第二十三話 「カルカロドン」
「おーいアーロンって、えぇぇぇぇ!!」
「何このでかい穴!」
グリッチがモフ小屋に帰ってくると、人が横になれるぐらいでかい穴が掘ってあった。
「グリッチ生きてたのか。」
「言っただろ、ランクは全てじゃないって。」
「それよりこの穴何?」
「この穴か・・・」
「もしかして、俺の墓とか言わないよな。」
「・・・すまない。」
「そりゃないぜ、俺がが死ぬと思ったのか?」
「本当にすまない。」
「すげぇ、たった四人であのカルカロドンの群れを撃退するなんて。」
モブ冒険者Aが言った。
アグネスの周りには、カルカロドンの死体が転がっていた。
おかしい(カルカロドンの)ボスが居ない、普通カルカロドンが群れで移動する時必ずボスのカルカロドンが居るのに・・・
次の日の朝。
昨日は散々だった。
モフを探して、カルカロドンの群れと戦って、モフ小屋に帰ったら、死んでいると思われて。
グリッチはそう思いながらソフィを見た。
ん?
ソフィさんが何やら紙を熱心に見ている。
「ソフィさん何見てんの?」
「これですか?これは今年の剣術大会のパンフレットです。」
ソフィさんってそうゆうの興味あるんだ。
ていうか、(この世界)剣術大会とかあるんだ。
「グリッチ様も興味あるんですか?」
「まあ興味はあるかな。」
「だったらこれをどうぞ。」
ソフィはテーブルの引き出しを開け、剣術大会のパンフレットをグリッチに渡した。
「ありがとう。」
「いいですよ、まだこんなに(パンフレット)ありますので。」
ソフィはそう言うと、テーブルの引き出しから大量の剣術大会のパンフレットを取り出した。
ざっと、三十枚ほどあるだろう。
ソフィさんババ抜きみたいになってる。
グリッチはソフィから貰ったパンフレットを見ていた。そしたらあるものが目に止まった、それは剣術大会参加者募集中と書いてあったからだ。
暇だし、剣術大会にでも出てみようかな。
「ソフィさんこの大会どこでやっているの?」
「ジャランダラ地方のバンドという街で、この大会は行われていますよ。」
へーそうなんだ。
それから俺は、ソフィさんにそのジャンダラナンタラ地方とバンドという街はどこにあるか聞き。
宿屋に戻り、旅の準備をした。
「食料入れた、お金入れた、地図入れた、手袋入れた。」
グリッチはリュックに入れたものを、再度確認していた。
確認をし終わると、グリッチはリュックを背負い、外に出て、アーロンに挨拶し、竜車の停留所に向かった。
停留所に着くとそこには、沢山の人がおり、箱にロープで繋がった、四足歩行のドラゴンが居た。
「えーと、まずチケット買わなきゃ。」
あ~事前予約しとけばよかった。
グリッチは、切符販売所に行き、
「バンド街行きのチケットください。」
と言って、切符を買った。
チケットには、三号車バンド行きと書かれていた。
グリッチは、三号車を探していた。
「三号車、三号車・・・これかな?」
グリッチ前には、三号と書かれていた、赤色の竜車があった。
「すいません、これバンド行きの竜車ですか?」
グリッチは、御者に聞いた。
「そうだよ、チケット持ってるかい?」
御者のがそう言うとグリッチは、バンド行きのチケットを見せた。
「それじゃあ、出発するまでこの中で待っててくれ。」
竜車の中に入ると、両側に長細い赤色の椅子がありグリッチは奥の方に座って出発を待っていた。
出発を待っていると赤い服を着た女性の魔法使いと女性の剣士が入ってきてグリッチの反対側に座った。
グリッチは剣術大会のパンフレットを見ていた。
そして、パンフレットを見ていると竜車が出発した。
初めて竜車に乗るがあまり揺れや振動は感じなかった。
あと竜車内は、静かで気まずい空気が流れていた。
話しかけてみようかな?でも話題がないんだよな。
お姉さん達綺麗だね、いやだめだナンパしてるみたいになってしまう。
取りあえずここは王道のあれを言おう。
「二人はなんでこの竜車に乗っているんだ?」
すると、二人のうち剣士の方が、
「剣術大会を見に行くんだ。」
と答えた。
「じゃあそちらは、なんでこの竜車に乗っているんだ?」
「・・・・・・」
魔法使いは黙っていた。
「無理にとは言わないから。」
「私も聞くけど、君はなんでこの竜車に乗っているんだい?」
剣士がそう言った。
「俺はも君と同じく剣術大会を見に行くためにこの竜車に乗っているんだ。」
そんな会話をしながら竜車で過ごしていると、グリッチは眠たくなり眠りについた。
グリッチが眠りから覚めるとまだ外は暗かった。
あと反対側に座っていた二人はぐっすりと眠っていた。
気持ちよさそうに眠っら。
ふぁ〜
グリッチは大きなあくびをした。
そして、しばらく竜車に乗っていると、何か気配を感じた。
だがグリッチはまだ寝ぼけていたので、気のせいだと思った。
バンド街に着くとグリッチは、バンド街を観光した。
グリッチはまず、バンド街の中央広場にある噴水を見に行った。
ここやけに寒いんだけど。
噴水の周りには様々な色の花が生えた花壇があった。
そして次に、この町の名物、時計塔に行った。
グリッチは、時計塔を見ると、
「すげー、イギリスのビック・ベンみたい。」
と、言った。
グリッチはまだまだ観光を続けた。
観光が終わるとグリッチは仮面屋に行った。
今みんな思ったよね何で仮面屋に行くんだと。
それはね、今回俺は仮面を付けて剣術大会に出ようと思ったからだ。
なんか覆面レスラーぽくて良くない?
とはいえ、仮面屋に行きたけどこれっていう仮面が見つからない。
そう思いながら、グリッチはこれっていう仮面を探していた。
これなんかどうだ?
グリッチは、水色の模様の入った仮面を手に取った。
・・・他にこれっいうのないし、これにしよう。
「おっちゃんこれ一つ。」
そしてグリッチは水色の模様の入った仮面を付けた。
そしたらびっくり、それが案外似合っていたのだ。
あとなぜだろうか?顔全体が隠れる仮面なのに前が見える。
この世界の仮面は凄いなと、グリッチは思った。
仮面を買うと次は宿屋を探した。
グリッチは宿屋を見つけると入り、受付の人に、
「十四日ほど部屋を借りたい。」
と、言った。
グリッチは部屋に入ると荷物を置きまた外に出た。
グリッチはパンフレットに書いてある地図を頼りに剣術大会の会場に行き、受付をし、大会の予選が始まるまでバンドで遊んだ。
剣術大会予選当日。
グリッチは仮面を付け予選会場に向かっていた。
凄いな、予選当日ともなると、街の至る所に剣士が山程居る。
グリッチは予選会場に着き、トーナメント表を見ていた。
さて俺はどこかな?
※ちなみに剣術大会では、グリッチじゃなくて偽名を使っています。
「イーサン、イーサン、イーサン。」(グリッチの偽名)
グリッチは、トーナメントに書いてある。自分の名前を探していた。
名前って言っても偽名だけどね。
「イーサン、イーサン、イーサン・・・あった。」
どうやら五組目に登場するらしい。
そして対戦相手の名前はワイアットと書かれていた。
まだ出番なさそうだしゆっくりしとこ。
「アグネス予選どこの組だったんだ?」
「十二組目だったよ。」
「対戦相手は、ハワードっていう名前の人。」
「そうか、でもアグネスなら余裕で勝てるだろうよ。」
暇だな〜
グリッチは、椅子に座っていた。
予選第一組終わったけど、案外パッとしない戦いだったな。
どっちとも隙多かったし。
「ねえそこの君・・・・」
誰かに話しかけられた。
グリッチは声が聞こえたとを向くとそこには、腰に剣をつけた元気な女性が立っていた。
「私の名前はワイアットっていうんだ。君は?」
「俺はグリ・・いやイーサンだ。」
「君がイーサンか。」
ワイアットは驚いていた。
なんで驚いてんだろう?・・・あ
「お前が予選一回戦目で当たるワイアットか。」
「そうそう。でも覚悟しといてよ私が必ず勝つから。」
「そうだといいな。」
本当にそうだといいね。
ワイアットはグリッチいやイーサンと話し終わると去って行った。
そしてイーサン(グリッチ)は予選第一回戦目を待っていた。
はぁ~暇だ。




