。




